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リハビリ

 ネットにおいてもリアルにおいても、ネガティブな発言を一切しないというキャンペーン(ネガティブキャンペーン)を勝手に敢行していたんだけれど、余計に調子が悪くなった。自己啓発本の嘘つき。詐欺師。こうべを垂れて謝罪しろ。(読んだことないけど)

 今から数ヶ月くらい前にふと、ぼくが苦しんでいるという話をいくらしたって誰も興味ないし、何でもないぼくみたいな根暗のカスが暗い話ばっかりしていても、それは側から見てすごく腹立たしくて気持ちの悪いことなんじゃないかと気づいた。以前書いた記事を読んでもらったら分かる様に、それまでは結構暗い話ばっかりしていて、それで多少反応がもらえたりして、少し救われたような気になって気持ちよくなっていたんだけれど、そういう自分を客観的に見たときに本当に気持ち悪いなって思ったし、周りの人もきっとそう思ってることに気づいた。ぼくは他人が弱音を吐いているのを見てもただ共感だったりがあるだけで、その人に対して嫌な気持ちになったりはしないけれど、エコーチェンバーの外を見る限りどうやらあんまり一般的な価値観ではないらしい。

 というわけで、SNSで暗い話をしないように心掛けた。リアルではうっすい人間関係しかないのでそもそも自分の話はしないため、このキャンペーンは主にネットで行われた。結果的にこれは大失敗で、SNSを見ることができなくなった。理由としては、暗い話を避けようとするも、感情以外の話が思い浮かばなくて、何も話せなくなってしまったから。他愛のない、毒にも薬にもならない楽しい話をしなくちゃいけないと思って、無理をして飄々と振る舞うんだけれど、そうしているうちにも心の中にはちゃんと鬱屈した感情が蓄積されていってて、それが閾値に達したあたりで表面上の演技も出来なくなって、何も喋れなくなってしまった。

 このまま失語症に陥ったままだとどんどんインターネットから離れて、フォロワーからも存在を忘れられてしまうので、キャンペーンはこの辺で終わりにする。嫌われたって、気持ち悪いと嘲られたって、自分の精神衛生のために感情をぶち撒けるようにする。なんなら完全にヤバい奴になって、馬鹿にしてくるような人をむしろ怯えさせるくらいになりたい。

 これからはちゃんとインターネットをするのでみなさんどうか仲良くしてください。

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