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親父が末期癌になって パート2


noteの使い方も文章能力もイマイチだがパート2に突入。

家に帰って親父はすぐにベッドに向かい横になっていた。

すぐさま母親とリビングで小声で作戦会議。しかしなんの作戦会議をするのか、状況整理も終わっておらず2人で医者の話していた事を復唱しているだけ。なんの作戦会議をするのかの作戦会議を始める。

とりあえず余命宣告の話はまだ伏せておく事だけ決まった。これが後々母と僕を苦しめる原因になる。

それから数日親父の体調はあまり良く無さそうで、特に朝はかなり辛そうだった。原因は胃がんと胃の中にあるGISTとかいう超レアな癌からの出血による貧血だった。血便もこの出血によるもので便が真っ黒だったようだ。ただ朝は声は出にくくなってるものの、それ以外見た感じ、日中などはそこまで変化はなく少し疲れた感じぐらいの親父だった。


ここで僕の話だが、10歳からあるスポーツをしていて中学の途中からは実家を離れ寮生活をしていた。たまの帰省や年末年始も合宿があったので親と過ごす時間は一般的な学生生活をしている人に比べて圧倒的に少なく、特に親父とは全然会話をしていなかった。そもそも親父は昔から『我関せず』がテーマの人なので正直何を考えているのかよく分からなかった。

金遣いが荒い×典型的ひとりっ子の僕は親父にはお金の面で本当に迷惑をかけている。何も言わずに毎回お金を出してくれていた。今になると感謝しかないし同じ事を自分の子供に出来るかと言われたらもちろん絶対に出来ない。(気持ちではしたいがただそれだけの財力が無いのである)


地獄の結果発表を受けて医者や看護師の友達に相談をしてみたり効果的な治療法、そもそも癌とはなんぞやとネットで調べてみた。とりあえず親父の胃にあるGISTって癌は超レア、10万人に1人の癌らしい。正確にGISTはなんぞやと言うと...まぁ癌の親戚みたいなもんである。たしか笑


本人にまだ余命の話は伏せてあるが、自分に置き換えてみると教えて欲しいと思った。知り合いに相談しても『俺なら教えて欲しい』と言っていた。やり残した事が無いよう死ぬまでにやり切りたいと。まぁそうだよなと、僕もそうだしこれが一般的なんだろうと思った。

そうなったら早くに伝えにゃならんと親父と話それも丁寧に出来るだけ精神的ダメージをくらわせないようにしなければと...


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