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パン愛

4月22日。今日はパンについて書いてみる。振り返れば、わたしは周りにスーパーも公園もない田んぼの真ん中の実家にいた時から、粉を食べるのも作るのも好きだった。が横浜のアメリカ宣教師から直接教わったアメリカンケーキ作りの名人だったから、それを見て育ったのも大きい。レシピ本もたくさんあった。オートミールの入ったクッキー、スポンジケーキ、ホットケーキ、アップルパイ、レモンパイ、チーズケーキ、くるみのケーキ、、クリスマスにはアイシングクッキーを作ってはご近所に配った。いい思い出。。。

小学1−2年生の時、家庭科でロールパンを作った。ワクワク帰宅して食べてみたら、ん??硬い。。実は担任が砂糖と塩を間違えたと知った。それで後日、改めて砂糖を入れたロールパンを持ち帰って食べた時の感動。。なんてふわふわなんだろう、と。それが、パン作りの最初の記憶。

時は進んで20代、ドイツビアホールで働いていた時。家でレーズンから発酵させた酵母菌のパン作りを本を見てやってみた。レーズンを入れた瓶を何日も布団でくるんで、開けるたびにプシュっと鳴るのを世紀の大発見のように見つめていたっけ。卵を抱える鶏のようだなと思った。それで作ったパンは、家族にもビアホールのオーナーにも褒められるほど美味しいものだった。パンって、白い食パンだけじゃない、ごつくて味わい深いものも出来るんだ。

そしてまた時は進み、アイルランドへ旅行した。ダブリンのパブで食べた黒いパンに、アイルランドのバターをたっぷり。そして大きなカップに入ったスープ。なんて美味しいのかと思った。数年後2回目のアイルランドはコークへ。国立公園にあるパブで黒パンとバターを食べると、またまたそれはそれは美味しかった。しっとりとした粒子の粗いパンと、味わい深いバター、そのコンビが最高だった。帰国していろんなレシピを見ては日本でできるもので黒パンを作ってみたけど、何かが違った。

とまあ、パンをめぐる記憶はたくさんあって。発酵してるのを見るのも触るのも好きなのだ、もちろん食べるのも、レシピ本を見るのも。結婚してしばらくはパン焼き機で作っていたけど、ここ数年こねないパンが流行りだして良い本に巡りあった。過去にこねたこともあったけど、ことごとく失敗して。その時、きっと私はダメだ、何かが足りないんだと思った。。でもこねないパンのレシピ通りにやってみると、あら不思議、私でもできるじゃないの〜!!これは嬉しかった。そして夫も大絶賛。「お店で売ってるのって言われても分からないよ」!なんて嬉しいことを言ってくれるもんだから、ますますやる気になった。

パンの何が好きって、計量は正直面倒くさいけど、その後にそれを覆す楽しさがあるところ。発酵をどこで(最近は食洗機の上が多い。時々置いたまま忘れてると、食洗機との接地面が熱くなりすぎて蒸しパンみたいになっちゃうから要注意!)やるかで膨らみが変わるから育ててる感じがするところとか、1回目の発酵の後にガス抜きする時の感触とか、成形する時の楽しさとか。焼いている時のワクワク感とか。暇な自粛生活にはもってこいなのだ。というわけで今日も明日もパンを焼くのだ。

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これはぶどうパン

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これはフランスパン

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