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【記者日記】帰路へ④

なまこ壁と木の看板がレトロな今宿駅をあとに、帰路につきます。

この日、長崎県では線状降水帯の影響による大雨に見舞われました。土砂災害や通行止めにならないことを祈りつつ、JR筑前前原線で博多まで出ました。
博多駅には、有名な博多ラーメンのスタンドがあり、九州に来たんだという思いを強くしました。
博多駅からJR鹿児島本線で小倉駅へ。駅のベンチには銀河鉄道999のメーテルとテツロウ。
ベンチに座って記念写真を撮る人たちもいました。
小倉駅から連絡バスで新門司港に向かい、いずみ号で泉大津港に向かう途中で、この文章を書いています。
船旅は陸路と違い、寄る辺ない思い、漂泊の感情が湧きます。
暮れゆく門司の景色が遠ざかると、もうすぐ夜がやってきます。
大阪に帰る安堵感と、板1枚下は海だという不安感がせめぎ合う。

「海鳥は哀しからずや 空の青 海の青 にも染まず漂う」

こんな句が浮かんできました。

(2023年9月17日)


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