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Q&A 新型コロナウイルスは「間質性肺炎」・「肺線維症」を起こすのか?


Q 新型コロナによって「間質性肺炎」を発症するという報道がありますが、本当でしょうか?
この論文に、新型コロナは「間質性肺炎」を発症すると書かれています。(参考1

新型コロナ=間質性肺炎発症という情報を見て、パニックを起こした人がたくさんいるようです。
私は、この情報は嘘だと思っているのですが。
間質性肺炎=肺の進行性の線維化という認識があったので、初めてこれを見たときに恐怖を感じました。


A 「間質性肺炎」ちがいを狙った恐怖煽りです。。


 ご質問ありがとうございます。
 最近は色んな方が素晴らしい情報を発信してくださるので、もう私はあまり長く書く気がしなくなっていました。(ナマケモノなので)
 おかげさまで久しぶりに長々書きましょう!
 まず、コロナ報道の目的は大きく
①恐怖煽り
 と
②それ以外(事実を伝える、人々の健康を守る、など)
 に分けられます。一歩引いて見ると、大手のマスメディアの報道はほとんどが①だと分かります。
 ただ情報提供を装って巧妙に恐怖煽りを隠していることが多いので、注意が必要です。
 新型コロナウイルス「間質性肺炎」原因論もその一つと考えます。
 そもそも、日本で「間質性肺炎」という言葉を聞いたことがある人は、質問者さんも含めて、進行して「肺線維症」になる「特発性間質性肺炎(IP)」や、リウマチ肺などの「膠原病による間質性肺炎」がイメージされるのではないでしょうか?
 なぜなら元々、そうした慢性の間質性肺炎以外を「間質性肺炎」と呼ぶことはほぼなかったからです。
 医学的に厳密に言うと、広義の「間質性肺炎」とは、「肺胞性(実質性)肺炎」に対する言葉です。
 肺は、肺胞という小さな小さな風船がブドウの房のように連なってできています。その本来空気が入っているはずの肺胞の「中」で炎症が起こるのが肺胞性肺炎、風船の外側、肺胞と肺胞の間で炎症が起こるのが間質性肺炎です。
 レントゲンやCTで、肺胞性肺炎はベタッと白く塗ったような影(実質影)、間質性肺炎はスリガラス影と呼ばれる薄い影(間質影)が特徴です。(マンガで言えばベタとスクリーントーンのちがい)
 実際は、実質性肺炎は肺胞に浸出液や膿(タン)が溜まっており、間質性肺炎は肺胞の中は空気のままで、肺胞の外が炎症で浮腫んでいるのです。
 写真は私が診たコロナっぽい患者さんたち(PCRなし)のCT画像です。

画像1


 左の方は80代女性で初めは軽い間質影だけだったのですが、重症化して炎症が肺胞内にも及んで(細菌性肺炎を合併)広い実質影が出てしまいました。(幸いどちらも回復されました)
 間質に炎症が起これば原因が何であれ広義には「間質性肺炎」となります。
 インフルエンザなどのウイルス性肺炎は基本的に間質性です。マイコプラズマも間質性です。アスベストなどによる塵肺も間質性です。

 ただし!一般的に、インフルエンザ肺炎やマイコプラズマ肺炎を「間質性肺炎」と呼ぶことはありません。
 なぜなら、狭義の「間質性肺炎」、特定疾患にもされている「特発性間質性肺炎(IP)」と紛らわしいからです。
 コロナウイルスもウイルスです。タンが出ない空咳ですから、起こすとすれば広義の間質性肺炎です。
 ところがコロナに限っては、メディアも専門家もあえて「間質性肺炎」と繰り返し報道するのです。

 なぜでしょうか?

