一票の格差を考える
選挙の一票の格差について裁判で審議されているという報道を時々聞きます
合憲と判断する裁判所、違憲と判断する裁判所とあるようですが、これが最高裁まで行くと何らかの形で判決が確定してしまうことになるのだと思いますが、ただ、地方に住む一人の日本国民として思うことがあります
確かに投票行為において、一票の格差があるというのは問題なのかもしれませんが、ただ今の政治家たちが、日本国全体を視野に入れてあれこれ考えて全体をデザインする政治をすることなく、国会議員としての地位を確保するために、ただ当選をするための票を得るために公共工事などを中心に自分が地盤としているところに利益誘導をするための政治をするのであるならこれはかなり問題になると思う気がするのです
東京の特別区世田谷区の人口は90万人を超えています。しかし、私のすむ岡山市は平成の大合併の中、もうところかまわず、節操を失ったように瀬戸町、御津町、建部町などと合併しても72万人を超えません。本当は政令指定都市の要件としての必要とされている人口も本当は下回っているのです
こんな状態で一票の格差が本当にきちんと是正されてしまうと地方の議員が少なくなり、大多数を都市圏の議員が国会を占めてしまうことになると、大都市圏に対する政策が優先され地方は猶更に疲弊してしまう可能性があるのです
もうすでに始まっていますが、日本の人口は減少の一途をたどっているのが現状です。そして、それは地方の方が減少率は大きく、特に地方でも都市部よりちょっと離れている地域の方がもっと大きくなり過疎化が進んでいる今、それをどうにかしないと日本の食とかを支えている第一次産業が本当に衰退していくことになります
このまま一票の格差が違憲となり、是正されて大都市圏のことが優先に決まっていき地方が、社会システム的にも、経済システム的にも疲弊してしまう、そう考えると恐ろしい、私は後20年もすればこの世からいなくなるのでしょうけどその頃の自分たちの子供や、もし、孫ができたのであるならどんな世界を生きているのかと考えると怖い気もします
高速道路を作るとか、新幹線を走らせるなど建設関係が絡んだことではなく、大都市圏でも、地方でも基本的な部分は変わることなく、経済、社会システム的にシンプルで効率が良く、社会的、経済的弱者がきちんと普通に生きれるそんな社会を設計してくれる優れた政治家が出てこないかと切に望んでいます
そういった部分で根本的に考え直さないところが多い気がします
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