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かつて、ラ・プラタの森で

大新聞、大雑誌に載るのは嬉しい。
でもそれは空中戦。
はるか高い空で爆発する煙が見えるだけ。
Noteはゲリラ戦。
ジャングルで身を隠し、不意を突く。
農民に食糧をもらいながら、戦う。
兵士の気高い倫理に農民は共感する。
善意が残っている政府の高官も。
私はジャングルで敵の気配を感じながら
仲間がやってくるのをじっと待っている。
かつて、ラ・プラタの森で
かつて、ソンミ村の近くで
誰かがそうしたように
ときに孤独を感じながら
ときに希望を感じながら

なんのために戦うのか
誰のために戦うのか

うちの大学の学位に
価値なんてない

それは、違うんですかと尋ねた学生の
やり場のない思い
別れ際に見せたまろやかな笑顔

エリートが感じることのない
苦しみを抱えて生きることも
けっして悪いことではない
それは人へのやさしさ
弱者へのいたわり
叶うことのない
夢を焼くことの虚しさ
そんなひとつひとつを
知りながら
糧にしながら
生きることでもある

そのために
そんな人たちのために
私は戦っている

かつて、ラ・プラタの森で
かつて、ソンミ村の近くで
誰かがそうしたように

Noteで
このジャングルで

機関銃のようにキーボードを叩き
まさしく機関銃のように
何度も書き直す
シェアしてくれるように
何度も

自分の書いたNoteに
自分で涙を流す
こっけいな
真夜中の

かつて、チェ・ゲバラが
かつて、ヴォー・グエン・ザップが
そうしたように

かつて、ディエンビエンフーで
かつて、サンタクララで
歓喜したように

彼がキャンパスに帰ってきて
彼が笑うことを夢見ている
それはポエム
それがポエム

私はいつも
そばにいる

陣太呂

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