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初めての1人ハシゴ酒〜阿佐ヶ谷は天国か沼か〜

ある夜、暇を持て余した私を察してかYoutubeがとある「女1人ハシゴ酒」系の動画を勧めてきた。

酒豪の可愛い女の子がひたすら色んな地を巡り、美味しい物美味しいお酒を飲み食いするだけの動画なのだが、私はたまたま阿佐ヶ谷編をおすすめされたのでそれを見た。

この時点で深夜2時。動画を見終わって即座に思ったことは3点。

①美味しそう ②明日あいてる ③阿佐ヶ谷行こう

以上だ。

決まるまでは、まあ早かった。だって時間があいてるんだもん、行きたい場所とやりたい事が決まったんだもん。あとはJust do it。(とサバサバを装いながらチキって友達2人に声をかけ全滅したのは内緒だ。)

まん防の影響でどのお店も閉店が早いだろうと予想し、夕方16時くらいに家を出た。(意気揚々と出かけた私が軽い腹痛に襲われるのは25分後のことだ。しっかりと緊張が体に表れている。)

腹痛の波を乗り越え、いざ阿佐ヶ谷駅に降り立った。どんなお店やどんな人達との出会いがあるんだろう?ワクワクが止まらない。

まず最初は無難に昨夜の動画でおすすめされていたお店を目指してみた。駅から徒歩5分くらいの近さに位置していたが、その5分の間でも既にかなりの居酒屋が密集していて飲兵衛に優しい街だということが一目でわかった。

目指していたお店は阿佐ヶ谷の中でもかなり人気店のようで、着いて中を覗いてみると既に満席、かつ多分5割以上が常連で盛り上がっており、初心者にはムズすぎる空間だった。

早速心折れた私は興奮冷めやらぬうちにとりあえずどっかに入りたい、という気持ちになり向かいの焼き鳥屋に入る事にした。

四文屋というお店だ。※外観撮り忘れたので拾い画導入スミマメン

スクリーンショット 2022-02-12 12.45.40

焼き鳥&カウンターというTHE・ハシゴ酒に持ってこいな王道をチョイス。

店内は2階が貸切で盛り上がっているものの、1階はこの時点でまあまあ席があいてたので入りやすかった。(入店してから30分くらいで満席になったのでラッキー!)

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どーん!どうだ!昨夜みた映像と近しい状態を今ここに実現させている!画像タイトルは「A little dream comes true」。ちっちゃい夢重ねてこうな。。

左から鶏皮&ハツ、馬刺し、もつ煮込み。食べ終わったレバー塩ごまのお皿もある。とにかく肉食べたすぎて、サッパリ系頼むの忘れ、胃がもたれたのはこの写真撮影した10分後のことである。なお、中国人の店員と噛み合わず「テッポウ」というメニューを頼むのを諦めたのはこの写真撮影する10分前のことである。

店内はテイラー・スウィフトのような最近の洋楽ポップスがかかっているが、客層はほぼ50-60代のおじさまが多い。みんな喋ることなく淡々と各々のお酒を楽しみサクッと帰っていくので初1人ハシゴ酒には本当にもってこいのお店だった。右隣のおじさんが物珍しそうに私をガン見していたが心を強くして目を合わせなかった。(=心が弱いので目線を逸らしていた)

こんな記事を書いておきながらそんなにお酒が強くない私は、レモンサワー1杯飲み切ったところで、先を考えお店を出た。デビューさせてくれてありがとうな四文屋!ちなみに個人経営と思いきやチェーンのお店で、新宿とか色んなところにもあるらしい。

四文屋に入るまでの間、実はすごいイケてる看板を見つけて気になっていた。

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どう考えてもおしゃれなお店じゃね?

そして女性1人でも入りやすそう!第一印象からきめてました!!

ということで早速入店してみたが、店内もおしゃれ〜!働く人も常連もみんなおしゃれ〜!居心地良さそ〜!という空間。(これもチキって写真撮れませんでした。。)カウンターが4-5席くらい、テーブルが2-3つでMAXキャパ10-15人くらいかな。

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唯一取れた店内の写真これなんだけど、もうこのラインナップで店主の好みとセンスわかるっしょ?(うざい)

ここは四文屋とちがって、常連さんも初見さんも巻き込んでみんなでお喋りする感じの空間だった。(でも強制的な感じじゃないから好きに参加でOKなゆるい雰囲気)

夫婦でお店を営んでおり、旦那様が静岡出身なので静岡にちなんだメニューも多い。とりあえず一杯目はハーブ酒。

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ヨモギと柚子を使ってサッパリ和風に仕上がっていて飲みやすい。

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一品目は黒はんぺん+わさび漬け。はんぺんが黒いのは青魚を使っているからだそう。わさび漬けは店主が知り合いのわさび屋さんまでわざわざ足を運んで買いに行ってるそう。

このわさび漬けは絶妙に甘辛いのでちょびちょび舐めながら楽しむ感じなのだが、お口直しやお酒のつまみとして最後まで良い仕事してくれた。

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お次は北海道産白子と麻婆の春巻き。これがね、もう声を大にしておすすめしたい。白子+麻婆+紫蘇を巻いて油でカリッと揚げる発想だけですでにノーベルフード賞(今作った)もらえるくらいの発明なのに、さらに手前にあるお粉、わかります?

左は忘れたんだけど(忘れんな)、右は辣油の粉末なんですよ!単体でも十分に味が染み込んでいるのに、更に味変でこれをつけて食べても良いんですって!計算しつくされている。。

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中身伝えたかったのにセンスのなさがここに出た。。

このへんで2杯目にいちご酒サワー割を投入。静岡の「べにほっぺ」という苺をウィスキーで漬けたんだとか。もう間違いないやん!これもさっぱりしてるし、センス×美味しい料理にピッタリだった〜!

この時点でお腹がパンパンだったが、隣から良い匂いがして思わず頼んでしまった、、

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O・DE・N!!!!

味がしみしみで匂いがもうすごいのよ。。大根としのだ巻きという練り物を静岡産の緑茶ハイと一緒に頂きました。(まだ左のわさび漬けが残ってるね。)

カウンターには常連さん2名、私含め初見さん2名がいて店主夫婦2名も含め2時間ほどゆっくりお話して楽しい時間を過ごしました。サクサクとハシゴする予定が、青月があまりに居心地良すぎて思わぬ長居になった。

金融の事務で働くお姉様や大手印刷会社のクリエイターさん、建築関係の方、そして夫婦で飲食を経営する方々。普段接しない色んな職業の方とお話できて面白かったな。。

ほぼみんな阿佐ヶ谷近辺に住んでいて、週末は必ず飲み歩いてるんだとか。

「え〜いいな〜そんな生活。天国じゃないですか!」と言った私に店主夫婦の奥様が言い放った一言。

「でも沼だよ。」

ぬ、沼、、、言葉のインパクトつおい、、

確かに、居心地の良い空間は天国だけど、裏を返せば抜け出せなくなる沼なのかもしれない。いうなれば「これ以外は嫌」という依存に近い状態なのか。。

私はありだと思う、阿佐ヶ谷での飲兵衛ライフ!温かくて、地域の繋がりも感じる。ただそれが良いか悪いか、適合か不適合か、判断できるほど知れてないというのも事実。

阿佐ヶ谷が天国か沼か、結論を出すまで足繁く通ってみようじゃないですか。。(メガネを押し上げる)


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