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You Really Got Me 聴き比べ

ロック史に輝く名曲ですよ、お母さん!

歪んだギターのリフ(同じパターンの繰り返し)だけで構成される、のちのハードロックやパンクにつながる新しい地平を切り開いた発明、とロックの教科書に載っているはずです。

オリジナルは、The Kinks!!!

デビュー2作目まではカバー曲をやらされてたいして売れず、3作目で初めてオリジナル曲の本作を発売したところ、大ヒット。先行していたビートルズやローリングストーンズに続く、イギリス発人気バンドとなっていきます。

ただ、アメリカではなかなか人気が出ず、前2者ほどのメジャーな存在にはなりきれていません。しかし、80年代のジャムやヴァンヘイレン、90年代のブラーなど、時々のムーブメントで若手バンドのカバーやリスペクトコメントがあり、その都度再評価されてきました。 私、このバンドの大ファンです。


さて、この曲のカバーといえば、これが極め付けです。

ヴァン・ヘイレンのデビューシングルがこの曲のカバーでした。

もう大正解。大正義アレンジ。エディのライトハンドが美しい!

もともとシンプルな構成の曲なので、オリジナルとヴァン・ヘイレン版さえあれば、じゅうぶん盛り上がれる感、最高です感がある。

実際、国内外問わずライブ等でカバーされる場合も、多くがどちらかのアレンジしか聴けていません。


ヴァン・ヘイレン版で日本語直訳してくれているのが、我らが王様。

王様訳題名『首ったけ』は3:30過ぎです。

この人のギターはすごいと思います。


もうひとつ、国内で素晴らしいカバーがあります。

シーナ&ロケッツ

これすごくいいんです。原曲の持つガレージパンクっぽさを最大限に表現してくれている。シーナさんのボーカルもこの曲にすごくマッチしていてしびれる。鮎川誠さんのギターソロも原曲をもとにカッコよく展開していてすごく好き。

公式でライブ映像も公開されていました。



そしてもうひとつ見つけた。矢野顕子。無二。

原曲をよく知っているから新規なアレンジでも楽しめるし、違うジャンルに興味をもつキッカケになりますよね。



蛇足ですが、私も忘年会お遊びレベルで日本語詞をつけて歌ってみたことがあります。「You Really Got Me!」を「ミドリガメ!」って。

レイ・デイヴィスが知ったら、しこたま怒られそう。