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【沖縄連載最終章】「若者、ガマフヤーと語る」

人民新聞沖縄班

先頃、「若者、ガマフヤーと語る」というパンフレットが出版された。第二次世界大戦で激戦地となった沖縄で、今なお残る遺骨や遺品を収集するガマフヤー(ガマを掘るひと)具志堅隆松さんと沖縄県内外の若者たちが語り合ったことを記した。発案者は坂本菜の花さん。「菜の花の沖縄日記」の著者で、沖縄に関わり続ける女性だ。

菜の花さんにお会いすることになっていたが、彼女が住む石川県で大きな地震があり、中止になった。とてもお会いしたかったが、残念だ。

隆松さんと語り合った若者たちは、それぞれに沖縄に関わる活動を起こしている。あるものは沖縄で修学旅行生に沖縄戦を語り続け、あるものは大阪で遺骨展示を企画する。また、沖縄の日本再併合50年を機に辺野古基地建設断念のハンガーストライキを行った青年もいる。

隆松さんと青年たちがこれまで多くの自治体に働きかけて、辺野古基地建設に戦没者の遺骨が混じった土砂を使わないよう、国に意見書を出してほしいと議会に要請してきたことは、沖縄問題前進への大きな一歩だ。

これまで、私も含めて沖縄を自分のことに引き寄せて考えて来なかった大人たちは多いと思う。
具志堅さんと語った若者たちは、私達も目を瞠るような行動を起こした。是非、彼らの思いを知ってほしいと思う。

「若者、ガマフヤーと語る」
B4サイズ 108ページ 800円
申込先 wakamono.booklet@gmail.com

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