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悩みはないほうがいいのか【書評:言語化の魔力】

今回読んだ本は、「言語化の魔力(言葉にすれば「悩み」は消える)」です。

最近「言語化」を上達させるために、手当たり次第に言語化の本を読みあさっている本の一冊です。

あらすじ

この本は今悩みを持っている人に対して、「悩みの解決」と言うよりは「悩みの解消」方法を教えますよ、といった内容になっています。

「一緒じゃないの?」
と思うかもしれませんが、今悩んでいるものを直接的に解決しようとするのではなく、
・ネガティブな感情を取り除く
・対処法を考える
・思考停止をしない
ことで悩みは大きく解消されるというものです。

「それができたら苦労はしねぇ!」
と思いますよね。それが意外とできるものなのです。
大事なことはアクションを起こすことです。
・悩みを再定義する
・周囲に相談をする

これをするだけでも、悩みは解決せずともあなたのメンタルは少しは楽になると思います。

悩みを再定義する

例えばあなたの悩みが「上司との人間関係が悪い」だとしたら、

解決をしようと思うと、
・上司がいなくなる
・自分がいなくなる
といった2択になると思います。

ただ悩みを解消とするのであれば、
・上司以外との人間関係を良好に保つ
・仕事で結果を出して、上司の評価を高める
・仕事以外でストレス発散をする
・上司とコミュニケーションの質と量を改善する

等様々な方法が思い浮かびます。

このように心を他のベクトルに向けたり、自分自身を変えることで悩みの解消の糸口は見つかると言ったものです。

周囲に相談をする

一人で抱え込むより誰かに言ったほうが、根本的な解決はなくとも心が少し軽くなる時があると思います。

これはわざわざ自分のために時間を割いて聞いてくれる友人や仲間がいるという実感を得られることで心が嬉しくなる側面が強いのかと思いました。

私は共感力が低い時があり、特に女性社員の悩みを聞いているときは、解決せずに私がモヤモヤしてしまう時があるものの、一方の女性社員はスッキリした顔をしています。(本人が良ければOKなのですが)

一点だけ、人に相談するときはただ愚痴を吐くだけにならないようにしたいですね。

常に悩みがあるほうが実はいい?

この本では悩みを解消するための方法がたくさん書かれていますが、読んだ感想としては「実は悩みがあるほうが人は幸せだったり?」と思いました。

私の母は、面倒見が良い一方でお節介な部分もあり、よく他人の課題に介入しては、本人と同じぐらい悩んでストレスを抱えています。

あるとき私は、
「そんな悩むぐらいなら、関わらなければ良いじゃん」と言いました。

それに対して母は、
「それはできない。私はこういう人間だから。そうすれば良いのは分かってるけど、変えるつもりはない」

と言って悩み、最終的に悩みは解決してスッキリしていました。

確かに昔から母はそうでした。

当時中学生だった私の友達の悩みを聞いたり、地元から出たことない母の友達を引っ張り出して地方都市まで旅行に連れて行ったり、一緒に悩んで解決の方向に導くと言うことをしていました。

そう思うと悩みそのものは決して悪いものではないかと思ってきました。

一人でただ持ち続けることが、ストレスとなり、悪い方向へ追いやってしまうだけなのではないかと。

意外と一方踏み出してみると、大したことなかった。というときってあるなと。

他人の課題にずけずけと入ることはオススメしませんが(笑)、近くにいる人が悩んでいるときは、横に寄り添い、ただ聞くだけでも良いのかもしれない。

自分には関係ないと、面倒くさがらずに。

お節介母に対して、私は自分に関係ないことは面倒くさくなり、聞くことができてなかったかもしれない。。

家族の悩み、少しでもちゃんと聞いてあげようと思いました。

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