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早慶戦に懸ける想い

早稲田大学応援部チアリーダーズ4年
本年度学生誘導対策責任者を務めています
山口花夏(やまぐち はな)です。

明治神宮野球場にて

早慶戦前夜祭である稲穂祭のリハーサル中にふと思い立って書いています。

私たち4年生は、今週末に行われる早慶戦をもって神宮を引退します。新人時代から通い詰めた、色んな思い出が詰まった神宮。そんな神宮に現役部員として応援席に立つことが今週末で最後だなんて未だに実感が湧きません。

本番直前を迎えた今、早慶戦に懸ける想いをつづりたいと思います。ここから先は、自分の言葉で話させてください。

学生誘導対策部門について

令和4年度前期学生誘導対策部門

私の役職は、学生誘導対策責任者である。学生誘導対策部門は一体何をしているのかと聞かれたら、「神宮に人を呼ぶ」。そう答えるだろう。

私は、この学生誘導対策責任者を天職だと心の底から思っている。私は、学生誘導対策部門が大好きだ。早稲田の街が大好きだ。早稲田の人が大好きだ。早稲田の文化が大好きだ。だから、私が愛する早稲田の熱狂の渦に1人でも多くの人を巻き込みたいと、そう思って日々生きている。

学生誘導対策部門の強みは、それぞれの長所を活かせるところだ。個人の強みを伸ばしていくことが、そのまま部門の、応援部の、強みになる。私は、補佐に得意分野をどんどん伸ばしてほしいとよく伝えている。一見応援部とは関係ない分野でも、それが部門をひとまわり大きくすることに繋がるのだ。自分で企画をまわすことできる部門だからこそ、己の強みを存分に活かすことができるのだ。そういう意味では、応援部で唯一無二の部門であるといえるだろう。

そんな私の強みは2つあると思っている。

1つ目は、早稲田をとにかく愛していること。
まずは早稲田の街。特に源兵衛、もちだ酒店、武蔵野アブラ学会の皆さんには特にお世話になっています。本当に本当にいつもありがとうございます。もはや第2の実家。同期チアはもちろん、歴代チアのなかでも足を運んだ回数は圧倒的に1位の自信がある。目指していたとかではなくて、気づいたら居着いていた。リーダーと同期と、下級生と何回源兵衛に行ったんだろう。打倒慶應ハチマキは腰まで長くしたいし、幹ジャンだって着たいんだよ、私は。そういうやつです。

そして、早稲田文化。昔から変わらない、みなぎる学生の力を感じられるところが好きだ。多種多様な学生がいて、これ以上にない出会いと、面白み、豊かさがあると思う。早大生になったからには、存分に早稲田文化を享受することが学生生活を充実させることに繋がると心の底から思っている。ワセメシを食べて、新歓に早稲田祭に、さまざまなイベントに足を運んで、早慶戦をはじめとする早稲田スポーツを応援しにいって、肩を組んで紺碧の空を歌って、「都の西北」と一拍を振ることは、早大生にしかできないんだぞ。「早稲田早稲田早稲田」って大声で叫び放題なんだぞ。この価値に全学生に気づいてほしいなあ。私が愛する早稲田だからこそ、知ってほしい。存分に味わってほしい。あなたの人生はもっともっと楽しくなるはず。

今回の秋リーグ戦、優勝の可能性は無くなってしまったけれど、早稲田が優勝した暁には、数十年ぶりに提灯行列を復活させる予定だった。赤提灯を持って、大行列になって、早稲田の街を練り歩くなんて、いかにも早稲田らしいじゃないか。実現こそ叶わなかったけれど、私の愛する、”早稲田らしさ”を詰めに詰め込んだ準備期間は、幸せそのものだった。たくさん協力してくれた競技スポーツセンターの方々、松島監督、提灯行列実行委員会のみんな、ありがとうございました。1ヶ月ばかりの優勝パレード実行委員長だったけど、やり切れた。

これは小さな例の1つに過ぎなくて、私は、まとめると「早稲田を愛する企画屋」なんだよな。手がけた企画についてはまた後日まとめるとして。

2つ目は、クリエイティブに生きていること。応援部は言ってしまえば、かなりアナログな団体だと思う。経験した者にしか語れないが、かなり独特な規則や上下関係のもと応援部で生き抜いてきた。少しでも興味がある方は以下のYouTubeを見てみることをおすすめします。かなり断片的でしかないけれど。(泉川さん、新人時代の夏合宿では大変お世話になりました…!)

このような応援部だから、やはり「前例がないから」という理由で自由に足が動かせないことが多かった。何か新しいことを始めようとしても、初動にあたってとてつもない労力が必要だったし、先代にやった人がいないから参照できるものもなかった。しかし、諦めたくなかった。自分のもてるものは、応援部のために、早稲田のために、全て出し切りたいと思った。「私が前例になる」。そんな気持ちでこの2年間奔走してきた。

例えば、グラフィックは楽しいものの1つ。手を動かして、頭の中で思い描いくものを形に落とし込んでいく作業が好きだ。直近1ヶ月で作成したものを2つだけ紹介させてもらおうかな。

第69回稲穂祭
稲穂祭実行委員長の依頼にて
秋早慶戦ポスター
早稲田の街のあちこちに貼られています


この1年間は、学生誘導対策部門に全力投球してきた。私たち令和4年度執行委員の学年目標である「原点」を、私なりに学生誘導対策部門という器をつかって体現してきた。人と人の繋がりを広げて、後の世代に残すことが、私の務めだと思ってやってきた。そして前述の通り、学生誘導対策部門は神宮に人を呼ぶことが、ど真ん中にある。だから、私にとって、神宮には特別な、それは特別な想いがある。

野球部とお揃いのユニフォームを着て、全力でコンバットマーチを突けるのも、肩を組んで得点紺碧を歌うのも、最後。試合結果はどうあれ、泣いても笑っても、苛まれ続け、もがきつづけ、そして愛おしく、目に見える全てが輝いていた、私の全ての青春が詰まった神宮を、この早慶戦で、引退する。

あとは、やり切るだけ。咲いて散っていく。

打倒慶應。

氣合。


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