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ご縁は、ずっとつながっていきます。おかえりなさい!牛島さん。

ベイスターズが70年目を迎えた今年、オープン戦+公式戦6試合を通じて行なわれてきた「マルハニチロ presents 70th Anniversary Game」。
ベイスターズの歴史を作ってくれた、数々のゲストを迎えて行なわれたこの試みのオーラスを飾るのは、2005年から2年間、ベイスターズを率いてくれた、牛島和彦さんでした!
解説者としては幾度もハマスタを訪れているでしょうけど、【ベイスターズのOB】として迎えられたのは、辞任から13年目で初めてのことだったのかもしれませんね。

牛島さん在任時のベイスターズのスローガン、懐かしの「BE A HERO」のタペストリーも会場に出現…と、実はこれ私が用意したのですが(笑)、MCの村瀬秀信さんが驚いてくれていました。客席の皆さんがタペストリーの方を一斉に向いてくれたり、トークショーのあとに写真を撮ってくれたりして。持ってきてよかったです!掲示にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

牛島さんご登場の際には、どよめきも起こっていました!本当に久々の牛島さんのベイユニ姿。ちょうどこの日の対戦相手であり、牛島さんの出身球団でもある、ドラゴンズのファンの姿も客席にちらほらと見えておりました。

「暗黒時代」とよく言われる時代(2008年から2011年ぐらいですかね)に比べると、Aクラスに入っていたにも関わらず、あまり振り返られることのなかった牛島ベイスターズ時代。それだけに牛島さんのお話はとても貴重でした。

ドラゴンズ時代のホエールズの印象から始まり、監督となった頃のエピソードもザクザクと。
三浦・門倉・土肥の先発三本柱から、佐々木主浩さんに代わり守護神の座についたクルーンとのエピソード、川村・木塚・加藤・クルーンの「クアトロK」(このネーミングは牛島さんではないのだとか!)など、立て直しを実現できた投手陣の話は、さすが投手ご出身!とうなるばかりでした。

さらに打撃陣の話も次々に。
佐伯貴弘さんを4番に指名した時や、村田修一さんが4番になるまでのそれぞれのお話(「9番の次は何番だ…補欠や!」の話ももちろん)。
「20本塁打・37犠打」という両極端とも言える好成績を残した小池正晃さんとの話や、手の怪我をおして出場しようとした金城龍彦さんを「1日休め」と説得するために強く握手したりとか、石井琢朗さんを休ませるために説得してスタメンから外したら雨が降って中止になって、琢朗さんに「俺、持ってるでしょ」と言われたり…
打撃陣のエピソードも、とにかく"ベイスターズ小噺"のストックがどんどんできるぐらいに話題豊富な内容。
総じて牛島さんは、とにかくよく選手と話をされた人だったようですね。就任時も44歳ですし、選手にも年齢が近く、また今のラミレス監督とあまり変わらない年齢だったんですよね。

今まであまり語られる機会がなかったからこそ、どんどん引き出しから飛び出していく宝箱のようなエピソードは尽きることなく、20分のトークショーもあっという間の時間でした。
今のベイスターズファンにも、「観られると、選手は輝くから、もっともっと観てあげてほしい」とメッセージを伝えてくださいました。もっともっと聞きたかったなあ。

そして「こんなに緊張するとは思わなかった」と語られていた、試合前のセレモニアルピッチ。
牛島さんはベイスターズへのメッセージとともに、対戦相手(そして自分の出身チーム)のドラゴンズにも「今日このあとCBCで解説があるんで、がんばってください」という粋なメッセージ。これには与田監督も3塁ベンチ前で、帽子をとって笑顔で最敬礼でした(そして結果はドラゴンズ勝利でしたね)。

いよいよセレモニアルピッチ。マウンドからちょっと手前に出てきた牛島さんの前には、牛島監督時代に打撃コーチを務められていた、田代富雄一軍打撃コーチがバッターボックスに!あの頃を感じさせてくれる光景がまたひとつ。夢の再会対決です!

粋なマッチアップにスタンドは盛り上がり、そして対戦後の笑顔の握手には惜しみない拍手が送られ、ライトスタンドからは牛島コールが巻き起こっておりました。
よみがえる牛島ベイスターズ。
この頃を知らなかった最近のファンの皆さんの中でも、またひとつこの日、ホエールズからベイスターズの歴史がつながったのではないかと思います。

牛島さん、本当にありがとうございました。きっとこのベイスターズとのご縁は、これからも続いていくことと思います。
またぜひベイスターズのイベントなどにも来てほしいですね!もっともっと、牛島さんのお話を聞きたいです(「横浜に入る悦び」などどうでしょうか)。
そして、牛島さんをこの場所に呼んでくれたベイスターズに、ただただ感謝です…
と、ご縁といえば、もうひとつ、これは書いておかなければならないことが。

マルハニチロさん。
今回の「70th Anniversary Project」のメインスポンサーとして、ふたたびベイスターズとご縁をつないでくださいました。
残念ながら最初の下関での試合は雨天中止になってはしまいましたが、代替のハマスタでの試合や、シーズン6試合は無事に開催できました。開催ごとにマルハニチロさんのブースができて、缶詰やソーセージ、フルーツゼリーなど、マルハニチロさんのおいしいおいしい幸をいただいたりもしました(おいしくいただきました)。

キララもしっかり、ソーセージをもらってました!
※ちゃんとスターマンたちの分ももらってたことを付記しておきます。

「マルハニチロさんからソーセージもらったよ!」、「試合観ながらソーセージ食べたんだ」というような、こんなちっちゃな想い出が、ベイスターズファンの子供たちの中にもきっと生まれて、そしてたいせつなものに代わっていくのだと思います。まさにつながる幸。
70年目という貴重な機会に、あらためてご縁がつながることになったマルハニチロさんと横浜DeNAベイスターズ。こんなことは、なかなかありませんよね。
このご縁、もう離れずに、71年目からも、これからもずっとずっと、つながっていってほしいですね。

来季もまた、このご縁が、幸が続いていくことを願ってやみません。
嬉しかったことも辛かったことも、すべての歴史が、ずっとずっと、つながっていきますように。

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