特急乗務の面倒なこと

ここでは業務知識に関することは書かない。
明らかにこちらのレベルが達していなくて対応ができていないこともあるし、車内で精算するときに計算が遅くてまごつくとかは特にこちらの力不足である。

面倒なことは何かというと、それは「マスク」だ。
コロナに関することだ。
これはまだ見習い中に実際にあったことだ。今(2023年10月時点)は、車内の椅子を回転させて飲食をしたり談笑することは特に問題ないことになっている(というか、以前もそもそも問題なかった。クレームを貰いたくないから配慮したのだと個人的に思う)。

車内改札をしていると、初老のお客さまに声をかけられた。
「席を回転させるのって良いんですか?」
声をかけてきたのは、当然マスクをきちんと着用されている人だ。
思わず吹き出しそうになってしまったが、なんとかこらえた。
「問題ないですね」と答えた。
すると、「静かにするように言ってもらえませんか」と言ってきた。
「わかりました」と答えた。
正直なところ、席を回転させて談笑しているお客さまと同じような声の大きさで話している人は同じ号車にもほかの号車にもいたと思っていた。
とはいえ、無視するのは良くないので、「声のボリュームを落としてもらえますか」とお伝えして終わらせた。

ほかには、同じ職場の人たちがマスクをものすごく信頼していることだ。
これは本当に面倒くさい。
こちらとしては、まだ特急列車に乗務するようになったばかりで力もないので、マスクをしないで乗務するのは気が引ける。
なので、鼻を出して着けたりして何とか楽しようとしている。
一人で乗務できるやつではマスクをしていないので、本当に面倒くさい。

まあ、もうしょうがない段階まで進んでいるんだろうなと思う。
夏、特に報道されていなかったときは外していた同期も、今となってはしっかり着けている。夏でも感染者は出ていたのだから、着けておくべきだったんじゃないのかね。
結局雰囲気でしかとらえられないんだと思う。
着けてなくても何も起きなかったんだから、少しは自分の体を信頼しても良いんじゃないのかね。

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