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だからキライだよ、こんな日に出かけるの

連日の雪かきに「もう雪はいらない」とボヤく。ボヤいたところで何も変わらないが、だがしかし、考えたらこの雪、春が来たらぜんぶ溶けちゃうのだ。なにもしなくても、そのうち水になって消えるのだ。自然になくなるのに、なんで一生懸命雪かきしているのだろうと思うと、少し空しくなった。

雪かきをしないとどうなるか。幼い頃、近所に車を持っていない家があった。その家の玄関から幹線道路までは、くねくねした細長い足跡の道があった。おそらく昔の暮らしは皆そうだったはずだ。


なぜこんなに一生懸命雪かきするのかといえば、つまりは車のためだ。

車での移動・輸送を前提に、私の生活が、社会活動が成り立っているからだ。車の部分は鉄路、航空機と読み替えても良い。


ああ。

大量輸送を前提とした便利な社会と引き換えに、我々は日々雪かきを強いられているのである。悲しいけど、それが現実なのよね。

灯油の配達のために、通販が無事届くように、どら焼きを買うために、私は今日も雪かきをする。


昼寝している間に、雪なくならないかな。