整体という手技について

私が行っている整体は愉気法という手技です。
野口晴哉という人が考えた手法ですが、どういう経緯で愉気という形に落ちついたのかはよくわかりません。彼に関わる書籍を見ていると、子供のころから人に触れると、

「その人の余命がわからる。」

という技術をもっていたそうです。
『1年後に死にます』と判定した人が本当に365日後になくなったなんていう逸話が残っています。どうもその頃の本人は、予測があたるのが面白くてたいした意味もなく余命をみていたようです。余命がわかる理由は体のある部分をみるそうですが私にはよくわかりません。子供のころからかなりの読書家だったそうで、その中に日本古来の技術や知識について記述されたものがあったのじゃないかと思われます。

野口師は、12歳の時に関東大震災に遭遇しました。
震災後、怪我や病気に苦しむ人たちに手を触れて治してしまったそうです。

「あの子に触ってもらうと元気になる。」

そういう噂が広まって10代で整体院を開業したのだとか。
野口師は院とよばずに道場と称してしたようですが、毎日、夜が明ける前から行列ができていたそうです。

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