柏倉大泰 | 人材育成コンサルタント

人的資本経営時代の人材育成スキルをお教えします | 外資人事コンサル(Korn Fer…

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人的資本経営時代の人材育成スキルをお教えします | 外資人事コンサル(Korn Ferry)にて経営人材のアセスメント・トレーニング・コーチングに従事 | 経営学博士(一橋ICS) | MBA (IMD) | 国際コーチ資格(CPCC) |

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はじめまして、人材育成コンサルタントの柏倉です | 自己紹介

はじめまして、人材育成コンサルタントの柏倉です。 1977年、東京都町田市生まれ。1999年に社会人となり、これまで複数の外資系コンサルティング会社に勤務、直近15年は人材育成に専念してます。現在はコーンフェリーという組織・人事コンサルティング会社に所属しています。仕事のかたわらで人材育成の研究もしており、経営学博士(一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻 博士課程)も持っています。 人材育成コンサルタントとして、わたしの教科書は河合隼雄著「イメージの心理学」

    • 役員として期待される「たたずまい」はこの10年間でこんなに変化している

      タイトルに興味を惹かれてハーバードビジネスレビュー2024年3月号「生成AI 戦略と実行」を手に取りました。期待どおり生成AIに関する記事はどれも興味深かったのですが、期待に反して最も興味が湧いたは「『リーダーらしさ』はどこから生まれるのか」という記事でした。 米国企業において「いかにエグゼクティブ・プレゼンスを身につけるか」というのはエグゼクティブ・コーチングの典型的なテーマのひとつです。日本企業の経営人材育成においても「リーダーらしさ」というテーマに行きつくことは珍し

      • リンクトイン調査・ニーズが高いジョブベスト10

        2024年、初の投稿です。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 年初にはその年のトレンドに関する記事がいろいろと出てきます。毎年楽しみに読んでいますが、内容をしっかり覚えているかというと結構忘れてしまうこともあります。 更には昨年、一昨年のトレンドとなるとまったく覚えていません。そこで他の記事に比べて賞味期限が短いものの、トレンドに関する記事を毎年積み重ねていくとそれなりに面白いのではないかと思い、早速書いてみました。 米国・ニーズトップ10今回はリンクトインが実施

        • 「やる気がある」人も実はいろいろ、コンピテンシーを使って違いを考えてみた

          「やる気がある」という表現。 「やる気がある」ということが当たり前ではなくなっている今、「やる気がある」人材が重要であることに疑いの余地はありません。 しかしながら「やる気がある」といわれる人達の中にも、いろいろな種類の「やる気」の持ち主がいます。異なる「やる気」の種類があるにも関わらず、すべて「やる気」と一括りにされてしまっていることがあります。「やる気」の種類を適切に理解せずに、「やる気」がある人ということでみんな同じように活用・登用してしまうと、適切な成果につな

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          リスキリングで目指すべきは、キャリアのポートフォリオ化

          キャリアが複雑化しているといわれています。 もともとキャリアという言葉は、馬車が通ることでできる轍(わだち)の意味です。これまで進んできたところと、これから進んでいくところを指す言葉として活用されてきました。 しかしそうした直線的な動きには収まらず、管理職や専門職など様々なキャリアが出てくる中で、キャリアはラダー(梯子・はしご)とみられるようになります。 そこから更に複雑化し、上がるだけでなく場合によっては下がることも含めて上下左右に動き回るジャングルジムとしてキャリア

          リスキリングで目指すべきは、キャリアのポートフォリオ化

          「ジアタマが良い」人の特徴をコンピテンシーを使って表すと?

          以前に書いたコンピテンシーに関する記事を改めて読み返したところ、「コンピテンシーはすごい、コンピテンシーは便利、コンピテンシーは新しい」と、コンピテンシーについて一人で盛り上がるばかりで、具体性に著しく欠いているとことに強く反省しました。 そこで今回は改めて、コンピテンシーを使うと具体的にどんな良いことがあるのか、という観点で書いてみたいと思います。 たとえばコンピテンシーではなく、ヒトの特徴を表す上で圧倒的な破壊力のあるパワーワードって、いくつかありますよね?

          「ジアタマが良い」人の特徴をコンピテンシーを使って表すと?

