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接種率90%のスコットランドで死者急増

 スコットランド(イギリス北部)で死者の増加が続いている。

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 2021年第40週(10月4〜10日)の死亡率は、過去5年平均をはるかに超え、第40週の死亡率として1974年以来の高い値となった

 スコットランドは12才以上の90%が接種者で、イギリスで最も接種率が高い。

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 超過死亡の死因の多くは第20週(5月23~29日:ちょうど接種が進んだ時期)以降、コ○ナから非コ○ナに変化した。


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 またこの☝️図から、昨年春(第1波)の超過死亡はコ○ナ死よりコ○ナ以外の死が多かったこと(ロックダウンの犠牲者?)、昨冬はコ○ナ死は増えたがコ○ナ以外の死は減っていた(他の死因がコ○ナ死にカウントされた?コ○ナ死はいずれにしても亡くなっていたような高齢者だった?)ことがわかる。

 最初の図で昨冬の死亡率は例年並み。コ○ナの大きな波があったにも関わらず冬の死者増としては普通だったのだ。

 👇超過死亡の死因が非コ○ナに変化した第20週(5月23~29日)は、ちょうど2回目接種がピークになった時期だった。

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👇年代別死亡率を見ると、超過死亡が一番多いのは85才以上だが、75~84才が急上昇、65~74才・45~64才も5月から増加している。

 9月に入ると15-44才、10月から14才未満も死亡率が上がり、超過死亡が出ている。

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累積で見ると、2021年の死亡率は前5年と比べて25週(6月末)から高齢者の死者が増加。その後おさまるどころか急増し、9月下旬から15~44才以下の世代でも上向きに転じたことがわかる。

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👇第2四半期以降(4月~)の超過死亡の死因を見ると、コ○ナを含む呼吸器系疾患よりも「その他」が多い。癌・循環器疾患も増えている。

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  死亡場所は『自宅』が圧倒的に増えた。

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 スコットランドの乳児死亡率。まだ1週間のデータしかない2021年最終四半期(10月~)で急に増えている。1週間で9人の乳児が亡くなった。1-14才の死亡率は増えていない。

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 👇スコットランドの夏以降の地域別の超過死亡。一部の地域に限らず全国的に夏以降今も超過死亡が増え続けている。

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 スコットランドの夏の超過死亡を過去5年と比較すると、2020年は1.2%に過ぎなかったのに、2021年は13.9%、過去5年平均より2,521人も多く死んでいる。(スコットランドの人口は約500万人、東京都の人口なら6,700人以上死者が増えた割合)

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 スコットランドの超過死亡がどれほど異常か、過去40年の超過死亡と比較するとよくわかる。昨年まではせいぜい3-4%だったのが、急に約14%に増えたのだ。

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(訳者注:このスコットランドの死者増加は、史上最も人が死ぬ冬の始まりかもしれない)



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