借金地獄に落ちたきっかけ 学生ローン編#2
初めて自分が借金するきっかけとなった学生ローンに関して書いていきたいと思います。
学生ローンは今までで2件。現在も返済中です。
学生のうちしか申し込まなかったこともあり、件数はそれほどでもありませんが、アルバイト程度の収入でよくここまで貸してくれたなと思っています。
まず、1件は高田馬場にある老舗学生ローンです。
「学生ローン」と検索するとたぶん上位3件には入ってくるところだと思います。
申し込んだのは大学2年生の7月。まだ誕生日が来ていなかったので19歳でした。
夏休みに必要になった旅費を集めるためにいろいろ調べた結果、間違えて手を付けてしまいました。
「お金を借りるってどういうことだろう、大丈夫だろうか」
そんなことを心配に思いながら店に向かった覚えはあります。
お店のドアを開けてみると約10個ある受付のカウンターは7割ほど埋まっており、自分と似た年代の人が同じく申し込んでいたのでなぜか安心した記憶があります。
促されるままに着席すると、愛想のない事務担当の女性がオレンジジュースを持ってきてくれました。その数分後に30代初頭の男性従業員がいろいろと教えてくれました。
「年収とありますが、半年くらいしかアルバイトしていません」
「いままで1ヶ月で一番稼いだ月はいくら?それ12倍すればいいよ」
「あ、両親とか親戚からの仕送りとかお年玉とか収入になるものも加算してね」
「そうすれば審査通りやすくなると思うよ」
今思えばとんでもない話です。
当時の自分に必要だったのは夏休み中の旅費、予備もあれば10万円程度あればさすがに大丈夫でした。
借りられないと困るし、言われた通り申請しよう。
そう思いヒヤリングを続けました。
そして15分ほど待たされて降りてきた審査の内容を聞きました。
「25万円まで貸せますよ」
借金なのに自分の貯金が25万円増えたかのような高揚感を覚えました。
借金とはいえ15万円も余裕があったらパチンコ行けるし、勝ったらその分戻せばいいや
地獄に落ちるのはそう遠くありませんでした。
いままで1円パチンコ、せめてアルバイトの給料日にしか4円パチンコをしていなかった自分が次の日の朝10時にはパチンコ屋の前に並び、パチンコを打っていたのです。
その日は2万円負けました。
「まだ13万円あるし...」
次の日もパチンコに行きました。3万円負けました。
いままで5000円でも負ければ具合が悪くなり、食費を節約して何とかしていた自分にとっては明後日の方向にめざましい成長を遂げてしまったのです。
25万円という枠で降りた借金も気づけば2ヶ月足らずで限度いっぱいになりました。毎月約7000円を振り込み続ける生活が始まりました。
もう1件は融資は廃業したようです。
店内にATM備え付けの学生ローンでした。
1件目の借金の時はあんなに緊張したのに人間とは不思議なもので、経験したことで度胸がつきました。
ここはテーブルが5席ほどでしたが、自分が行ったときはお客さんはだれもおらず、自分だけでした。
店内には男性従業員が2名でフランクに対応してくれた記憶があります。
店内備え付けのTMが無機質に「イラッシャイマセ」と言い続ける不思議な空間でした。同じ音声ソフトを使っているスーパーなどがあり、不意に聞くと今でもソワソワする音声です。
ここでは2件目ということもあり融資額は8万円程度でした。
しかし、当時の自分にとっては増やしてから返せばいい程度に考えていたのでさほど深刻には思っていませんでした。
この2件を連絡なしで延滞したことがありますが、それは別途記述致します。
ご覧いただきありがとうございました。
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