          そこでしたか! リスキリングから具体的に得られるもの

          この一年ほど自分のリスキリングに取り組んできました。リスキリングの課題やその克服のための秘訣についてはこれまで書いてきたとおりです。 今日は最も重要なことについて書きたいと思います。 それは「で、結局何かいいことあったの?」という、リスキリングから具体的に得られるものについてです。 そうした問いを立てると、自分の中から最初に出てくるのは「リスキリング自体が楽しい」という回答です。 50歳近くになっても新しいことができるようになるという楽しさは、会社主導でも個人主導で

          そこでしたか! リスキリングから具体的に得られるもの

          コンピテンシーは古くないどころか益々大切になる理由

          いまではすっかり人材育成の定番に、定番を通り過ぎて古いとすら思われがちなコンピテンシー (成果に結びつく行動)。 しかしコンピテンシーがビジネスの世界に持ち込まれたときは画期的で、ある意味で反常識的とすら思われていました。そしてコンピテンシーが反常識的と考えられていた理由を改めて振り返ると、古くなるどころかむしろこれから益々大切になる存在であることがわかります。 そこで今日は、コンピテンシー論を述べたいと思います。というよりかは私の願望マックスなコンピテンシー愛といっ

          コンピテンシーは古くないどころか益々大切になる理由

          効果があるにもほどがある、わたしがリスキリングを進められた秘訣

          こんにちは、人材育成コンサルタントの柏倉です。 リスキリングの課題は、会社主導であれ個人主導であれ、どのテーマで、どの方法論・ツールを選ぶかが最大の課題です。以前こちらの記事でも書きました。 リスキリング最大の課題をわたしはどのように克服したか。今日はそのことについて書きたいと思います。 リスキリング成功の秘訣リスキリングの最大の課題は、テーマ・ツール選びにあります。それでは私はどのようにその最大の課題を解決したのか。1年以上リスキリングに取り組んでみて、これが成功

          効果があるにもほどがある、わたしがリスキリングを進められた秘訣

          ポテンシャルの新たな測り方の提案(まったく科学的ではありません)

          人材育成でポテンシャルを重視する傾向は、ますます高まっています。事業環境が激しく変化することで、現在の成果を出すために必要なスキルがすぐに陳腐化してしまうためです。ポテンシャルとは、現在ではなく将来の成果の可能性を指します。将来の成果にむけてポテンシャルを測り、伸ばしていくことが人材育成には強く求められています。そのあたりのことは以前こちらの記事にかいたので今回は割愛。 今日はポテンシャルを測るということに焦点を当てたいと思います。 実際にポテンシャルを測ろうということに

          ポテンシャルの新たな測り方の提案(まったく科学的ではありません)

          自分でやったから分かった、リスキリングで一番難しいところ

          こんにちは、人材育成コンサルタントの柏倉です。 リスキリングは目的からの逆算ではなく、興味からの積み上げもありなんじゃないですか、という記事を以前書きました。 今回は、興味からの積み上げによるリスキリングのひとつの事例として、わたしが具体的にどのようなスキルを身につけたのかご紹介したいと思います。 デザイン・スキルわたしの場合、興味からの積み上げということで最初に関心をもったのはデザイン・スキルです。 具体的にはCanvaというオンライン・デザインツールを活用して学

          自分でやったから分かった、リスキリングで一番難しいところ

          ところでポテンシャルって何だっけ? 頭を整理してみた

          人材育成で「ポテンシャル」という言葉は当たり前のように使われるようになっています。事業環境の変化が激しくなり過去の経験が必ずしも将来の成功を約束しない状況の中で、未知の状況に素早く対応する力が問われるようになっていることが背景にはあるのでしょう。グローバル企業だけでなく、日本企業でも社員の年齢分布が逆ピラミッドになる中で、若い内からポテンシャルの高い人材を経営者候補として育成する動きが加速しています。 しかし、正面から「ところでポテンシャルって何ですか?」と聞かれたら、スラ

          ところでポテンシャルって何だっけ? 頭を整理してみた

          40代-50代におすすめ、結果が出やすいリスキリングの進め方

          こんにちは、人材育成コンサルタントの柏倉です。今日は自分のリスキリング体験をもとに、40代-50代のリスキリングの進め方について考えてみたいと思います。 リスキリングはグローバル共通の経営課題「リスキリング」は日本企業だけでなくグローバル企業でも大きな経営課題のひとつとなっています。大学やオンライン学習プラットフォームと連携して自社独自のリスキリング・プログラムを全社的に展開している企業も少なからず見られます。そうしたプログラムでは、ベテランから若手まで年齢を問わず、すべて

          40代-50代におすすめ、結果が出やすいリスキリングの進め方

          リスキリングで忘れられがちなこと、しかし大事なこと

          こんにちは、人材育成コンサルタントの柏倉です。 リスキリングは人材育成における大きなチャレンジとなっています。ヒトの理解が追いつけないスピードで技術が進化する中、これからの仕事に求められる技能を身に着けるリスキリングは、個人、会社だけでなく国家レベルの課題となっています。 リスキリングの目的とは?政府、企業、大学の有識者が集まり国際的な経済問題を議論し、解決に向けた協力を促す非政府組織の世界経済フォーラム(通称、WEF)は、今後10億人を対象に新たなスキルを提供しスキ

          リスキリングで忘れられがちなこと、しかし大事なこと