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【じんたろホカホカ壁新聞】アメリカ国防総省はなぜUFO探索タスクフォースをつくるのか?

おっ、国防総省はついにUFOを認めるんだな

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8月14日、アメリカの国防総省は未確認飛行物体(UFO)を探査、分析するためのタスクフォースを新設すると明らかにした。海軍が中心となり「安全保障への脅威となり得る、未確認の空中現象への理解を深めることを使命」としている。

すでに、今年4月、アメリカ国防総省はUFOめぐって、海軍の航空機が2004年と2015年に撮影したとする3つの映像を公開していた。
どうしてかっていうと、航空機と衝突するなどの危険性があるとも指摘され、謎の物体の解明を求める声が高まっていたからとか。

あれ? 国防総省がこんな発表するってことはホントはもう宇宙人いるんじゃない?

でも、プレス発表するくらいだから、その裏には膨大な情報があるはず。
もしかしたら、宇宙人はもう地球に来ていることを掴んだとか。

UFO研究家の韮澤潤一郎氏(75)は、国防総省の動画発表についてこう言っていた。

「国防総省のもとに、2007年に極秘に発足した『高度航空脅威特定プログラム(AATIP)』という組織があります。おもにUFOを研究する組織だったのですが、トランプ政権になり、活動が停止していました。ただ水面下では、いまだに活動しており、この組織による政権への働きかけが、今回の動きに繋がったと考えられます」

ああ、そうかもしれない。トンデモ評論家も根拠に基づくこと言うのね。
さらにこう続ける。

「以前から、歴代のアメリカ大統領のうち何人かは、宇宙人と会っているという情報があります。トランプ大統領の場合も、じつは2017年に報道官がマスコミとのオフレコ会見で、『大統領は必ず単独で、定期的に地球外知的生命体と会見している』と発言しているんです。

こっちは根拠ないんかい!
まあ、トンデモ評論家だし。メディアもゴシップ雑誌の『FLASH』だし。

公開しているものは何か

では、実際に国防総省が公開している映像とはどんなものなのか?

国防総省が4月27日に公開した動画は海軍のパイロットが訓練中に撮影したもので、2004年11月に撮影されたものが1本と2015年1月に撮影されたものが2本の合計3本ある。

○2004年の動画

2004年の軍人の目撃証言はかなりショックを受けていたのはわかる。

ジェット機の赤外線カメラによる「FLIR」という動画。
海軍機が米サンディエゴから約160km離れた太平洋上で楕円(だえん)形の物体が浮遊しているのを発見。物体は撮影の途中で急激に速度を上げた。

2004年に目撃した退役海軍中佐のデイヴィット・フラバー氏は、宇宙からきた物のようだったと2017年のABCニュースのインタビューで語っている。

「私は、それがこの地球のものではなかったと思います」

「私は頭がおかしいわけではありません、お酒もしばらく飲んでいません。それは――私は18年間飛行してきて、上空で目撃できるもののほとんどすべて見てきました。それでも、その物体は今まで全く見たことのないようなものでした」

「これまでの人生で、そして私の飛行の歴史の中で、そんなものを見たことがありませんでした。それは飛んでいて、加速していた――そして、翼がなかったのです」

○2015年の2本の動画のうちひとつは海上を光速で飛ぶ物体。

「ゴー・ファスト(Go Fast)」と呼ばれている動画。
低い高度で海上スレスレを飛ぶ小さな白い点をジェット機の赤外線カメラが追っている。いちばん古い動画「FLIR1」もジェット機の赤外線カメラによるもので、楕円形の物体が急激に速度を上げる様子が映っている。

この映像はドローンでないかという人もいる。

○2015年に撮影されたもう一本の動画がちょっと恐ろしい。

「ジンバル(Gimbal)」と呼ばれる2015年の動画では、ラムネ菓子「TicTac」のような形状の飛行物体が雲の中を素早く横切ってから速度を落とし、回転し始める。この遭遇を撮影したパイロットは、無線で「とんでもないドローンだ」と形容している。
そのうち、楕円形の物体が高速で上空を移動。速度を落とし回転し始める光景を見たパイロットの「あれはなんだ! 回転しているぞ」という声も記録されている。

いや、形はガメラでしょ。

議会の圧力のせい?

そもそも国防総省はUFOについてどう考えていたのか?
国防総省には、UFOやエイリアンの脅威を信じた米上院議員らの提案で発足したプロジェクトがあった。
未確認飛行物体(UFO)と地球外生命を調査する極秘のプログラムが存在したことがわかっている。
国防総省によれば、この「先端航空宇宙脅威特定計画」は発足から5年後の2012年に終了したという。
ニューヨーク・タイムズ紙が2017年12月16日に明らかにしたこの計画は予算の打ち切りと共に終了したと国防総省は主張するが、支持者たちはまだプログラムは存在すると言う。

上院情報委員会は慎重な扱いが必要な事項であることを認識しながらも、これまでの「情報共有および情報コミュニティー全体での調整には一貫性がなかった」と指摘。プログラムの進捗(しんちょく)状況および観察されたあらゆる現象について詳細な公開報告を求めている。 
この条項が含まれている2021年度の情報授権法案は今後上院本会議で審議される。可決された場合、国防総省は180日以内に議会に報告書を提出しなければならない。

要するに議会の圧力に押されて、動画の公開、今回のタスクフォースの設置になったのだ。

アメリカはどこかの国と違い、公文書をすぐ廃棄したりできない。それに公開法が整備されている。
国防総省が先月末、「未確認航空現象」をとらえた3本の短い動画を正式に公開したら、CNNなどは海軍安全センターの文書を入手して公開していた。ウェブメディア「ドライブ」が情報自由法に基づく請求で入手して、最初に報じたものだ。

UFOを怖れるべきか

今年4月末、UFOと取りざたされた映像を米国防総省が公開したときに、河野太郎防衛相は「万が一、遭遇した時の手順をしっかり定めたい」と述べた。自衛隊も対応に備えるという。

なんじゃこれ?

