サポーター昔話3
昔々、とあるサポーターがおりました。
サポはツイッターをやっていました。試合に負けるとクラブのツイッター公式アカウントに「気持ちが足りない」「勝つ気があるのか」とクソリプを送ってました。それがクラブの強化になると信じていました。
ある日、クソリプを送ると同じ考えの人からイイネがつきました。サポはとても気分が良くなりました。
たまに、たしなめて来る垢もありましたが、そんな奴らはブロックしました。サポのまわりはどんどん似た意見の者ばかりになっていきどんどん先鋭化しました。誹謗中傷に近い意見も増えました。
月日が流れ、そんなサポにも彼女が出来ました。サポはある日彼女を試合に誘いました。その時彼女は言いました。
「そのクラブ怖いんだ。サポくんが好きだと言うからツイッターの公式アカウント見てたんだけど、試合後罵詈雑言だらけで…。友達にも聞いたけど、サポーターが過激で暴動も起こすらしくて…。行くのはちょっと…。」
………サポは愕然としました。
サポは、自分が良かれと思ってやっていたことが、彼女のような新規に恐怖心を与え遠ざけていたことにようやく気付きました。近年の入場者数減と成績低下の一因はサポにもあったのでした。
サポはクソリプをやめました。徐々に全体のクソリプも減って行き、それを見た彼女もスタジアムに行って一緒に応援するようになりました。
彼女を含めた新規サポが増えたおかげで入場料収入が増加し、スポンサーも増え、獲得したブラジル人の活躍でクラブは優勝しました。サポと彼女はスタジアムで結婚式を挙げました。めでたしめでたし。
おしまい
PS
勢いでやった。反省はしているし後悔もしているが、公開欲に勝てなかった。現実はこんなに上手く行かない!!!
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