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~海外協力隊×デザイン~ ①現役webデザイナーのHさんに話を聞いてみた

私は青年海外協力隊に参加して、2020年4月に帰国した。現在は前職の経験(SEを2年半)で多少触っていた、webの知識を生かし、派遣として働きながらwebデザイナーを目指している。

どうやってwebデザイナーを目指そうか考えていた時に、協力隊の繋がりでリアルな話を聞いてみようと思い立った。webデザイン初心者の質問スキルでしか聞き出せていないが、私にとってはとても充実した内容だったので、noteでシェアしようと思う。

この記事では、協力隊に参加して海外に出ることを目標として、webデザインを勉強し、現在はwebディレクターとして活躍されているHさんのお話をまとめた。

↓↓↓ 以下内容 ↓↓↓

Q. 今の仕事について、これまでの経緯
A. 新卒で物流の会社を二つ経験したが、この分野で一生やっていこうとは全く思えなかった。
何か身に付けたいと思い、会社に勤めながらwebスクールの半年コースを卒業し、未経験OKのweb制作会社に転職。デザイナーとしては雇えないと言われ、webディレクターとして採用されたが、実際はデザインの仕事から始まった。サイトの構成、作業の割り振りなどを担当するようになる。毎日終電帰りのようなハードさではあったが経験をしっかり積むことができた。
その後青年海外協力隊に応募し、中東のある国で2年間webデザイナーとして派遣される。帰国後は卒業したwebスクールのチューター、前の会社のアウトソーシング、出身大学のwebページに関する相談等も受けている。来春から途上国ビジネスのメーカーでwebディレクターとして入社予定。

Q. 美大卒のデザイナーと比べて仕事は取りにくいのか。
A. webに関連する仕事であれば取りにくいということはない。ただ色の使い方や、細かい表現方法は美大卒の方が上手だと感じる。
私の今の仕事はwebディレクターなので、フォントのサイズ感、サイトの導線といったwebサイト構築ならではの知識が求められている。

Q. これからwebデザイナーを目指すなら何が必要なのか。コーディングの知識はこれからも必要なのか。
A. 最近ではノーコード時代と言われるようになったが、結局HTML/css、Photoshopが根幹であることは変わらないと思う。
wordpressだけでできるwebページもあるが、それはクライアントが個人で規模が小さい場合であり、大企業のwebページはまだまだコーディングが必要。
私は制作会社で経験を積めたことが大きいので、ある程度勉強したら未経験で雇ってもらえる会社に潜り込むのがいいのかもしれない。コーディングができれば子育てしながら働けるし、働き方の幅も広がる。

Q. Photoshopが一番現場で使われているツールで覚えるべきなのか。
A. やっぱり一番使われているのはPhotoshop。Adobe製品が強いと感じる。

Q. Photoshopはまずはどうやって勉強するべきか。
A. バリバリ使える必要はないが、バナーのトレースからスタートしてみたら。一番早いのは仕事で覚えること。

Q. もしネットで調べてもわからないことがあったらどうやって解決しているのか。
A. 卒業したwebデザインスクールのコミュニティで質問している。勉強会に参加してみるなど、オンラインではなくリアルで身近なコミュニティに属することが継続の近道だと思う。

Q. 今使っているPCやデバイスは何か。デザイナーは必ずしもMacを持っていないといけないのか。
A. 私はMacを使っているけれど、たまたまwebスクールに入るときに買い替えたから。スクールの先生の中にはwindowsの方もいた。
使いこなすのもそこまで時間はかからない。ただMacはOfficeの互換性がないのが多少不便。例えばExcelファイルがきたらwindowsPCの社員に開けてもらっている。

Q. ゆくゆくはフリーで働きたいと思うか。
A. webディレクター、デザイナー、コーダー全て完璧にできる人はフリーになれると思う。私は会社でプロフェッショナルに囲まれて仕事することが面白いと感じた。

Q. 将来また海外で働きたいか。どんな国に行きたいか。将来また海外でZ働きたいか。どんな国に行きたいか。
A. 来春からの仕事が決まる前、東南アジアの制作会社で働くのも選択肢の一つに考えていた。webディレクターという人材が不足していると聞いたため。
東南アジアの人件費は安いこと、優秀なエンジニアを現地で確保しやすいこと(日系で働くことで信頼や価値がアップする)が理由で、日本の制作会社が東南アジアに制作拠点を置いている。フィリピン、ベトナム、タイ、カンボジアあたり話をよく聞く。ただwebリテラシーがあり、コミュニケーション能力、語学力に優れたディレクターが少ないので、制作がうまくいかない、また海外であっても日本の仕事なので、ハードワークで続かないということもあるらしい。そのため日本人で英語が話せるディレクターがまとめる、といったケースが多い。そういう面でフィリピンは英語が通じるので日本企業が進出しやすいと思われる。

そのほかおすすめサービス
・web系就活におすすめなサイトがWantedly。
https://www.wantedly.com/
周りで就活に使っている人が多い。私もこのサイトに登録していて、今の仕事のオファーもここからだった。

・Schooというセミナー配信サイト。LIVE配信であれば無料で聞くことができる。
https://schoo.jp/


~感想~

話を聞く前は、私は「コーダーはweb業界の成長スピードを見てると、いつかなくなるのでは?コーディング覚えなくてもいいかな…というか難しくてもームリ」と思っているところがあった。しかし今回の話を聞いて思い直した。コーディングの知識は決して無駄ではなく、web関係の仕事に就くなら持っていて損はないと、web制作会社を経験したHさんから教えて頂けた。これからノーコード時代と言われていても、まずは基本を覚える必要がある。

また、結局仕事で覚えるのが一番早いんだなということ。最低限の知識を付けたら、未経験OKの会社になんとかして潜り込めたらベストかもしれない。1人で勉強するのが苦手な人は特に。

私にとってはやるべきことが明確になり、モチベーションを保つためのとても良い機会になった。大学のOBで、協力隊という以外繋がりがないのに、温かく応じて下さったHさんに感謝である。webデザイナーを目指す方の、少しでも参考になればと思う。




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