帯つき

じろまる本「餃子のおんがえし」発売

餃子のおんがえし

初のエッセイ本を出すことになった。

テーマは「おいしいものと、面白いもの」である。noteに書いていたものを加筆修正していくつか、さらにいくつかの書き下ろし。そしてじろまるを形成した食べ物についての長い物語。

なんでエッセイにレシピがついているのかとよく聞かれるが、私にとってはついてる方が自然で、何もないでは妙に落ち着かない。生きることは食べることだし、食べることしか興味ないし、出かけたいのはデパ地下だし、住みたいのはスーパーだし、この世でいちばん好きなのはお料理すること食べることだ。ぐり、ぐら、ぐり、ぐら。

「おいしい」と同じくらい「面白い」もなくてはならない。かつて好きになった人はみんな、うまいこと言って私を笑わせてくれる人だった。今のオットなんて毎日3つは「それ私が言ったことにしたい」と嫉妬するレベルのうまいことを繰り出し、いつも私から愛されている男だ。あ、一度だけ顔で選んだ男がいた。それが最初の結婚相手だ。人生最大の失敗だったと心から思うが、失敗であるがゆえに多くのネタがそこから生まれた。おかげでこの本が出せた。あの時はもう死のうと思っていたが、そういう意味ではプラマイゼロだ。まったくもって人生にムダはない。

自分で言うのもなんだが、すごく面白い本だ。原稿を書き上げただけでもう面白いのに、担当さんにちょっとアドバイスされたらもっと面白くなった。指摘を鑑みて強弱つけるともっともっと面白くなった。字数やら体裁やら整えていくうちに、さらに面白くなってしまった。今日この段階でまだ細かな修正をしているが、ヤバいくらいに研ぎ澄まされていく。さらにイラストを描いてもらい、デザインしてもらううちに、どんどんあかぬけていく。すごいな、本てこうやって社交界にデビューするんだな。

本気で言うけど、買ってください。おいしいもの、面白いものが好きだったら絶対好きだと思う。ただエッセイとしてはページ数多いし、こんな感じの文章なんで、いっぺんに読むとじろまるでお腹いっぱいになってしまう。シュトレンみたいに薄切りにして、毎日少しずつ味わうのがおいしくいただくコツだ。少し愛して、長く愛して欲しい。

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めちゃくちゃくだらないことに使いたいと思います。よろしくお願いします。