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夜空を彩る花火を居間で眺める二人。 竜は、渉に言った。 「なぁ。俺たち。もう別れよう…」 「えっ。どうして?」 「俺。自分の子供が欲しくなった」 その夜のフィナーレを飾る大輪の花火が二人の前でパッと、一際派手に散った。 * 猛烈な台風の朝。 渉は、最近付き合い始めた彼氏の翔とベッドの中で話している。 「ゲイで子供欲しいかぁ…」 「そう言われるとね。別れる以外ないし」 「それで荒れてたんだ」 「うん。でも、どん底で翔に救われた」 二人、苦笑。 「