見出し画像

アセトアミノフェン肝障害の1例


 80代女性。
 13日前からの発熱、ダルさ、筋肉痛、軽い咳。
 開業医でトーワチー○処方されて飲み続け、改善ないと救急外来受診。
 トーワチー○はいわゆる総合感冒薬P○のジェネリック、主成分はアセトアミノフェンだ。
 2週間飲み続けて、炎症反応CRPは30(基準値の100倍)まで上がってしまった。
 肝障害、脱水、ナトリウムも低めだ。
 まさに解熱鎮痛剤の害が表れている。
 インフルエンザ陰性。
 胸部CTでは胸膜下のごくわずかな肺炎像。ここから急増悪することがある。

アセトアミノフェン肝障害肺CT


 これはウイルスが悪いのか?
 それとも風邪薬が悪いのか?

 高齢者の死亡率が高い理由の一つは、クスリ大好きが多いからじゃないか?
 お年ではあるが、味噌汁だけ飲んでたらこんなことにはならずとっくに治ってただろう。
(経過、画像からはWARSであって全くおかしくないが、湖北省浙江省に関係ないから検査対象にならない。そんな基準で数えられる症例数、ましてや感染対策に何の意味がある?)

(2021/09/30追記;写真が違ってたことに今日気づき直しました。元はFbの2020/02/23の記事。そちらではもともとこの写真)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?