蟻馬次朗

ありまじろう。俳句集団いつき組。ハイポニスト。https://twitter.com/…

蟻馬次朗

ありまじろう。俳句集団いつき組。ハイポニスト。https://twitter.com/jiro_ariuma

最近の記事

#----/・・--/----/-・---/-・-・/-・-・・ /・--・/・・/・-/・-・-- あなたが攻撃した街があなたの未来かもしれないって ぐさん

どんなに煮込んでも灰汁が出ない。それがぐさんという人の特徴だと思う。 #----/・・--/----/-・---/-・-・/-・-・・ /・--・/・・/・-/・-・-- あなたが攻撃した街があなたの未来かもしれないって(角川ネット歌枕発掘プロジェクト最優秀作品) やりたい放題やったみたいなことを呟かれていたし、やりたい放題やったと誰しもわかる作品ではあるが、灰汁が出ていない。人間誰しも灰汁がある。その人の個性というか、思想というか、滲み出る劣等感みたいなものが詩を描いた

    • 愛・俳句ポスト365(8日目)

      囲みデッサン5時方向より嚔 いさな歌鈴さん 2020年9月17日週の兼題「嚔」地  今日紹介するのは今最も熱いハイポニストの一人である。リニューアルした俳句ポスト第1回の兼題「春暑し」で秀作に、第2回「蛇」では特選に選ばれたハイポニストである。少しだけ遡り、旧俳句ポストでも「鮫」で天選に、「熱燗」「嚔」「実紫」などで地選に選ばれたスーパーなハイポニストである。このハイポニストの初投句は2017年4月6日週の兼題「青芝」であった。当時の俳号は歌鈴であった。「青芝」が初投句とい

      • 愛・俳句ポスト365(7日目)

        春暑し怒りの魚が不意に跳ぶ 龍田山門さん第260回2021年4月1日週の兼題「春暑し」秀作  龍田山門とは何者か?Twitterのプロフィールにはこうある。「Break on through to the other side! 俳句します。ハイクします。いつき組(軽音部)&六甲全山縦走大会5年連続踏破中。お盟主様@バンドメイド。ガンバ!ガンバ!」  俳人であり、ハイカーであり、お盟主様だと言っている。お盟主様とは何か?ざっくり調べたところ、メイドの衣装でハードロックを奏で

        • 愛・俳句ポスト365(6日目)

          磯巾着の口へと沈むカサゴの眼 にゃんさん2021年1月21日週の兼題「磯巾着」地  現在俳句ポスト365への投句人数は2,000人を超えています(俳句ポスト365データ集より)。私が投句を始めた2017年初夏の頃は1,000人を超えて、いよいよ群雄割拠の戦国時代に突入した頃でした。あれから4年で投句人数はさらに倍増しました。それぞれに俳句の理想を掲げる俳ポニストたちが学びながら競い合う百家争鳴の時代と言えるでしょう。さて今回は、そんな強豪ひしめく現在において、私が勝手に注目

        #----/・・--/----/-・---/-・-・/-・-・・ /・--・/・・/・-/・-・-- あなたが攻撃した街があなたの未来かもしれないって ぐさん

          愛・俳句ポスト365(5日目)

          蟻吸ひつ蟻を放ちつ穴しづか 一阿蘇鷲ニさん2018年3月22日週兼題「蟻」天  俳ポニストならびに俳ポファンの皆さんこんにちは、そしてお久しぶりです。ここずっと俳句に身が入らない日々を過ごしていましたが、俳句は守護霊のように私に付き纏いますので諦めて頑張ろうと思っている今日この頃です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。  4月には俳句ポスト365がリニューアルされました。過去作品を検索できる機能など便利になりました。一方で投句が月2回から月1回に変更されたことや、「天・地・

          愛・俳句ポスト365(5日目)

          俳号を変えるに至った経緯について

           2021年1月1日より私は俳号を「蟻馬次郎」と改めます。ここではその経緯についてお話しします。  先ず、旧俳号となりました「蟻馬次朗」は俳句を始めた時に付けた俳号です。そしてその俳号で約3年9か月俳句を楽しんできました。もともと「蟻馬次朗」と名乗る前、つまり俳句を始める前までは実は「蟻馬次郎」を名乗っていました。  時を戻して私が高校生の時、美術の授業で雑誌などの写真を切り貼りするコラージュの授業がありました。思いのほか上手く仕上がった作品を見て私は作品に名前を刻みたくなり

          俳号を変えるに至った経緯について

          愛・俳句ポスト365(4日目)

          海は無月でアフリカの旗は派手 司啓さん第202回2018年8月9日週の兼題「無月」地 私はこの句に魅せられた。現在でも私の脳裏でこの句は全く色褪せずにいる。司啓さんに最大級の敬意を表してこの記事を書く。 組長は選評に「二つの美意識がぶつかって言葉の火花を散らせる」と書かれている。「無月」とは中秋の名月が出ないことを愛でる日本人の美意識である。対してアフリカの国旗の「派手」な色彩は、その奥ゆかしき美意識とはかけ離れたものだ。その二つの対極にある美意識をミックスすることで生まれ

          愛・俳句ポスト365(4日目)

          愛・俳句ポスト365(3日目)

          色鳥来しずかなしずかな家族葬 あいだほさん第204回2018年9月6日週の兼題「色鳥」天 みなさんご存知あいだほさんの登場。今の俳句ポストを語る上で外すことができないあいだほさん。私はあいだほさんの俳句を「気が狂いそう、やさしい歌が好きで、ああ、あなたにも聴かせたい(THE BLUE HEARTS)」という気持ちで強烈におすすめしたい。やさしいだけじゃないのだけど。 この句を読んで意味が分からない人はいないと思う。考え抜かれたシンプルな言葉の組み立てでできている。上五「色鳥

          愛・俳句ポスト365(3日目)

          愛・俳句ポスト365(2日目)

          菜種梅雨切り絵の蝶に囲まれて 矢野リンドさん第143回2016年3月17日週の兼題「菜種梅雨」天 俳句ポスト365の伝説について語りたくて始めたシリーズの2回目です。2日目と書いてますが毎日更新するわけではありません。よろしくお願いします。 矢野リンドさんは私にとって憧れの存在。俳句ポスト365を遡って鑑賞していった時に出会ったのだが、私の俳句に対するイメージを180度変えてしまったのがこの「菜種梅雨」の句だ。 この句の良さは組長が全て語り尽くしているのでそちらを読んでほ

          愛・俳句ポスト365(2日目)

          愛・俳句ポスト365(1日目)

          パエリアのエビは有頭黄落す 天宮風牙さん第87回2014年10月9日週の兼題「黄落」天 愛・俳句ポスト365、だっさいタイトルですいません。そして中身もゆるんゆるんです。つづけるための低品質です。 ここでやりたいことは、「俳句ポスト365」の歴代入選句の中から、私が惚れた句、影響を受けた句、「これは伝説!」と思う句の感想をふらふらと述べることです。 それでは早速。 まずは、どうしてもこの句を挙げたかった。私の中でこの句は、俳句ポストの金字塔であるから。 俳句ポストへ投句を

          愛・俳句ポスト365(1日目)