『禁止』で相手の心をコントロールする方法：ザ・リーディング【コミュニケーション編】

人には好奇心があります。

なので「見ちゃダメ」と言われると余計に見たくなったり、
『やらない方がいいよ』と言われると、余計に反発してやりたくなったり…。

このように、他人から何かを禁じられると無性にやりたくなる心理を『カリギュラ効果』と言います。

男性：『高橋さん、ここだけの話になるんだけど、君の事を思って教えておくね。』

女性：『えっ…私のためですか！？』

男性：『経理の森岡って男知ってる？』

女性：『はい、一応知ってます。』

男性：『あいつ、実は君の事好きみたいなんだよね。』

女性：『えっ…そうなんですか！？』

男性：『でも、あいつはかなりの遊び人だからやめておいた方が良いと思うんだ！』

不思議なんですが、こんな事を言われると、今までまったく興味のなかった森岡という男のことがどういう男性なのか気になってくるでしょう。

一体どれぐらいの遊び人なんだろう。
試してみたいという誘惑さえ思えてきます。

また、告白された場合、それに応じるかどうかは自分が決める事です。
なのに同僚から禁止されるなんて、これ以上ないくらいウザいですよね（笑）

なんで付き合っちゃいけないの！！という感情さえ芽生えてきます。
相手が誰にしろ、告白されて悪い気はしないですからね。

こんな感情状態の時に、森岡という男性に告白されたら…
案外簡単にデートくらいは応じてしまうでしょう。

いかがでしょうか。
たったこれだけの事なんですけど、もうすでに彼女は感情がコントロールされているんです。

これを利用し、意中の人へのアプローチには、同僚と組んでひと芝居打っても良いでしょう。

これとまったく同じことがビジネスでも使えます。

「あのプロジェクトはやめた方がいい」
「この商品はダメだな」

そう言われるとかえってやりたくなったり、欲しくなったりするものです。