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正引次・講師になりました

22歳の時、叔母が習っていたご縁もあって、近くの裏千家の先生の教室に入門させていただきました。その後、その先生が病気で倒れられたり、自分が東京に引っ越ししたりして、途中10年以上間隔があくことになってしまったのですが、5年前に一念発起して再度別の先生の所で習い始め、そこからほぼ毎週のように教室に足を運び続け、ついに正引次(せいひきつぎ)・講師になりました。

なぜ「ついに」かと言いますと、お茶の世界にはお点前という、ざっくり言うとお茶を点てる前後の手順について決められた流れがあり、使う道具の種類や格などに応じて、裏千家の場合は初級、中級、上級など難易度が設定されているのですが、その上にある講師という段階に至ることで初めて「真之行台子(しんのぎょうだいす)」、「大円真(だいえんしん)」という最も難しいお点前を稽古することが許されるようになり、ここまで進むことで表向きは全てのお点前に触れられるようになるからです。

ただ、これらのお点前を稽古できるようになったとはいえ、今までに教わったお点前を滞りなく出来るかと言われたら、恥ずかしながらどこかしらで詰まってしまうのがほとんど。

このような中で許状をいただいても良いものかという気持ちは、正直なところあったりもしているのですが、それでも申請を受け入れていただいて、ひとまず区切りの段階まで到達することができたことは素直に嬉しく思っており、続けてきて良かったなという感慨に浸っています。

ちなみに、さらに次の段階として「茶名(ちゃめい)」をいただくというのもあるのですが……こちらはなかなかに経済的な負担も大きいので、もう少し(数年?)先になりそうです。

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