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【レガシー】ドラゴンストーム/Dragon Storm【MTG】

第250回真珠亭例会で使用したカジュアルなドラゴンストームデッキの解説と備忘録です。

ドラゴンストーム/Dragon Storm

Land 18
4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
3《鋭き砂岩/Sandstone Needle》
11《山/Mountain》

Spell 42
4《語りの神、ビルギ/Birgi, God of Storytelling》
3《峰の恐怖/Terror of the Peaks》
3《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》

2《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》
2《ハゾレトの終わりなき怒り/Hazoret's Undying Fury》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
4《捨て身の儀式/Desperate Ritual》
4《炎の儀式/Rite of Flame》

4《魔力変/Manamorphose》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》

4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
4《ルビーの大メダル/Ruby Medallion》

-SB-
1《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》
1《アイレンクラッグの妙技/Irencrag Feat》
1《ミジックスの熟達/Mizzix's Mastery》
1 《ハゾレトの終わりなき怒り/Hazoret's Undying Fury》
1《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
1《破壊放題/Shattering Spree》
1《悪ふざけ/Shenanigans》
1《ぶどう弾/Grapeshot》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1《コジレックの帰還/Kozilek's Return》
3《硫黄の精霊/Sulfur Elemental》
2《狂乱の呪詛/Maddening Hex》

《ドラゴンの嵐》!!
中学生の頃、スカージのパックから引いた思い出のカードです。

ドラゴンストームは、マナ加速により《ドラゴンの嵐》を唱え、複数のドラゴンを一気に場に出してゲームに勝利するデッキです。
ストーム2があれば何とかなることが多いですが、そこに至るまでの道は険しく、《ドラゴンの嵐》を唱えるために9マナを揃えなければなりません。
マナ加速、《ドラゴンの嵐》、ドラゴン数体…とコンボパーツが多く、フリースロットは少なめです。
キルターンの短縮を目指すとコンボパーツの比率がさらに増え、妨害手段やドローソースなどで安定性を求めるとキルターンは長めになりがちといった具合は他のストームデッキと同様です。

純粋にマナ加速から《ドラゴンの嵐》を唱えるデッキですが、統率者2015で登場した《ミジックスの熟達》により《ドラゴンの嵐》のコストを踏み倒すことができるようになりました。
フォーマットはヒストリックですが、こんなデッキリストも存在します。


このアイディアとリストをレガシーにアップデートしようと考えていましたが、真珠亭例会では結局ド直球にマナ加速して《ドラゴンの嵐》を唱えるタイプを使用しました。

だって、マナ加速するタイプのほうがドラゴンのイラストのカードたくさん使えるかね!!!!!

気に入っているカードをいくつか紹介すると、
まず《煮えたぎる歌》

“お前の肉体がこの炎に耐えられたなら、ドラゴンの魂はお前の中で燃え上がるであろう”

Duel Decks: Knights vs. Dragons(2011)に収録された新規イラスト。
実際の対価は3マナだけですが、ドラゴンの洗礼を受けてマナを増やすフレーバーが非常に良いですね。


そして《ルビーの大メダル》

統率者2014に収録された新規イラスト。
旧枠厨ですが、このイラストは本当に良いですね。

金色のドラゴンの装飾と真紅のルビー。
陰影の黒が混じって、荒々しい背景にも関わらず気品が感じられます。
Commander Anthology Volume II版のこのカードは、エキスパンションシンボルがスタイリッシュなデザインになり、芸術点が高いです。
完璧な一枚です。美しすぎる。
Commander Anthology Volume II版のこのカードは、エキスパンションシンボルがスタイリッシュなデザインになり、芸術点が高いです。
完璧な一枚です。美しすぎる。


ちょっとまじめに構築面の話をすると、マナ加速型も《ミジックスの熟達》を主軸にした墓地利用型も、それぞれ一長一短ですが、特に気になるところがあるとすれば、墓地利用型がルーターを多用する点でしょうか。
ルーターを多用することでハンドアドバンテージを失いがちな点が少々気になりました。

一方、マナ加速型もゲームプランを崩された後のリカバリーは大変ですが、《語りの神、ビルキ》の第二面《豊潤の角杯、ハーンフェル》や《ハゾレドの終わりなき怒り》から疑似的なハンドアドバンテージを稼げたり、マナ量や手札の内容によってある程度ゲームプランの軌道修正が可能な点に魅力を感じました。
以下は、マナ加速型について解説です。

メインの勝ち筋はマナ加速からの《ドラゴンの嵐》。
ストーム量によって、《峰の恐怖》の誘発型能力と《雷口のヘルカイト》の速攻アタックを組み合わせてライフ20点削ることを狙います。
そこに至るために《ルビーの大メダル》のマナ軽減と《語りの神、ビルギ》のマナ加速が大いに役立ちます。

