第26回「人生、あるがまま」文字起こし

遠: 120°禅の遠藤翠です。

S:元ラジオディレクターのSattomoです。音声配信番組「人生、あるがまま」第26回の配信となります。今回もまたまた素晴らしいゲストにお越しいただいております。ツイッターネーム平和の「和」と書いてかずさんです。かずさんよろしくお願いします。

和:よろしくお願いしまーす。

S:かずさんの声をこの間打ち合わせで初めて聞いたんですけれども、素敵な声だなぁと思って。

遠:そうだね。僕も今、圧倒されてね。いつそれ言おうかと考えてました。

和:実は、この声は自分ではすごく生きて行くのにちょっと、あんまり…

遠:逆にね。

和:で65年生きてきたんですけど、声をプラスに活かせる性格じゃなくて、引っ込み思案になっちゃいました。

遠:なんかわかるな。

和:ゲストとして声掛けていただいたときは、まさかっていう感じだったんですけど、Sattomoさんに上手いこと引っ張って頂いて。

S:詐欺師じゃないですよ。

遠:コミュニケーション能力が彼はありますからね。

和:「時間をください」って言ったら「いいですよ」っておっしゃって、半年ぐらい時間もらえると思ってたら、そしたらいきなり進んで…その代わり、遠藤さんがいらっしゃるっていう事を耳で知っていたので、あ、遠藤さん、きっと助けてくださると思って、それでお引き受けしました。

遠:まあ、光栄でございます。

S:いつもとちょっとなんか違う?

遠:なんか違うねえ。今、僕、言葉に詰まちゃったよ。(笑)

S:で、DMのやりとりをしている時にですね。東洋医学の温熱療法師をやられているっていうことを伺って、東洋医学って遠藤さん、興味ありません?

遠:とってもありますよ。うちの師匠はよくいろんな漢方の薬とかも教えてくれたりとか、温熱療法で癌を治すとかねえ、いうことを言ってましたよ。だからね。西洋医学っていうのはだいたい僕、ほとんど信用してませんからね。西洋医学で処方される薬なんて一切僕は飲みませんので。ただ、その漢方とかそういう温熱療法も含めて、やっぱり学会が拒否してるよね。だから、広められ無いんだよな。

和:それがコロナ禍でやっと分かりました。そのカラクリが。あたしが資格を取っても、とにかく看板出さないでくださいね。広告しないでくださいね。それからメディアに出ないでくださいねっていう、もう静かに静かに大事な人にだけに伝えていきましょうっていうスタンスなんですね。それが、こんなにいいものをどうして伝えないんだろうって。皆さん躍起になるんですよ、もう必ず。でも今回のこの仕組みが分かって、“あー、なるほど”、って存続して行くためにはそういう姿勢じゃないと潰されちゃうんだなぁって思います。

遠:本当そうだよね。おかげで、いろんな人が助けられてないっていうのも。悲しいけども、でも潰されるよね。表に出たらね。

S:ちなみに、温熱療法師って具体的にどんなお仕事なんですか?

和:まず資格を取りまして民間療法ですので、国家試験じゃないんですけれども。実技とそれから学問の方のね、医学の勉強もします。卒業できた暁には自分で診療室を作って治療している方も、出張で動けない方とかもいらっしゃるので移動して施術する方もいらっしゃるんですが、だいたい全身の頭のてっぺんから、つま先までの直接お線香からできている温源を火傷しないように、ステンレスの器具、小さな器具に入れて、それを手に持って優しく撫でたり指圧したり、いろんなことを。あ、もしかして遠藤さんは長崎の方なのでご存知ではないかと思うんですけど。

遠:いや、ほとんど知らないですけども、ただ昔なんか見たことありますね。陶器が丸く先が曲がってて、それであためていくっていうかね。それですか?

和:その仲間だと思います。私のやっているのは、ステンレスのペンのような形をした2本の棒なんですけどね。世間でよく言われる東洋医学の治療法がありますが、それを全部含んでるんですよ。線香に火をつけるので、煙は薬草のけむりなので鼻や喉から吸い込むと、いろんな効果がまた出るんですね。そして優しい刺激が時にチリチリって、慣れてくるとチリチリってくる位の刺激が細胞を活性化して血流を良くして免疫力が上がるんですが、精神的な安らぎとか安堵感とか、それがまた効能に繋がっちゃうんですね。で、その治療を受けると、幸せホルモンのオキシトシンというのがシャワーのようにブワーッとパー、すごい事にはそれは施術を受ける方だけではなくて、施術をしている方にもオキシトシンが分泌されるんです。この機器を発明された先生は、代々お医者様の家庭に育ったんですが、西洋医学の病院に勤めながらどんな医学が進歩しても病人の数が増えるばかりなので、それでこんなことじゃダメだっていうことで発明なさったんですね。その時に、これは治療所へ通ってなおす療法でわなくて、皆んながおうちに居ながらできる療法にしたいっていうのが夢で、その為にいろんな実験や研究を重ねて、おうちに一人これを持って出来る人がいれば、おじいちゃん、お父さん、子供やおばあちゃん全部やってあげられて病院に行く前の健康な体で診られるっていう、それが狙いで研究されたんです。

