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俳句

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2020年10月の記事一覧

言い訳

うつむくは冬の日の白く過ぎぬゆえ

仲村 次朗
3年前

剥けない面の皮

爪の間も渋皮や未だ鬼優し

仲村 次朗
3年前

時、飴の如し

物縫へる汝(な)とも忘れし夜長かな 原石鼎 物言へる汝とも忘れし夜長かな

仲村 次朗
3年前

名も無きディスタンス

かげぼうし届かぬ踵や冬下校

仲村 次朗
3年前

もう一つのドラマ

独り目の剥きて熟れなす袖舞台

仲村 次朗
3年前

名残

熟れ柿の萼(へた)西日涌く流しもと

仲村 次朗
3年前

かつての

芋虫のころのよじりや冬の朝

不変

日は昇り日は暮れて未だ給水塔

仲村 次朗
3年前

狂気

銀杏のひろごりて黄(きい)の匂かな

仲村 次朗
3年前

夢の続き

朝露にべつたりと赤熟れ彼岸

仲村 次朗
3年前

巡回

落ち穂拾い天下の画なり半減期

仲村 次朗
3年前

共犯

蜘蛛殺し誘い笑う子ら秋の空

仲村 次朗
3年前

冬空の下白の躍動

ブラマンク白が命や邑写精

仲村 次朗
3年前

唇切れて

ほの少しちいさくなりぬ秋の唇(くち)