UFOは宇宙人の存在を前提としているので、人類にとって脅威となる。
一方で、日本との鎖国時代の教訓が参考になるというおめでたい人たちもいる。

米国家安全保障局が公開する68年の論文に対策法が書かれている。
「技術力が下回るにもかかわらず、アイデンティティーを維持しながら、相手の技術力を取り入れた例がある」として、日本を挙げる。「友好的でほかの文化のすべてを学ぼうとする熱意をもち、国全体が連携する日本のやり方に学ぶべきだ」

科学ジャーナリストで新潟経営大学特別客員教授の高野誠鮮(じょうせん)さんは「鎖国時代、出島から医学や語学を吸収したことや、第2次世界大戦後の混乱から迅速に高度成長を遂げた日本人の柔軟さが注目された」と指摘する。

一方、ホーキング博士は生前宇宙人と接触しないよう強く訴えていたとか。
サイエンス作家・竹内薫氏はこう言っている。

「それは地球の過去の歴史の教訓として、科学技術力が上の文明が、下の文明を滅ぼして収奪してきたことを念頭に、同じことが宇宙人と地球に起きるとホーキング博士は考えていたんです」

「(宇宙人は)姿かたちがなく、知的生命体と認識できないかもしれませんね。脳の意識をコンピュータの仮想空間にアップロードしてしまえば、AIのようにインターネット空間を生きていられるんですから。そうなったらワームホールでワープしなくとも、電波通信で、光の速さで飛んで来ることができます。不老不死を求めて、そんな宇宙人がいる可能性もあります」
「人間とは別の欲望を持っているかもしれませんよ」

でも、ホーキング博士がいつも正しいとは限らない。

ホーキング博士は、哲学者は要らないと言った。すでに歴史的任務を終えたと。これからはすべて科学が解決すると。

では、哲学的には今攻撃されていないということは、攻撃的な宇宙人は地球に到達していない。もしくは到達している宇宙人すべてが攻撃的なわけではない。と考える。

これを科学は、サイエンスはどう否定するのだろうか?

ただ、今回のアメリカの国防総省タスクフォースと世間で流布しているこれまでの目撃証言、信憑性の間の差は大きいように思う。だから人々の不安は消えない。

○有名なUFO目撃事件

円盤型の目撃例が増えるのは1947年から。アメリカ人実業家が自家用機で飛行中、9個の奇妙な物体を目撃。「皿のようだった」との証言が大々的に報じられ、空飛ぶ円盤(フライングソーサー)という言葉が広まった。
実は同じ1947年に歴史上最も有名なUFO事件が起きている。アメリカのニューメキシコ州ロズウェル付近で、墜落したUFOと宇宙人を米軍が回収したとされるロズウェル事件だ。当時は「UFOの正体は気象観測用気球」とされたが残骸の回収に関わった軍人が1978年に「異星人の乗り物を極秘裏に回収した」と証言し大騒ぎに。その後の政府報告書で否定されるが真偽は今も不明。
一方、世界中で民間機や空軍機のパイロットらによる目撃例が相次ぎ、日本でも1986年、日本航空の貨物機がアラスカ上空でUFOに遭遇した事件が話題になった。

○UFO目撃談の信憑性

2007年、フランス国立宇宙研究センターが約50年間に寄せられた未確認飛行物体の目撃情報について発表。約1600件のうち、9%は人工衛星や隕石など具体的に立証できる現象、33%はその他の説明がつく現象、30%は信憑性が低い情報、残る28%は「正体不明」としている。

この3割が噂に噂を呼んでいるのだ。

一般的に「誤認」と説明されるケースは、明滅する人工衛星や夜間の飛行機、遠くの車のヘッドライト、観測気球などを見間違えた例。自然現象では蜃気楼、流星、火球、プラズマによる発光現象。写真解析の結果、実は鳥や昆虫だったと判明したこともあるそう。
UFOブームの時代には「合成写真」も多かった。一方、正体は不明だが、「実験中の秘密兵器ではないか」という説もある。

今回のタスクフォースについて、CNNは抑制気味にこう報道している。

米軍基地の上空を飛行する未確認飛行物体については、米軍機にリスクを生じさせるとして、議会や国防当局が以前から懸念を表明していた。その正体をめぐっては、地球外生命体ではなく、地上の敵が情報収集の目的で運用しているドローンかもしれないとの見方もあり、一致した見解は存在しない。

米上院情報委員会は今年6月、米軍機が遭遇した未確認飛行物体の映像3本を国防総省が公開したことを受け、こうした遭遇に関する分析情報の公開を求める決議を採択していた。

国防総省には2007年~12年まで、未確認飛行物体について調査する極秘プロジェクトが存在していた。

かつて同プロジェクトを率いていたルイス・エリゾンド氏は2017年、CNNの取材に対し、「宇宙にいるのが我々だけではない可能性を示す非常に有力な証拠がある」と語っていた。

かつて、プロジェクトを率いていたひとが、宇宙人がいることを示す「非常に有力な証拠がある」なんていうのは、アメリカ国防総省は証拠をかなり掴んでるってことね。

このタスクフォースは注目です。

世間に宣言しちゃった以上、情報公開義務が発生したのです。もう隠すことはできません。不安は消して、情報をもらいましょう。アメリカの国防総省に。

そういうニュースなのです。


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