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株をやってたった1日で139万円を溶かした話

【おことわり】

⚠️この記事は賭け事を肯定・推奨する意図で書かれたものではありません。
⚠️株式投資は余剰金で、資金に十分な余裕を持っておこないましょう。
⚠️株式投資はリスクをともなう行為であり、再現性の低い事象です。この記事を読んで株式投資で損失を出しても私は一切の責任は負えません。


ギャンブルはお好き?

突然ですが、読者のみなさんは賭けはお好きですか?
お金でなくても構いません。飲み会の支払いをくじで決める、パチスロの景品目当てに1万円張ってみる、宝くじを買う、メダルゲームで一気に30枚ベッドしてスリルを味わう...
多かれ少なかれ、ギャンブルには誰しも興味があるはずです。

私はというとギャンブルが好きです。
それも、身銭を切ってやるものが大好きです。

ここまでの経歴を簡単に説明すると
・10代からメダルゲームにハマる時期が多々あった
・20歳になったとき、初めてのアルバイト代をほとんどパチスロに溶かす(戦術は「天井狙い」でした)
・その後も株や競輪、県外に行って競艇に手を出す
というような感じで
「ギャンブル狂やパチスロ狂では無いけれど、
同年代と比べたら、ときにハイリスクな賭け事を好んでやっていた」自覚があります。

株でうまく儲けられていた

自宅やスマホでできる株は2015年からずっと追っていて、まさに「日本の株価黄金期」と言える時期を体験していました。
・2015年に株式投資をはじめて3年後、信用取引(今回のキーワード。あとで説明します)の面白さとスリルにハマる。←マジで危ないです。ヘタすると借金で首がまわらなくなります。
・最高の倍率(フルレバレッジ)で毎回挑み、最高で一日28万円勝ったこともあった。(もちろん負ける時はとことん負けた)
・2018年の当時は世界経済の安定とアベノミクス、そして円安傾向が重なり株価が右肩上がり。大負けする日があっても勝つ日のほうが多く、気持ち的には1日大負けして3日で取り戻すパターンに。
・2020年ごろ、コロナショックで株で一時的に80万円近く失い一時退場。それから1ヶ月デイトレードやFXについて勉強し復帰。
・復帰後は30万儲けては20万負けるを繰り返しながら、何とかコロナショック分まで取り戻しプラスに。

そうして株の信用取引で勝ち負けを繰り返し、
コロナショックで手痛く負けたものの、
2018年から2024年7月まででプラス110万円ほどの利益を溜め込んでいました。
もちろんこれで仕事もやめられるはずもなく、
貯金の一環として株を続けていたのです...

信用取引って何だ?

バカが考えた株の漫画より

この章はデイトレードやFXをやっているかたは読み飛ばして構いません。
初心者向けに簡単に説明します。

誤解をまねく言い方になるかもしれませんが、
株において信用取引とは
「自分の持っている資産を証券会社に認めてもらい(これが“信用”の部分)、それを元手にお金や株を貸してもらう」
「元手の最高3.3倍のお金を借りて株の取引をすること」
です。
もちろん、ここにさまざまな制約や条件がかかってきますがおおざっぱに知っておくとこれで間違いありません。

そしてこの信用取引には3つの特徴があります。
それは
・口座にあるお金だけでなく、持っている株や海外の通貨も資産としてカウントできる(預けたお金が少なくても株を持っていればそれが信用になる)
・お金を借りて株の取引を行うので1日ごとにレンタル料や金利がかかる(つまるところ借金。または株そのものを借りる状態)
・株の売り買いした差額をそっくりそのまま貰える。または支払う。(もちろん儲かったとき税金は別途かかります)
この3つです。
特に3つ目の「差額を支払う」というのは、文字だけではあまり怖くありません。しかし今回の様な悲劇を生む最大の要因になるのです...

