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エベレスティング in 栃木

0.はじめに

6月7日(日)世界の中心・栃木県でエベレスティングしてきました。と言っても栃木にエベレストはないので矢板市八方ヶ原の坂道を自転車で10往復(走行距離257km、16時間)してエベレスト標高である8,848mを登った顛末記です。

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1.ルール

まずはエベレスティングの説明です。詳細ルールは
https://everesting.cc/the-rules/ にありますが、
1)とにかく8,848m以上登ること。もし垂直に登れるなら8,848m走れば済むのですが、実際に自転車で継続的に登れる斜度は10%くらいが限界なので、8,848m登るためには200Km以上走る必要があります。
2)1回のライドで登ること。途中休憩はOKですが、睡眠は認められていません。時間制限はなく、24時間以上掛けて達成している人も多いです。
3)同じルートを往復する。一気に8,848m登るルートは存在しないので、坂を何往復もすることになりますが、上り下りは必ず同じルートでないと認められません。
4)STRAVE(自転車やランニングの記録アプリ)を使って記録&申請すること。
みたいな感じです。要は途中で眠らないで、同じ坂をひたすら往復して8,848m以上登ればOKという、極めてシンプルなルールです。

2.誰がやるのか

①坂を愛してやまないサイクリスト
②貴重な一日をエベレスティングの為に捧げることの出来る暇人
③存在を知ってしまったので、挑戦しないことに罪悪感を感じる人
④なんとなく「出来そう」と考えた人
⑤長時間ライドで身体に不調がでない人
⑥ダイエットしたい人
僕の場合は全てに該当したので、やってみました。


3.どこでやるのか

挑戦した人のブログを読むと、斜度6-8%程度で1回の距離が2-3kmの坂がベストと書いてあったのですが、僕は同じ坂を100回以上往復するイメージが沸かなかった(絶対飽きて心が折れると思った)ので、栃木のラルプ・デュエズと呼ばれる八方ヶ原(約13km, 獲得標高900m)を10往復することにしました。

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4.何を食べたか?

僕が食べたのは下表の通りです。Garminによれば消費カロリーが7,000kCalなので、カロリー収支はマイナスですが、前日にはしっかり食べていたからハンガーノックにはなりませんでした。体感的には1kgくらいダイエットになった感じです。準備した補給食の半分も食べませんでした、、、次回への反省としては、甘い物が多過ぎた、、、1番美味しかったのはいなり寿司。甘塩っぱい感じと油揚げの適度な水分がエクセレント。エベレスティング公式補給食に認定すべし。長い登りで本数を減らそうと思っている方は、頂上で食べる用(=ポケットから取り出して一気に頬張る用、ダウンヒルの最中は食べないで集中した方が良いです)

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5.機材

基本的には普段の装備で臨みました。バーテープだけはフィジークの薄手から厚手のSupacaz の Super Sitcky Kush ジェルに変更しました。大した技術はありませんがパーツのガタツキは普段より入念にチェックして臨みました。工事中/砂利道区間がなかった幸運に恵まれパンクもなし。前週に元競輪選手でアシル自転車(現在休業中)の雁部さんにポジションを見てもらい、ハンドル角度、サドル角度を少しだけ調整したのが奏功して、身体にも不具合はありませんでした。まだプロにポジションを見てもらったことのない方は、パーツに投資する前にポジショニングに投資することを強くお勧めします!
*↓チェーンリングは 52x36の間違いです、すみません(;^ω^)

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6.どうだったか?

自己ベスト50分の坂を1~4本目までは60分、5~10本目は70分程度に抑えて走ったので体力的にはレースと比べてキツくはありませんでした。ただ本当に長時間になるので、ひたすら漕ぎ続ける、諦めないようにする、といったメンタルな部分が試されると思います。ツールド沖縄の140km以上の部を完走できるような選手であれば、トラブルなければ達成は難しくないと思います。

7.良かった点

①下りコーナリング技術が向上した。
距離13Kmのダウンヒルを10本、安全を優先してスピード抑え目で細心の注意を払って下ったことがバイクコントロール技術の向上に繋がりました。
②1Kgくらいダイエットになった。
③早朝4:00~夜20:30まで山の中を走ったので、時間ごとの自然の変化(鳥や虫の鳴き声、動物の活動時間 等)が感じられた。

8.反省点

①日没後対策の不足:ラストの下りは真っ暗だったので、街中用のライトでは十分な照度がなく恐怖を感じながら超スローで下らざる得なかった。
②補給食の選択ミス:上にも書いた通り、甘くない食べ物をもっと持ち込むべきでした。後半は食べることが苦痛でした。
③時間配分:(60分~70分上り+20分で下り+5分休憩)x10セット)のイメージでしたが、実際にはトイレ休憩含め、平均休憩時間は10~15分だったと思います。これがラストセット日没後に下ることになった大きな要因です。

9. またやる?

うーん、微妙ですね。日没後には走りたくないので、これ以上獲得標高を延ばすのは厳しい気がしています。次回やるならば獲得標高を増やすのではなく、コースの難易度を上げて富士アザミラインあたりの激坂でチャレンジしたいです。まあ、僕の実力ではあざみラインを9往復できる自信はありませんが、、、

10.挑戦を考えている方へ

1日を完全に費やすことになりますが、こういう不便益な1日も人生には必要な気がします。挑戦する方は安全第一、特に下りは慎重にいきましょう!
いつか一緒にライド出来る日を楽しみにしてます(^^)/


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