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ギター弦レビュー#2

Knobloch [ノブロック]という弦を使わせていただいたのでレビューしようと思う。(クラシックギター用として販売されているので、あくまでフラメンコギタリスト目線から。)

今回試したのは3種類。テンションはどれもノーマル。低音弦は3種とも共通で、高音弦のバリエーションとなる。

CX カーボン :  カーボン弦
QZ ナイロン : 細めのナイロン弦
SN ナイロン : スタンダードなナイロン弦


CXカーボン

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ノブロックに限らず、カーボン弦は通常のナイロン弦とは感触も音色もかなり違いがある。
耐久性や遠達性に優れるのが特徴で、音色は硬質でパキッとクリアー。
フラメンコギターにカーボン弦を張るという話はあまり耳にしたことがないけど、この真っ直ぐ届いてくる音は、むしろフラメンコで使うのもありかも、と思った。
楽器と弾き手の組み合わせによって、うまくハマるかも知れない。


QZナイロン

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もしこの3種の中からフラメンコギターに合う弦を誰かに勧めるとしたら、まずはこのセットを選ぶと思う。クラシック用とはいえ、甘味は抑えられており歯切れが良く、かなりフラメンコとの相性は良いと思う。クラシックギターで高速でパーカッシブなプレイをするケースでは、こういうタイプの弦がハマりが良いのかな、と想像する。そうした意味でもクラシックとフラメンコの距離はかなり近いところまで接近していると感じた。


SNナイロン

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この弦は、まさに僕にとっての「古き良き」伝統的なクラシックギターの音だった。
甘く、温かく、丸く、柔らかく、余韻の長い音。
つい普段よりもテンポを落として1音1音を噛み締めながら弾きたくなるような音がする。
所有しているクラシックギターにはまずはこの弦を張りたいと思った。


ノブロックのパッケージは裏面にチャート図がついていて、
音の明るさ、カラフルさ、反応の敏感さなどが一目で分かるようになっていて、これはとても便利。(コーヒー豆によくついてくる、苦味、酸味、香り・・などのチャートのように)
ノブロックの3種類の弦は個性がはっきりしているので、チャートを見て感覚的に選べるのがとても良いと思った。


興味ある方はぜひお試しを!

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