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【三面大黒天護摩】出世・増益護摩

出世と増益の護摩なんです!

収入の安定、人間関係の円満、仕事と趣味の充実。
身も心も美しく。
誰もが悩む事柄をこっそり祈願出来る護摩祈祷!

日時:令和6年5月26日(日)13時~
場所:天龍神社・神宮寺五龍院
〒557-0001
大阪府大阪市西成区山王2丁目1−19


香りの供養のご案内

 実は2024年3月の護摩で試験的に行っておりましたが、本尊や祈願内容に応じた香りの供養もできれば、と考え、アロマオイルを蘇油、加持物という2つの供物に加えて香り付けをし、護摩の火に投じて香りを発生させて香りの供養としております。我々密教僧が供養する対象は、何も宇宙内外におられる神仏だけではありません。皆様お一人お一人がお持ちの仏性も、仏として供養されるべきものであることは、仏教の教義から疑うべくもありません。今後、積極的に活用してまいりたいと存じます。
 三面大黒天護摩においては、増益を表す黄色い如意宝珠、そして天部尊の好む甘い味、ということで、マンゴーと桃のアロマを用います。


と言うことで…中身が気になりますよね。
(ここから先はご興味ありの方はどうぞー。)


三面大黒天とは(基本編)

(1)大黒天

 元はインドの神であり、マハーカーラ(大なる黒の意)の名を持つ憤怒尊。日本においては大国主命と名前の類似から同一視され、大国天と表記されることもあり、福々しくにこやかな姿でイメージされていますが、密教において修法の際、観想される姿は、基となる儀軌(マニュアル)に示される通り、持物は袋だけで小槌は持っておらず、身体はもっとスリムで顔は眉を顰めて険しい表情をしています。

 後に解説する辯才天、毘沙門天の中では、専ら福徳に関する効能の印象が強く、実際、密教寺院においては、食事に困らないよう守護する役割が期待されていたりします。

(2)辯才天

 元はインドの水の神サラスヴァティ。一般に琵琶を弾く、二臂(にひ・手が2本)の尊形が知られていますが、他に八臂(はっぴ)の尊容の像もかなり多く見られます。経済的福徳を与える印象から、辯財天や辨財天と表記されることもありますが、「べん」は道理を説き明かす、という意味の「辯」が正しく、「道理を説き明かす智慧や才能を授ける天」という意味で、正しい表記は「辯才天」です。一般には「べんざいてん」と発音されますが、密教においては「べざいてん」という読み癖で読まれています。

 効能は、上記のような説法の才を与える他に、むしろこちらの方が有名ともいえる、音楽などの芸術能力の向上、福徳を授けるなどがあります。この中で、福徳を授けることはこの尊のメインではないとはいえ、典拠となる経文には、「福を授けるべき祈願者に福を授けようというのはどの天部の尊にも共通の誓願であるが、こんな者に福を授けるべきではなかろう、という者にも福を授けてやろうというのが辯才天独特の誓願である」とありますので、いつしか金銭にまつわる効能が有名になっていったのも無理のないことですね。

(3)毘沙門天

 古代インドにおいて富貴財宝を司る、クベラと言われていましたが、仏教に取り入れられヴァイシュラヴァナの名前で仏法を守護する天部として尊崇されるようになりました。毘沙門とはその音写(中国で外国語が漢字表記されること)であります。主に須弥山(仏教的世界観の中心にある山で、チョモランマに比定される)の北側の守護をするとされています。須弥山の東西南北に大陸があるとされていますが、その大陸をプレートのことと解すると、我が国は北側の大陸の属島であり、我が国において毘沙門天が他の方角を守る三尊(合わせて四天王という)に比して、親しまれているのは自然なことといえるでしょう。

三尊には共通….

 効能は元来担っていた福徳を授けることの他、仏法守護、そして武装していることから、戦勝祈願などもなされていました。しかし毘沙門天王功徳経には、衆人愛敬などオールマイティな願いに対応すると書かれています。

 ここでご紹介した三尊には共通することがあります。それは、権天(ごんてん)と呼ばれる天部尊である、ということ。権天とは、煩悩を断ち切れていない神である、ということの他に、仏が衆生済度のために化身した存在、ということです。そのため、他の天部尊であれば付属しない、護摩というものが付属し、それがあって供養法として完全なものになる、と考えます。もちろんそれらの三尊が合体した三面大黒天にも護摩があります。この大阪では珍しい、三面大黒天の護摩に、是非ご参座くださいませ。


もう少し詳しく書きますと….三面大黒天とは(少し踏み込んだ編)

 日本天台宗の開祖、伝教大師最澄が比叡山建立にあたり、奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)に参籠されて祈願された折、出現されたと伝えられているのが三面大黒天です。
 真言密教に様々な法流がある中、明治初期に行われた廃仏毀釈以前の大神神社と周辺の真言宗寺院に伝わっていた三輪御流神道(以下、三輪流)に、その拝み方が伝承されております。

 その尊形は、名前の通り大黒天がベースとなっており、中央の面に大黒天、左面(向かって右)に辯才天、右面(向かって左)に毘沙門天の顔があり、色は青黒色(しょうこくじき)、これは過去・現在・未来に何も妨げがないことを表しています。
 手は6本あり、右の第1の手は大黒天の持物としてよく知られる小槌、第2の手は棒の先に如意宝珠のついた宝棒、第3の手は剣、左の第1の手は持物として有名な袋、第2の手は武器である三戟(大きなフォークのような武器)、第3の手は三辯宝珠(3つの如意宝珠)を持っています。

 三輪流において、三面大黒天は大神神社の主祭神である三輪明神の本地とされる十一面観音と同体と伝えられています。ここ、神宮寺五龍院の本尊も十一面観音であり、かの豊臣秀吉も信仰し、天下統一を成し遂げたことで出世はもちろん、あらゆる福徳を授けると言われる三面大黒天の護摩を修すことで、皆様の除災招福を祈願いたします。

ちなみに、三輪御流神道とは

 真言神道(両部神道)の一つである三輪御流神道は、三輪明神と流祖である三輪上人慶円(きょうえん)が、互いにその奥義を授け合ったことから伝えられるようになったと言われています。中院流や三寶院流のような主流の流派と違い、特に明治の廃仏毀釈の後は、本山クラスの場において伝えられることもなく、僧侶の個人レベルで伝えられて来た希少な流派であると言えます。
 2023年、当院住職が非常に不思議な経緯の下、三輪流を授かる機会を得て受法してまいりました三面大黒天の秘法を修し、皆様の除災招福を祈念いたします。


長々と書きましたが、つまり私たちは皆様により善い方向に歩んで欲しいと、切に願い、切に祈るのです。
これからもよろしくお願いいたします。

神宮寺五龍院 一同


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