S:かずさんは何で温熱療法師になろうと思ったんですか?

和:最初は私の今86歳になる。母が41年前かな。父が具合が悪くて真夜中になると具合が悪くてすぐ叩き起こされて、救急救急病院に連れて行けって言う毎日を送っていたときに、近所の人が「今度痛いって言ったら、この器具でね、痛いところクルクルって温めてごらん」って近所の人からもらったのが初めで、母が始めたんですよ。長崎の九州男児の父が「そんなもんでよくなるか」って言ってたんですけど、「試しにでいいからちょっと温めさせて」ってやったら、12指腸の激痛がスって消えちゃったんです。そしたら父がもうびっくりして、もう「お前はこれをやれ」っていうかんじで母が資格を取ることになりました。で、言ったように、これは資格を持って無い人でも家族にやるだけだったら器具を使えるって言うそういうシステムなので、遠くに嫁いでいた私に母が送ってくれました。それから40年経ちました。私も途中で資格を取りたいなと思って平成16年に取りまして、それからは仕事としてもやらせていただいてたんです。ところがコロナになって私が施術した方が知らないうちに、ちょっといけないお注射を受けていたので、そのせいで知らずにいたんですけど。ものすごく私が具合が悪くなってしまって。それでもうこんな危険なことだったら、ちょっとやめさせて頂かなければいけないということで、それ以来家族にしかやってないんですよね。私は80過ぎても頑張ると思ってたのに、もう閉ざされてしまって暗い所へSattomoさんが…

遠:いや、そうか、そうか。

S:西洋の考え方じゃない。東洋の叡智じゃないですけれども、積み重ねたものって結構あると思うんですよね。遠藤さんの禅に関しても正にその流れじゃないですか。どうです話しを伺って。

遠:僕はね、別に哲学を勉強したこともないし、ほとんど門外漢なんですけどね。西洋医学というのは、例えば切った貼ったはある意味で得意ですよね。西洋医学の発達の、ちょっとだけかいつまんでお話しますね。難しいなあと思わない簡単な話ですからね。17世紀のデカルトの機械論的生命論っていうひとつの考え方があるんですね。要するに人間の体も機械と同じだっていう意味ですよ。だから、切ったりくっつけるとか、例えばね。簡単に言うと、その流れが西洋医学の一つのメインストリームになっちゃって、結局そっちの方へ発展してちゃいましたよね。

S:いわゆる対処療法ってやつですね。

遠:それが結局ね、今の医学会の考え方、人間の体を機械のネジが外れてるからネジをこうやって締めればいいんだみたいなね。東洋医学は全く発想が違うってのは、やっぱり東洋思想と綿密に繋がってますよね。

和:わたしは西洋医学にもずいぶんお世話になっているのでね。やっぱり病院によっては、東洋医学の考えもちゃんと合わせてやってくださる先生もいらっしゃるし、それは一概に分けられないんですけど。父が、九州男児でね。怪我しても「麻酔なしで縫ってくれよ」っていうような人だったのに、ある時ちょっと高いところから落ちて病院で薬を飲み始めてから、どんどんおかしくなってしまって。いろんな症状がどんどん出てきて、最後はもう薬だらけの人格まで変わっちゃったんですね。だからお父さん、もしかしてそれ副作用かもしれないよって話したんですけど、やっぱりもう手遅れで最後つらい余生を送ったので…もちろん私もこの温熱療法してあげたんですけど、それがすごい面白いんです。「俺はもう今日死ぬぞ。具合が悪いぞ。」っていうんだけど、「お父さんちょっとやってあげるよ」ってゆって一時間ぐらい温めてあげると、帽子をシャキッとかぶって「散歩してくるわ」って言うんですよ。このぐらいね、もう本当に元気になっちゃうんですよ。もう心もね、安心感が満ちあふれてそのぐらいだから、東洋医学って人間をまるごと、心の方まで全部いい方に自律神経のオートコントロールですよね。それを助けてくれるんだなあっていう、それは感じました。

