言語化する力
言語化する力の意義を考えてみること、言語化できるためにどうすればよいかを考えてみよう。
一般的に言語化するとは、頭の中にある考えを言葉としてアウトプットすることを指していると思う。だが、それは正確に表現されていないと思う。頭の中であれこれと考えるときには、すでに言語としてあらわされる概念を用いる。この概念は言葉でラベルづけされているものだから、ゆえに頭の中で考えているということはその時点で頭の中で言語化されているに近い。ただし、美しい、気持ちいいとかいう感情表現は、思考されたものではなく心から表出されるものである。
そこで言語化の過程を明らかにしてみよう。 頭の中では概念+概念+概念(因果、類似、対立、具体化、抽象化)で考えている→話し言葉として成り立つように、構文、助詞、単語の選択、主語、述語を組み立てる。
人間は外からの情報を頭の中で考えて、外に出すというのを繰り返している。だから、先ほどの言語化の過程いれて整理すると、頭の中にある概念の集合⇔表出された言葉を行き来していることになる。相手の言葉を聞いたら概念の集まりとして理解して、概念を調理して再構築する。それを話し言葉として修飾を加えつつ表出することになる。
どうすれば言語化がスムーズにできるか。まずは頭の中で概念の輪郭くっきりとしたもので、概念と概念の結びついていること。ここまでできてていれば、何となく考えているのではなく、分かったということになる。次に話し言葉のとして相手が理解できる形に整理しなおすということなる。前庭が同じでないと理解できないこともあるので、情報の補足・前提条件の提示が必要になることが多い。
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