風俗嬢に恋をしてしまった話 第19話
第19話「終わりも告げず始まっていた未来」
前回から5日経ちました。
突然AちゃんはLINEでこんな事を言い出した。
「今のお店、今日か今月中に辞めるかもー」
「そうなの!?違うお店?卒業?」
「違うお店にいくー」
「もうお店決まった?」
「まだ決まってない」
なんということだ…
またAちゃん探しに奔走しなければいけないのかー!
と思いました。
また会えなくなるのは嫌なので当日予約しました。
(冷静になって考えれば連絡先知ってるんだから次のお店決まったら聞けば奔走する必要ないのでは….笑)
予約して1時間くらい経ってからLINEがきた。
「今日も誰も来ないー」
あれ、なんということでしょう。
タイミング良く予約しているんですよね。
私は言った
「お茶引きやだよな。まぁ、もう少し待ってて!」
「え、大丈夫だよ?」
「いいから、ちょっと待ってて」
時すでに遅し。
すでに予約してんのよー。
しかも100分で。
そんでいつも通り雑談からプレイ開始。
ピロートーク中…
私の部屋からお店が近かったのでこんなに高頻度で会えていたが、場所が変わると恐らく片道1時間以上かかる。
だから行く頻度は下がる。
月1とかになっちゃうのかなぁ。
仕方ないよな、これは。
そりゃそうだ。
勤務先なんか近い方がいいもんな。
だから私はあえてこうい言った。
「あー、遠いな。次の店は行けないかもしれない。」
いつまで僕はお客さんとして足繁く通わなくてはいけないのかという意味も含めて。
「いやー、来てくれるでしょ!」
「クチコミ書いてよ!」
これを言われた時に悟った。
「分かってはいたけど、ただの良客じゃないか」
「こいつは来るって分かってる」って。
そう言われた時点でもう客とキャストの関係からから覆すことは難しいだろう。
なんか現実を突きつけられた気分だ。
距離が縮まるどころか離れた気がした。
勝手に好きになっただけだ。
そう、勝手に。一方的に。
そして帰宅してる最中にAちゃんからLINEがきた
「会いに来てくれてありがとう。嬉しかった。」
もうね、こうなると勘ぐっちゃいますよね。
「純粋に会えて嬉しい」なのか「私のお給料になってくれて嬉しい」なのか。
これも後者だと考えるのが普通だ。
仮にAちゃんがほんとに純粋に会えて嬉しかった場合は大変失礼いたしましたといったところ。
相手の気持ちを踏みにじるようなことをしている。
だとしたら申し訳ない。
でもですよ、純粋に会えて嬉しいならばプライベートで普通に会うのでは?
と私は思う。
なので、ずっとこの感じでは間違いないなく「良客」止まりだ。
一応、会う予定は立てているので…
実際会えるかどうかは分かりませんが。
会えたらいいな。
次回
「多様性、重要性」
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