遠:なるほどね。また禅を思い出してしまってね。禅的に瞑想するとね。正しい瞑想するとね。やっぱり同じ効果ありますよね。そこまでの効果があるかどうか、ちょっと僕は詳しくないですけれども。やっぱりテストステロンっていうんですか、例えば一つの喜びが脳からにじみ出てくるっていうかね。東洋の考え方って、多分そこに原点がありますよね。お聞きしてて、とってもそのことを思い出してしまいました。

和:そしてもう一つ言っていいですか?私、すごく人前でお話しするのは苦手なんですけど、ひとたび温熱療法の話になると止まらないんです。ヒートショックプロテインっていうのが、言葉はもう長くなるから是非興味のある方は検索してほしいんですが、人の体も動物の体もそれから植物も適度な熱で活性化するんです、細胞が。それを西洋医学でも気が付いて、今がん治療とかにハイパーサーミアという治療法がもう数10年前からあるんですが、私のご縁のあった温熱療法は、それをおよそ90年以上前に先生が発明されてやったんだと思います。それで皆さんもご存知だと思うんですけど、お野菜とかお肉とかお魚も50°のお湯で洗うと旨味がアップして新鮮度がましてすごく良くなるんですね。それで人間の体も熱によって、細胞を良い方の状態に変えてしまうヒートショックプロテイン、そう言うタンパク質をもともと人間も動物も持っているんですよ。だから今回紹介した温熱療法に限らず、お風呂に入ることとか、それで充分にその細胞の中に元気になるタンパク質を生み出す力を私たちは持ってるんですよね。是非、検索して調べて頂きたいと思うんです。そしたら私のやってる温熱療法に限らず、今日からできるんですよ。具体的な例としては冷たいビール、美味しいですよね。あれを一気に胃袋を冷やしちゃわないように上手に飲みます。冷たいビールをジョッキでガンガン、やっている人は大抵内臓が痛んでるんです。今日から冷たいジュースやお水を飲む方も、胃袋は一つの暖かいものが入ったコップだと考えて、そこに冷たいの、夏なんか気持ち良いから飲むなとは言わないんですが、全部冷えないぐらいに上手に味わうことによって冷やしてしまわないっていう、それがすごく健康に繋がるんです。

遠:確かに、腸を冷やしちゃいけないって師匠もよく言ってましたし、うちの師匠は夏でも股引き入っていますからね。

和:お腹から下は温めた方が良いんですよ、夏でも。

遠:やっぱりそうなんだあ。

和:ただですね。遠藤さんみたいに振り切っちゃうのもすごく体に良くて。逆に車のエンジンもですね。静かに静かにずっと乗ってる方が駄目になるのも早いんですね。時々「ワッ」とできるってすごく大事で。

S:ああ、それ遠藤さんの得意な。

遠:はい、いやいやいや。

和:だから、いろんなこともそうなんですけど、私みたいに落ちるだけ落ち込むのもちょっと大事なのかもね。ずっと安全をキープして行くよりは、ちょっと破っちゃったっていう経験が活きてきますよね。

遠:浄土真宗の誰かが言った、親鸞さんだったかのう。絶望しろっていうんですね。絶望しろ、やれっていうんですね。やれってそうそう簡単に体験は中々めったにあることじゃないからね。逆に絶望したからこそ、そこから要するに登るというかね。これがとても大事なんだっていう言い方をされてますね。禅的な意味でもそうですね。絶望っていうのがある人と、なかった人はちょっと違いますよね。

和:それはやってきました、沢山。小さい時からなんか生きてるの辛いなあっていう、ずっと世の中って汚いとこだって思ってたんですね。高校生の時かな悩んでちょっと本当に生きてるのをやめようと思った時があって、それで失敗して今生きてるんですけど。でも何て言うのかな、それで極めつけがいろんな政治の世界のドロドロの世の中なんだから、しょうがないんだろうと思ってたんだけど。2020年の3月にコロナ騒動になった時の首相記者会見の時に、外国人記者さんが記者会見の終った後、「もう一つお願いします」って、「総理大臣さんは、日本の国民全員救いますよね?」って聞いたんですよ。そしたら総理大臣が「嫌、それは現実的ではありませんから、一線を引かせていただきます。」って言ったんです。その言葉が脳天にキーンって、これはおかしいって思って、そこから大っ嫌いだったTwitterをこれは始めなきゃならないなって思ったんですよ。で、そこからツイッターから情報をもらうようになって。それで文房具屋さんでコピー用紙500枚のやつを二つ買ってきて、ボールペンを20本くらい買ってきて、それで調べまくったんです。もう歳が歳で読んだだけじゃ覚えられないんですよ。そしたらもう次から出てくる出てくる。精神研究所とか支配者さんたちがいかに今までコントロールしてきたかが。もうボロボロ出てきて、夜中でもアプリを使って長い長い文章も翻訳して調べました。そしてある時、絶望してもうツイッターなんか手つけられなくなって。そして、ちょっとほかの事を考えたりして。でも、もうそのことを知ってからは大好きだったガーデニングも「やってても意味が無いよ」って私自身が生きてるかどうかわかんないから、もうガーデニングも辞めちゃって。だからね、とことん落ちちゃうんですよ。

