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ザ・ワセダ・ガーディアン:インタビューサークル、サークルインタビューvol.19

人物研究会が行っているサークルインタビュー。6回目の今回は、早稲田最古の公認サークル、ザ・ワセダ・ガーディアンさんです!これを読めば、君ももっと早稲田を好きになる!(ガーディアンさんは2年ぶりの登場となります、ぜひこちらも併せてお読みください。)

談〇ザ・ワセダ・ガーディアン 幹事長 太田さん
               編集長 秋吉さん

取材〇人物研究会(小泉、松本)
構成〇人物研究会(小泉)
※松本は人研とガーディアンを兼任



浪人経験者のオアシス?

―まずアピールしたいサークルの特徴から始めさせてください。
太田 そもそも主な活動内容が「早稲田魂」っていう早稲田を目指す受験生応援雑誌を作ることで、やっぱり部員も受験生の時に「早稲田魂」を読んでこれに入った人が多いから、早稲田が好きな人とか、このガーディアンが好き、っていう人が多くて。まあその、結構皆部員の事が好き、っていうのが魅力なんじゃないかなー。

―他にも出版サークルってあると思うのですが、そことの違いってなると早稲田への帰属意識の高さですか?
秋吉 それは間違いないですね。
―ちなみにお二人は何故入られたんですか?
秋吉 僕は完全に読者だったんです。当時読んでて、あもうこれしかしたくないな、ってなりました。受験生の頃からガーディアンのことがめちゃめちゃ好きだったんで。なのでそのまま入って、めちゃめちゃ先輩に良くしてもらって活動してる、っていう感じですね。
太田 そうね、まあ自分も受験生の時に読んでて、面白そうな人がいっぱいいてもともと興味があったのと、新歓の時に前回のインタビューに出演されてた中野さんっていう怪しいおじさんに半ば騙されたと言いますか笑。「お前はこのサークルに入るべくして来たんだ」って巧みに言いくるめられて入った、っていう感じですかね。

―前回の記事を読んでいて一般至上主義が強調されていた気がするのですが、今もあるんですか?
太田 ああ!まあ、真面目な話をすると受験生応援雑誌を作っているから部員全員が、推薦が嫌いっていうのをモットーにして頑張っている訳ではなくて、活動内容的に一般重視になってしまうというか。てか逆に指定校だったらうちに入ってきませんもん。それこそ記事で指定校をいじったりしてるから、なかなか入りずらさはあるかもしれない。でもこっちから指定校お断り、ってしている訳ではなくて、もう活動内容が一般受験生を応援してるから、結果的に一般が多くなっている、っていう感じですね
秋吉 雑誌の内容として一般の内容が多くなっちゃうから、指定校の子はその話が出来ないのはあるかもしれないです。今年の一年生に合格体験記を書いてもらったんですけど、指定校の子は何書けばいいかわかんないです、っていう悩みを言ってきました。
太田 まあ努力してないからね!笑
秋吉 まあそこまでは言ってないですけど笑。まあまあまあ笑。
太田 あれ、小泉さん指定校?
―あ、一般です。
太田 ああ良かった良かった笑。
―浪人してます。
太田 ああめちゃめちゃ良かった!素晴らしい。
―良かった浪人して笑。ここ3/4浪人経験者ですね。実際現役の方がマイノリティになるんですか?
太田 そうだなあ、半々くらい?
秋吉 今年の一年は一浪が多い?俺たちの代は現役が多いんですよね…あれ、そうでもない?そうでもないなあ笑。
太田 多浪は最近減っているかな。
秋吉 でも今年も4浪入りましたよ。毎年2浪は絶対いるし、下手したら3浪、4浪。すごい時は2桁…。都市伝説にはなっているんですけど。
太田 12浪がいたとかいないとか笑。こすってますけどね笑。あと4留とか笑。
秋吉 良い子は真似しないでください笑。
太田 まっ、そういうのでも馴染めますよ、っていうのが魅力。
松本 どんなはぐれ者でも、他のサークル行ったら話しずらい人でも
太田 うちに来ればネタに出来るっていうのが良いところかもしれない。
秋吉 4浪の子とかも現役の1年生にめちゃくちゃいじられてます笑。
太田 それくらいがちょうどいい。


