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dorobouneco
いきものだからね
うまくいかないイライラ。
自分はちっさい人間だなと思うが、怒りが湧くというのは生物らしさでもあるらしい。
ローレンツによれば、すべての動物のすべての個体は攻撃性をもっている。
こういうのを読むと、すこし慰められる。
ただし、怒りにまかせてとことんまでぶつかりあうような凄まじい世界は、生物界にはみられない。
動物たちは本当に利己的なので、あまり自分自身を危険にさらすようなことは、損だからやらない。
人間だって、自分の身体や精神が危うくなるのは損だ。それは本質的には、利己的な行動でない、という解釈ができるのかもしれない。
そう考えると、「どうでもよい」、こそがいちばん利己的な態度なのではないか。一時的な利益だとか、体裁だとか評価だとかその場の勢いとかは関関係なく。
人間も動物であるから、利己的にふるまうのは当然である。しかし、動物たちは利己的であるがゆえに、損することを極端に嫌う。浅はかに利己的にふるまいすぎてしっぺ返しを食ったときに、やっとそれをやめるのではなく、もっと「先」を読んでいるらしい。どのようにしてそれを予知するのかわからないが、これはどうも損になりそうだと思ったら、もうそれ以上進まないのである。
目先のことで浅はかにイライラしない。自分がコントロールできないことは気にしない。自分のできることだけ考えて穏やかに。
みんなちがって、どうでもいい。締め切りは相手の都合。どこかで聞いた言葉がつぎつぎ連想されてきた。おだやかに生きるコツだな。