子宮頸がんにかからない方法3 楽しみを見つける
子宮頸がんのリスクを減らすもう一つの方法は、タバコを吸わないことです。
タバコを吸うことで、子宮頸がんにかかるリスクが約2倍になります。
私が子宮頸がんや前癌病変で相談を受けた女性たちも、多くは喫煙歴がありました(本人もしくはパートナーに)。
女性がん患者を主人公にした最近の映画でも、しばしばタバコを吸うシーンがありました(天海さんに吸わせるな!と思ったのは私だけ?ニセタバコ?)
逆に言えば、タバコを吸わなければ、子宮頸がんにかかるリスクを半分にできるということです。
タバコが身体に悪いなんて誰でも知っているようですが、興味深いのはそれでも喫煙者は吸うのをやめないことです。(やめないから喫煙者なので、やめたらその日から非喫煙者です)
ポイントは、喫煙者は「やめられない」のではなく、「やめない」のだということです。
手足を縛られて鼻を摘まれて無理矢理タバコをくわえさせられるなら「やめられない」と言えますが、そんな喫煙者はいません。
喫煙者は自分の手と自分の口で吸い、自分の意志で吸うことを選択しているのです。
なぜ吸う選択をするのか?
それはその人の持つ情報がそうさせるからです。
周りの人が吸っていて、有力者が吸うことをすすめ、吸わないと仲間外れに感じ、吸うと一時的な報酬(快楽や喜び)を与えられる。
そして、他に報酬をもらうあてがない。
タバコを吸っているのはそんな人です。
これはがん検診でも同じです。
周りの人(メディア)が受けたといい、有力者(医者や行政)が受けることをすすめ、検診を受けないと悪いように感じ、検診を受けることで一時的に安心したくて、他にがんの恐怖を軽くしてくれることは知らない。
そんな人ががん検診を受けます。
タバコを吸わないと感じるストレスはもともと吸わない人にはないのに、喫煙者はストレス解消のためにタバコを吸うのだと言います。(本当はストレスが増えている)
リスクが低い生活を選択して、がん検診を受けない人にはがんが見つかる不安なんてないのに、検診を受ける人は不安解消のために検診を受けるのだと言います。(本当はリスクが増えている)
どちらも依存です。
依存の反対は自立です。
ですから、タバコをやめるには、まず吸う人との付き合い、吸わせる有力者から離れること、自立することです。
そして、タバコを吸う以外の報酬、嬉しいこと、気持ち良いことを見つけることが大切です。
喫煙率が高いのは、精神病棟の患者や囚人など。
拘束されて他に喜びを見出しにくい人たちです。
あと悲しいことに看護師や、皮肉なことに循環器系・呼吸器系の医者もヘビースモーカーが多いです(苦笑)。
これは、タバコを吸って病気になった患者に囲まれているからではないかと思います。
余談ですが、医者は自分の専門の病で死ぬという言い伝えがあります。
統計はありませんが、確かに、呼吸器・循環器医は喫煙者が多く、肝胆膵の医者は大酒飲みが多い気はします。婦人科医についてはあえて言いません。
(私は幸せの専門医で、読者の皆様のような幸せな人々に囲まれているので、きっといつか幸せすぎて死ぬと思います)
話を戻して、タバコを吸うのはその人の選択であり、その選択は心理学的に言うと、同調、従属、依存(自立できないこと)といった本人も気づかない心理に基づくということです。
付き合う人、自分に影響を与える人を選ぶこと、情報を選ぶこと、特に、自分に報酬をくれるものを選ぶこと、自分は選べると知ることで、行動は変わります。
報酬とは、心理学的には快楽や気持ち良いことですが、もちろんお金もそうです。
医者の死に方(俗説ですが)でもわかる通り、何で稼ぐかはとても重要だし、自分に快楽をくれるパートナーの選び方も、子宮頸がんにかからないためには特に大切です。
もちろん、つきあってから相手を変える方法もあります。
私がこれまで親しくなった人は、男女とも、実は喫煙者が多いのです。
喫煙者は依存性がつよい、よく言えば、間口が広く、人に気を使い、自分を抑制しがちな人が多いので、私のような過度に自立的で、見ようによっては身勝手な人間ともうまく関わってくれるのです。
感謝をこめて、私はタバコをやめさせてあげます。
ほとんどが喫煙者だった病棟ナースの多くが、私と働いて1年ほどのうちにタバコをやめたこともありました。
「先生に言われたからじゃないからね」
と言われましたが、相手に変えられたと気づかせずに相手の行動を導くのがエレガントというものです。
根本的に人は(特に女性は)幸せに生きることを願っており、タバコは幸せの条件、健康、美容、いい男などを煙に巻いて追い払ってしまいます。
だから、幸せになりたい自分、もっと幸せになれる自分に気づけば、タバコは必要なくなるのです。
(Facebook2019年11月4日より)
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