 報道の目的が「恐怖煽り」であるため、あえて死に至る治療法のない病である「特発性間質性肺炎」と混同させるためにそうしていると私は思います。

 事実、質問者さんも初め見事に恐怖を煽られたでしょう?
 コロナウイルスが肺炎を起こすときは、確かに「間質性肺炎」でしょう。ただしコロナウイルスが特定疾患である「特発性間質性肺炎」を起こすことはあり得ません。
 なぜなら、「特発性」とはそもそも原因不明という意味であり、コロナウイルスが原因なら「特発性」とは言えないからです。

 しかもですよ!
 コロナウイルスによる肺炎(WHOの言うCOVID-19、武田先生の言う武漢肺炎)すら、本当に新型コロナウイルスが原因なのか?私は甚だ疑問です。
 なぜなら、新型コロナウイルスが感染しても肺炎を起こさない人があまりに多いからです。
 他のウイルスでもそうかも知れませんが、新型コロナにおいては大量の軽症〜無症状者にもPCR検査を行なったため、それが明るみに出ました。(他は症状が辛くて受診した患者しか検査されません)
 
 原因とは結果を生み出す要因です。
 多くの人でウイルスが感染しても肺炎という結果が起こらないなら、原因はウイルスではなく他にあるということになります。


 間質性肺炎の原因の一つに『薬剤性』があります。(参考2


 解熱鎮痛剤も抗生物質も原因となります。
 武漢のアウトブレイク以来、「発熱しても4日間自宅で解熱剤を飲んで様子を見るように」と指導されました。
 受診後に解熱鎮痛剤や抗生物質が使われた例も多いでしょう。(公開されていないので分かりませんが)
 これらのクスリによって間質性肺炎が起こったことも十分に考えられます。(否定するには使用薬剤を公表せねばなりません)
 私が診た人々では(PCRしてないので新型コロナかわかりませんが)、間質性肺炎像をきたした人は全てそれらのクスリを使っていました。
 解熱鎮痛剤、抗生物質、血圧を下げるクスリなど、間質性肺炎の原因となるクスリ使用者で重症化が多いという報告はいくつもあります。(参考3


 線維化とは、炎症によって傷ついたところで線維芽細胞がコラーゲンなどの結合組織をつくって傷跡を埋めることです。
 皮膚の傷痕も硬くなるように、肺の傷痕も硬くなって伸び縮みしにくいので呼吸の妨げとなるのです。
 仮にウイルスによる肺炎であったとしても、炎症が長引くほど線維芽細胞による修復が必要になりますから、線維化が起こります。特発性間質性肺炎や膠原病では炎症が長々続くので呼吸機能が落ちるほど肺が線維化するのです。
 解熱鎮痛剤は炎症を長引かせることがわかっています。
 人工呼吸器・高濃度酸素吸入も肺の線維化を起こします。
 人工呼吸器や高濃度酸素吸入を長時間続けた人で呼吸機能が落ちることは周知の事実であり、新型ウイルスは全く関係ありません。
 総合的に考えて、ウイルスが原因とするなら、まずクスリの使用歴を公表せよ、そして一例でもクスリなしで肺炎・肺の線維化を起こした例があるか示せ、と思います。
 
 さらに、もし仮にクスリ・人工呼吸器・高濃度酸素いずれもなしで肺炎・肺の線維化を起こした例があったとしましょう。
 ならば、それら重症化した人と、無症状・軽症で済んだ人の違いは何だ?
 と問わねばなりません。
 すでに、ビタミンD濃度が高いほど新型コロナ肺炎の発症率・死亡率が低いことがいくつも報告されています。(参考4

参考4の日本語解説


 さらに、ビタミンD欠乏は特発性間質性肺炎・特発性肺線維症のリスクとなり、ビタミンD補給で予防につながる可能性が報告されています。(参考5,参考6

参考5 ビタミンD3は肺で活性化されて間質性肺炎を予防する可能性がある。

参考6 長期的なビタミンD欠乏は肺線維症を起こす。


 じゃあそもそも何?「特発性」?「特定疾患」?
 ビタミンD調べたの?腸内細菌調べたの?(調べてないよね?)
 ただそれらで治しても医薬業界の儲けにつながらんから「原因不明」で「治らない」ってことにして公金使って延々と高価な治らないクスリ出してるだけじゃないの?
 なんて考えるのは邪推でしょうか?
 結論。
 新型コロナウイルスが致命的な肺の線維化を起こす根拠は今のところありません。
 使われるクスリやビタミンD欠乏によって炎症が長引いた場合、肺の線維化につながることはあり得ます。
 だから、余計なクスリを飲まず、ビタミンDサプリと味噌汁飲んで、日光浴びて、夜は寝れば、コロナ肺炎も特発性間質性肺炎もリスクを大幅に下げることができます。(ぶっちゃけ、まずかかることはないでしょう)

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