損が一瞬で膨らんでいく恐怖

話を140万円近く失う数週間前に戻しましょう。

7月29日と30日。
この日も割とふつうの株取引をしていました。
もちろん一回の取引で数千万を動かすハイレバレッジ。
ハイリスクハイリターンな取引を好み、10分で6万勝つ、逆に5分かからず20万負ける、という流れがザラでした。
日経平均株価もやや下がりがちでしたが、再びジワジワと上がっている。そんな不安と希望の入り混じった相場でした。

7月31日。
日経平均株価が1000円近く値上がりします。
なんでもない日にこれだけ上がるのは不自然もありましたが、「この頃下がりっぱなしだったから、また日経平均株価が4万円台に戻る第一歩だろう」程度に考えていました。
そしてその日は日銀会合結果の発表日
待っていたのはあの政策金利の引き上げ、そして今後も金利は上がるかもしれない、という日本の株取引をしている人たちにとって非常に先の見えない恐ろしい宣告でした。
(もちろんアメリカの金利据え置きも大きな事柄でした)

8月1日。
予想通り株価は1000円近く値下がり。
「これは明日も海外を巻き込んで下がるな...」と容易に予想できる動きでした。
8月2日(金曜日)。再び2000円以上下落します。もちろん自分がいつも見ている株の銘柄(=会社だと思えばいいです)もだだ下がり。

「たぶんここが底値だな、週明けには株の買い戻しがあるはず!よっしゃ買い込んだろ!」
もうここでいったん下げ止まり、月曜日にはリバウンドして株価もあがるだろう、そう考えてしまいました。
これがいけなかった。

そして8月5日(月曜日)の朝9時。
そうです。
あの地獄を見ました。

日経225平均。
予想に反してマイナス1000円近くから始まり、
最後にはマイナス4000円近く下がる大暴落。

震える手と口元。
停止しそうな思考と脳みそ
心臓が飛び出るいっぽ寸前な感覚。

「これ以上マイナスになったらお金が足りなくなって
払えなくなるかもしれない…」
貯金が減るだけならまだいいのです。
それよりも大きな借金を抱えるかもしれない恐怖が襲ってきます。

気がついた時には売り注文を出していました。
「もう安くていいから誰か買ってくれ〜!!」という投げやり売りです。
そして何とか約定(注文が通る)。

マイナス153万円。

今までに見たことのない損益で、
そのあとはベッドでただ寝込んでいたのを思い出します。

気がつけば午後1時。
目覚ましアラームが鳴ったのです。
起きた後、だんだんと意識がはっきりしてきました。

そうだ...この大荒れ相場ならひと稼ぎできる

そう思うとがむしゃらに株の売り買いをやりました。
マイナスが膨らんでもいい。
とにかくこの大負けに一矢報いたい。

いま思い出すとすごく危険な行為でしたが、とにかく利益が出たら確定、利益が出なかったらガマン、と繰り返すことでなんとか取引成功。

記念にキャプしておいた実現損益。


午後3時(相場が閉じる時間)までに10万円以上稼ぎ、マイナス153万円をマイナス139万円まで減らすことができたのです。(それでも酷い負け方になりましたが。)

今現在はというと

翌日の反動で株価が上がり、プラス60万円ほどは稼ぐことができました。
しかしその後はメンタルが弱っているのと、相場がうまく読めないせいもあって、株を買ってもほぼ負けるか、逆に株にいっさい触らない日の方が圧倒的に多いです。
今後しばらくは信用取引するにしても、ローリスクローリターンでやり方を探っていくと思います。今回のような下落相場も安易に飛びつかないようになりそうです。

今後に向けて

「数千万円借りてハイレバレッジで株を続ける」というハイリスクハイリターンなギャンブル引き起こした今回の悲劇。
これに懲りて今後は、資金に余裕のない株取引はしないと心に決めました。
また、役に立つか分かりませんがデイトレード関連の本や投資関連の書籍も読み始めています。
読んだところで勝率を上げられるとは思えませんが、少なくとも危険な投資や取引からはちょっとでも逃げられるんじゃないでしょうか。

身の丈に合わないギャンブルはしてはいけない(戒め)

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