義母の奇行と孤立無援

安井金毘羅宮にお参りした効果が出ているのかは分からないが、義母のボケが加速したらしい。夜中の1時に徘徊し始めた。
今朝もありもしない打ち合わせの立ち合いに参加するという謎な理由でリハビリを勝手に休んでいた。

睡眠薬を2錠飲んでいるのに、何故寝ないのだろう。
いつも1時になると目が覚めて、掃除機を掛けたり、裸で外に出たり、人の部屋の掃除を始めたり、レンジのドアをばったんばったん大きな音を立てて開け閉めし、テレビを大音量で見る。
家族全員がノイローゼになり、在宅診療の精神科医に頼み込んで、睡眠薬を増やしてもらったのだ。
それでやっと大人しくなったので、安心していた。医者も、これだけ安定しているなら内科の診療だけにしましょうと言って、精神科の診療の終了を決めた矢先である。

ボケる前からの性格なのかもしれないが、本当に人が嫌がる事ばかりする。そして、困っている人がいるとマウントを取り、見下し、バカにしたあげく、自分がどれだけ正しい人間かを語り始める。
私はコロナの後遺症で気管支をやられ、喘息のような咳が止まらなくなってしまった。何かの折に咳が出て、息が出来なくて苦しんでいる私を、彼女はニタァ…と笑いながら見ている。
例えば、長子が雨に祟られてずぶぬれで帰ってきたときも嬉しそうにニヤニヤしている。末子が障害が原因で6回目のアルバイトの面接に落ちた時など、さぁ説教してやろうと言わんばかりにニタニタと笑っていた。(ちなみに発達障害なのだが、義母は勝手に末子を重度障碍者の支援センターに入れようと連絡をしていたことがある)
特に具合も悪くないのに下剤を飲んで、汚物をまき散らした時もそうだ。えづきながら掃除する私を見て、ニヤニヤしていた。
挙句の果て、汚物まみれの下着を家族の洗濯物の中に入れて被害を拡大させていたし、台所に汚物をダイレクトに捨てたりして、どこもかしこも汚物地獄にしていた。
こんな状態だから、神様に縋ってでも義母とは縁切りしたいと願いたくもなるのだ。

夫は「仕事が忙しくて」と言ったきり帰ってこない。
何か配信とか始めたらしくて、帰ってきたと思ったら夜中まで誰かと喋っている。うるさくて眠れない日々が続いたが、帰ってこなければ静かでゆっくり眠れるのでかなりマシだ。
風呂にまでスマホを持って入るくらいなので色々と怪しさMAXなのだが、もう隠す気も無いのだろう。
孫がいてもおかしくない年齢のオッサンが、自分の子供より年下の女の子とキャッキャとおしゃべりしているグロテスクさを直面しないで済むなら、帰ってこないのは逆にありがたくさえ感じてしまう。
縁切りの神様には、「もし彼が私にとって悪縁となるなら、すぱっと切り捨ててください」とお願いしている。
なんだかんだと何十年も一緒にいたので、情は残っていた。
その情も、毎日両手の隙間から砂のように零れている。

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