《ルビーの大メダル》は、このデッキの中でも特に貢献度の高いカードです。
《捨て身の儀式》を《暗黒の儀式》に、《煮えたぎる歌》をスレッショルドを達成した《陰謀団の儀式》に変身させ、おまけに《ドラゴンの嵐》を8マナにしてくれます。
《ドラゴンの嵐》のキャストを狙うプランではだいたい3マナ以上の働きをしてくれます。
ゲーム中、早急に1枚は欲しいけど、2枚以上はなくてもいいカードです。

《語りの神、ビルキ》は、呪文を唱えるたびに赤マナを生成するため、《ルビーの大メダル》の恩恵を受けられなかった《炎の儀式》や《水蓮の花びら》でもマナを増やすことができます。
クリーチャーなので対処されやすい事が難点ですが、第二面の能力も非常に強力なので気に入っています。
第二面の《豊潤の角杯、ハーンフェル》は、手札1枚を衝動的ドロー2枚に変換することができます。
衝動的ドローが疑似的なハンドアドバンテージに貢献し、様々なゲームプランを提案してくれます。特に《燃え立つ願い》が絡むと柔軟性が格段に上がります。
《魔力変》が衝動的ドローでめくれると、さらに衝動的ドロー2枚ができるので楽しいですね。

墓地利用型で触れた《ミジックスの熟達》については、下準備が必要なものの、4マナで《ドラゴンの嵐》を唱えられるのはやはり魅力的。
《豊潤の角杯、ハーンフェル》で《ドラゴンの嵐》を墓地に落とせた場合のプランとして《燃え立つ願い》のウィッシュボードとして1枚だけサイドボードに採用しています。

《アイレンクラッグの妙技》についても、《ドラゴンの嵐》のために用意されたようなカードですが、《ドラゴンの嵐》以外のプランでは使いづらい点や、手札で重複してしまうことが嫌だったため、これもウィッシュボードとしてサイドボードに1枚だけ用意しました。

《ハゾレトの終わりなき怒り》に関しては、不確定要素が大きいですが、純粋に楽しいので採用しています。
このデッキでは、《ドラゴンの嵐》と土地以外はすべて唱えられるので、複数のドラゴンがめくれることを期待したり、《豊潤の角杯、ハーンフェル》をめくってストームを繋げてみたりと、色々やりようがあるのが楽しいですね。
遊戯王の城之内が使うギャンブルカードみたいで好き(小並感)

マナの総量が《ドラゴンの嵐》に届かない場合のサブプランとして、ドラゴンの通常キャストがあります。
マナ加速から1ターン目に唱えることもできるように、ドラゴンカードは5マナの《峰の恐怖》と《雷口のヘルカイト》を採用しました。
《雷口のヘルカイト》については、速攻持ちの5点アタッカーで、接死持ちの小型フライヤーを一掃できるのが偉いです。

その他のプランとしては、ウィッシュボードの《巣穴からの総出》があります。これも《ドラゴンの嵐》にマナが届かない場合のサブプランとして採用しています。

《炎の中の過去》や《電位式リレー》は採用していません。赤単ストームに採用されることはありますが、このデッキでは墓地のマナ加速でストームを稼げても肝心のストーム呪文にたどり着けません。《燃え立つ願い》は唱えてしまったことで、墓地ではなく追放領域にいることがほとんどなので…
例えば、ウィッシュボードではなくメインから《炎の中の過去》を採用したり、アグレッシブサイドボーディングとして《巣穴からの総出》などをメインに追加するのであればありだと思います。

ちなみに、上記で説明した様々なゲームプランは、真珠亭例会4回戦の中で全部できたので非常に満足しています。

マナ加速型については、妨害手段を採用する案や、他の色をタッチする案も考えていました。
赤単の場合には、《圧服》や《防御の光綱》。
白を足して《オアリムの詠唱》の追加。
黒を足して《思考囲い》や《虐殺》の追加。
緑を足して《夏の帷》や《恭しき沈黙》の追加。
青を足してドローソース、カウンターの追加。
あるいは、2色以上のタッチ。
黒や緑をタッチする予定でしたが、サイドボードに採用できるカードが増えるため、例会までに決められませんでした…
色々いじくり回した末に、直前で赤単のパーツ増し増し型に決めたため、サイドボードは結構適当な部分があります。(《狂乱の呪詛》3枚入れるはずが、当日1枚持って行くるの忘れていたり…)

またいつかドラゴンストームを使う機会があれば、今度は色を足してみようかなと思います。


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