遠:思い切ってるね。

S:ちなみに、かずさんが人生で影響を受けた、人や本や映画なんかこうあります。

和:本としては山田風太郎さんの「人間臨終図鑑」っていうのがあるんですよ。上中下かんってあるんですけど、山田風太郎さんっていうのは詳しい文章を長々と書かないって、その本は成り立ってて。短いのは三四行で、一人の人生のこと書いてあるんですね。それを大勢の方の歴史上の人物とか、有名な女優さんとか、いろんな人たちの人生が書いてあって、文章の間の行間にいろんなことを感じながら読むんですけど。それ読んだら人生観が変わっちゃって、私なんかこの中にひとりにポンって入るくらいの普通の生き方なんじゃんっていうのに気がついたらすごく楽になりましたね。この本は、本当に目から鱗っていうか。なんか生きるのが楽になる本です。

S:やっぱり、色んな人の人生を想像しながら読まれていて。その中で自分が悩んでたのも、ひょっとすると大したことないんじゃないかって気づいたっていう感じですね。自分が最悪な状況では、他の人は幸せに見えるっていう感覚に陥っちゃう事ありますもんね。

和:私が駄目だからなんだとかね。自己否定に入っちゃいがちなんで。でも、普通なんじゃんってなんか思えた。後、すごくつらい時に出会った120°禅の遠藤さんとも通じると思うんですけど。「人間万事塞翁が馬」っていう言葉がすごく私を楽にしてくれました。

遠:そうよね。目の前で何か起こっても、次はまた違うものがやってきてね。本当そうだよね。

和:あそこで怪我したためにこれと繋がったとかね。それはあると思って、楽になりました。

遠:僕のチーム人生劇場顧問としましては、人生というのは“悟り”に至るための修行なんですよ。今までそんな風にとてもじゃないけど考えられなくて、やっぱり同じようにね。「人生ってなんだかな」なんて思ってしまっていましたよね。でも、それなりに生きてきた人生で全てが修業だと僕なんか思ってしまうんですよ。だから道場に行って分かるもんじゃないんですよ。色んな悲しみ、喜び、いろんなことを経験して、それが実は一番本当の修業ですよね。これは、考え方じゃなくて心理だと僕は思ってるんで、今ちょっと突っ込んで言ってしまったんですけどね。

和:すごく分かる。座布団一枚一枚積んでいって、120°になった時に「あ、これだ」っていう瞬間がおありだったっていうのを聞いて。その時は、さっきの温熱療法にもつながるんですけど。ヒートショックのね、脳にそういうショック状態、目覚めたって言うか気付いたっていうか。それで脳内ホルモン凄い出たと思うんですよ。

遠:そうだろうね。きっとね。

和:だから全身に及んだと思うんですよ、その作用が。なんか光に包まれたような。

遠:本当、あのね。包まれるっていう感覚では僕はなかったんだけども。背骨の中を光が、ズキン・ズキンって突き抜けるんですよ、頭の方にね。そういう感覚でしたね。その感覚はまさに光なんですよ。

和:その感覚は、聞いていて凄く分かりました。

遠:ああ、なるほど。なるほど。

和:脳内ホルモンだと思うんですよ。

遠:そうでしょうね。や、そうだと思いますよ。

S:やっぱり、繋がってくるんですね。いやいや、まだまだお話聞き足りないので次回もかずさんにはお付き合い頂きたく思います。

和:宜しくお願いします。

S:とりあえず今回はここで締めせて頂きますね。第26回「人生、あるがまま」ここまでのお相手は

遠:120°禅 遠藤翠と

S:元ラジオD•Sattomoと

和:かずでした。

3人:バイバイ。 

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