最速で成功したいなら最速で失敗しろってこと #5

8月は悪夢のような1カ月だった。まだ悪夢は続いてのかも知れないが。
ふとしたとき、よりによって車の運転中ではあるが、カーネギー「道は開ける」の一節を思い出したことで悪夢の元凶が氷解したような気持ちになれた。

過去と未来を鉄の扉で閉ざせ。今日一日の区切りで生きよう。

D・カーネギー 道は開ける

8月を一言で表すと「起業を志すも行動を起こせない」ことに悩んでいた。悩んでいても仕方がないと分かっているが、悩みは頭から離れない。

思春期のクソガキかと思うほど悩んだが、クソガキには未来も体力もある。ないのは金くらいか。

こっちは未来も体力もない、さらに金もない47歳のおっさんだ。私には絶望がお似合いだなと心の底から思っていた1カ月だった。

挙句の果て「あー、サクッと人生終わらないかな。なるべく苦しくない感じで頼む」なんて思い始めたんだから末期も末期。

40代50代男性の自殺率が高い理由を肌で感じてしまった気がした。

悩みも末期になると、過去のことを考えるようだ。過去を考えたところで後悔にしかならないのだが、幸い「後悔ほど意味がないことはない」という考えが根本にあるので、深い後悔には至らなかった。

むしろ過去を振り返ることでカーネギーよろしく「道は開けた」のだから面白いものだ。

私は誰かが用意してくれた居場所に居続けることができないことが多く、組織の一員になることも無理なタイプだった。

極端な言い方をすれば「普通じゃない」のだ。今風の言い方をすれば「社会不適合者」というやつか。

だが起業を志し、人生を切り開く、道を開くと考え勉強し行動を起こし始めた後、わたしはどうなったか。

いつの間にか「私は普通の人」だと錯覚していた。あるいは「普通の人を目指していた」のだ。

普通の人のように稼ぎ、普通の人のように仕事をして、普通の人のように親孝行して、普通の人のように・・・。

ただ私は、色々な事情で会社や組織をドロップアウトして、なぜか生きていて、47歳で起業を志している金のないおっさんだ。

この時点でだいぶ普通じゃない。

そんなことを忘れて、目に見えない大きな力から「生きる資格を与えられているだけのくせに普通の人になろうとした」のなら、苦しいに決まっている。

「あー、サクッと人生終わらないかな」なんて考えるほど苦しむなら、まずは普通の人になろうとするのをやめるべきではないか。

私は心のどこかで、世間様の前に出ても恥ずかしくない自分を目指していた。だが目指すところが違う。

私は私を生きるしかないのだ。

だから今日一日を、精一杯生きよう。

という感じで8月を乗り越えて、今日も仕事をがんばろうかなと思う。

とりとめもないが、8月の失敗の記録は以上です。

ご清聴ありがとうございました。


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