【書評:人を操る禁断の文章術】答えは1つじゃない
今回紹介する本は、メンタリストDaiGoさんが書かれた「人を操る禁断の文章術」です。
「禁断の」というあたりが、もう興味惹かれますよね。
文章力の本だけあって、とても読みやすくて2時間ぐらいで読み終わりました。
本の内容の総論としては、「きれいな文章を書こうとしない。読み手を動かすのは論理ではなく感情」です。
そして私がこの本を読んで感じたことは、「答えは1つじゃない」です。
文章力関係ないじゃん!という感じですが、私が感じた気づきが少しでも参考になれば嬉しいです。
ビジネスに正確な答えはない
私が思う仕事で結果を出す方法は「自らが仮説検証を繰り返し行うこと」だと思っています。
「この仕事今〇〇なんですけど、どうすればいいですか?」
と上司に相談したことはないでしょうか。
もし私が上司の立場でこれを言われたら「あなたはどう思う?」と返します。
「(わからないから聞いてるじゃん)」と思う人もいると思いますが、厳しい言い方をすると自分の仕事を他人に投げていると同じだと思います。(あくまで私個人の考えです)
私は昔の職場で先輩に同じ質問をしてブチギレられたことがあります。「それを考えるのがあなたの仕事でしょう」と。
当時は理解できませんでしたけど、今ならわかります。
「どうすればいいか?」に全て上司が回答するとどうなるでしょう。
わからなければとりあえず上司に相談しよう=答えを教えてもらおうという考えになります。つまり自分では何も考えなくなっていきます。
そして上司の出した答えが違うと、「上司が言ってるのに違うじゃん」と上司のせいにしたくなります。
上司からすると、こちらから指示をしないと動いてくれない部下、という認識になります。自分で動いてくれる人よりも時間の投下が必要になります。
これは仕事をする上で生産性がとても低いです。
周囲の仕事ができる人を想像してみてください。
自分で考えて動くことは前提として、上司や周囲へ質問する際は必ず自分の意見が入っていないでしょうか。
もし20代前半の方がこれを読んでいる場合に、おすすめの方法があります。
「どうすればいいでしょう?」と聞くのではなく、自分が本当にそう思っていなくても「私はこう思うんですけど、これでいいと思いますか?」と聞いてみてください。
もし違うと言われた場合、「であればこういうことですかね?」ともう一度質問してみてそれでも違うと言われたら3回目で、「じゃあどうすればいいですか?」と聞いてみましょう。
そう、自分で考えているフリをするのです。
大体この方法で上司の意見を聞くことができます。
また上司からコメントをもらった際は、質問もしくは「こういう考えであってますかね?」と確認しましょう。
こうすることで、はじめから「どうすればいいでしょう?」と聞くよりも確実に自分の中での理解度が上がります。
答えは1つじゃない
私はSNSでビジネスインフルエンサー何人かフォローをしていますが、フォロワーさんが「こうすれば稼げますか?」「言われたことを実践してるのに全然結果が出ません」というコメントを見ることがあります。
これを聞く気持ちはすごくわかりますし、批判するつもりは全くありませんけど、その質問はあなたが職場で部下や後輩から「どうすれば仕事で結果が出せますか?」「先輩の言ったとおりにやったのに違ったじゃないですか」と言われているのと同じだと思っています。
インフルエンサーは無数にある答えから1つ2つ提供しているだけなのに、質問者側はそれ以外の選択肢はないかのように捉えてしまうように感じます。
「楽して稼ぐ方法はない」とわかっているのに、少しでも効率的に稼ぎたいと思ってしまう。
だから情報商材って無くならないんだなとも思いました。
文章の話は一切してませんが、この本はテクニック面よりも、相手を動かす文章を作るためのマインドを学べた一冊でした。
もし中身が気になった方は、手に取ってみてください。
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