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ここが変だよ民泊新法その9 予約の強制キャンセルはダメ!絶対!

なぜAirbnbは既存予約をキャンセルしたのか

今回Airbnbショックなどと言われていますが、観光庁がAirbnbはじめ予約サイトに対して、民泊新法・旅館業に適合していない物件の非掲載を要請しました。そして全民泊業界を混乱に陥れたのが、既存予約の強制キャンセル。

超絶ありえない対応。

Airbnbからホストへの通知「2018年6月15日に施行される住宅宿泊事業法を前に、通知が各住宅宿泊仲介事業者に発出されたことを受けて、6月15日から6月19日までチェックイン予定の予約が一律キャンセルします」

そしてゲストに対しては、11億円の基金を設立して満額の返金+予約金相当額のクーポン、体験に利用できる約11,000円分の体験クーポンを配布するといい、予約キャンセルに伴い対応に追われる宿泊客をサポートすると発表。

巷では、Airbnb神対応なんて言われてるけど、全然イケてない。何があっても予約キャンセルだけはやっちゃダメでしょう。もちろん、Airbnb側も観光庁とは交渉頑張ったんだと思いますが、土俵際で粘りを見せてほしかった。

そしてキャンセルを指示した観光庁には心の底からがっかりしたのです。

何のための観光庁?

観光庁というのは、日本の観光業を推進し、旅行者や事業者を守るために存在していると思ったのですが、今回の対応は全くその逆を行くやり方。

強制キャンセルに関しては、「法律施行前の予約をキャンセルにするのは違法行為だ」というような法律的な議論もありますが、法律うんぬんの以前に、観光庁の人達は、ちょっと考えてほしかった。

もし今、8割の物件が非掲載になって選択肢が極端に狭まった中で、宿泊予約の強制キャンセルなんてしたら・・・数十万の日本への観光客を大混乱に陥れることになってしまうというが容易に想像できなかったのか?ということ。

民泊を潰してホテル業で日本の観光業を伸ばしていくという戦略はまぁ理解できるとしても、この強制キャンセルだけは許しがたい。旅行自体を諦めた人達、「こんな国二度とくるか!」と日本を嫌いになった人達も少なからずいたでしょう。日本って超いい国なのに、一部の既得権層と想像力不足の人達によってこんな事になってしまったのは本当に残念。

俺が観光庁の人間だったら、観光庁長官の机に辞表を叩きつけて、「旅行者の為に!強制キャンセルだけはやめて下さい!」と叫んでいたところです。

ソフトバンクの孫さんだったら、ガソリンをかぶって、「強制キャンセルをやめないなら、ここで火をつける!」と言っていたでしょう。

半沢直樹も「宿を失った人達に、土下座、、して下さい!」というシーンです。

海外旅行の直前になって、宿がない人達が10万人以上(下手をすると数十万)生まれるってことです。そしてそれは今後も数ヶ月続きます。なぜなら民泊新法通しての事業継続なんてほぼ不可能だから。

そもそも民泊新法施行前に物件の申請が伸びない時点で、「これは新法の方がおかしいんじゃないか?」って観光庁の担当者にちょっとでも考えてほしかった。

これだけは本当に残念です。もっと世の中を良くする為に、日本の観光業を伸ばしていく為に、自分たちがどうあるべきかを考えて下さい。観光庁のみなさん。

次回は、「民泊新法の理想」を考えていきたいと思います!

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