我らがワセダ文化の保護者

―たしか一番古い公認サークルさんでしたよね…?
太田 今年で88年目
―だと思うんですが、サークルに代々伝わる伝説やエピソードがあればおすそ分けしていただきたいです。
太田 なるほど~笑。それは話せるところと話せないところが…笑。
秋吉 笑笑笑。それは間違いないです笑。
太田 まあまあ、話せるところで言うと、何年か前に部員が部室で煙草を吸って、ボヤ騒ぎになった時があって。あと他には、集英社のところのお偉いさんがうちのOBで、そのコネでうちの部員にそこでのバイトがあったらしくて。でそこで部員が社員に対して口を滑らせて、「漫画村っていいっすよね」って言ったらそのままバイトはとんで、なくなった、っていう。ほんんと最悪笑。っていうのとか。
秋吉 数えればほんとキリがないですよね。
太田 なんか知ってるのある?
秋吉 ええーと、じゃあなんかすてきなやつ。僕の好きな先輩がいるんですけど。その先輩も早稲田魂を読んでて、当時彼女が読んでた時に救われた記事があって、それを書いた、僕からしたら更に先輩の人と結婚しました。
―え~!それは夢ありますね!
秋吉 夢ありますよね。自分はその報告されて結構、ああ~っていう。
太田 それは悲しい話笑?
秋吉 まあまあ笑、めでたい話ではあります。なんだろ、結構見えないところでも繋がっていて、それがガーディアンに入った時に見えるようになったこともあったりするので、それはすてきなことだなって。
太田 良いエピソードはそれくらいかなあ…あんまない笑。
―ちなみに伝統とかってありますか?
太田 伝統で言うと、歴史も長いし早稲田文化に重きを置いてるサークルだから、部員には全員校歌紺碧、学生注目(※飲みの席での掛け合い)は言える様に教育というか。飲み会とかでもそういうのは全員するし。やっぱそういうところで盛り上がれるところはあるかなあ。早稲田を楽しめるように、その辺は教わってきたし教えてる。なんか結構公認サークルでも学注とかしないところが多いけど、うちは入った以上はそういうのもちゃんと言えるようにしようぜ、っていうのはやってるかなあ。え、人研は言える?
―(小泉)自信ないですね…。
―(松本)僕はこの前ロータリーでしごかれたんで笑。
太田 やめてよしごかれたとか言うの笑。誰だしごいた人?怖いわあ。
―その時相撲も取らされて。ちなみに昂揚会さんも最終決定は相撲っていうのがあるんですけど、ガーディアンでは相撲はどんな役目があるんですか?
太田 ああでも結構ね、相撲はよく取っていて。先輩になめた態度取ったやつとかいたら。俺は中野さん(※昂揚会でも登場した「クソガキがっっ」の方です)と喧嘩じゃないけど、相撲で決着つけましょうって言って。あの人デカいから普通に圧倒されたわあ。でもなんか体でぶつかり合うと良くない?裏でグチグチ言い合うよりは真向からぶつかる方が


浪人するほど好きなんだもの

―お二人が感じる早稲田の魅力って何でしょうか。
秋吉 俺はめちゃめちゃありますけどね。やっぱりガーディアンにいれば見えてくるっていうのがあるんですけど、皆自分の大学が好きっていうのは早稲田だと多いですね。僕は高校までは愛校心なかったんですけど、ここまで自分の居場所を好きになれるのはめちゃくちゃ嬉しいなって思います。あと校歌紺碧とか、それこそ学注を飲みの席でやるとか他だとあんまりやらないので、やると一体感が生まれて楽しいのはありますね。
太田 確かに、帰属意識は強いかもしれないよね。まあ指定校で入った人はあんまりないかもしれないけど、一般で入ってる人は第一志望にしてる人が多いから、ここを目指して、ここに入りたい!って言って入る人が多いと思う。俺も結構愛校心はあるかなあ。うーん、言葉にするのは難しいかも笑。
秋吉 建物とかも良くないですか?大隈講堂とか銅像とか。
太田 お前16号館(※教育学部)じゃん、あんまかっこよくないとこ笑。
秋吉 まあまあまあ笑。Wi-Fiつながらないですけど笑。
太田 反社会とまでは言わないけど、批判意識というか、在野精神はあるんじゃないかな。もともとガーディアンって1936年、戦前に出来て検閲とかが厳しい時代に出来たんですけど。政府を批判する意見とかを新聞で出すと検閲に引っかかって世に出せない時代で。その時にうちのサークルの先輩方が、まだ英語が普及してなかったから英字新聞っていう形で思想的な部分を発信していったのがきっかけで。それがこの歴史の始まりだったんですよ。だから早稲田の批判的な意識がうちのサークルとの深いつながりだなあって。
―英字新聞が先だったんですね。
太田 そうそう。今でも英字新聞は出してるんだけど、変遷とかもあって受験生向けの「早稲田魂」の方がメインにはなってる。
秋吉 OBからは、最悪早稲田魂は出さなくてもいいけど英字新聞は出してねって。
太田 そういうスタンスで。それくらい英字新聞はすごく大事にしてます。今はフリーペーパーにしてて。正式名称は「早稲田大学英字新聞会」なので。

―コロナ禍で大変だったことってありましたか?
太田 飲み会とか、酒の場で企画が決まったりすることが多かったから、今まで代々大事にしてきたことが出来ない、っていうそこの兼ね合いが難しかった。あとは合宿も本当はやりたいんだけど、そこでクラスターとか出ちゃうとアウトで、このサークルを守っていかないといけないっていうのが強いから。だから部員の要望と大学側からの規制との、そのバランスがこの2年難しかったかなあ。どのサークルも難しいとは思うんだけど。
秋吉 (太田)憲誠さんの代ってまだ一回も合宿してないですよね。サークルの文化としての継承が。
太田 そうなんだよね。だから本当に合宿は悲願。合宿は昔は編集とかしてたみたいだけど、今は麻雀したり徒競走したり笑。一番運が良い奴は誰だ、とか一番力がある奴は誰だ、みたいな。色んな部門の最強決戦したり。
秋吉 そういうところからぽろっと企画が生まれたりしますよね。
太田 そうそうそう。ガーディアンの面白いところって、この前のロータリーの相撲大会でもそうなんですけど、これおもろいな、って思ってぽろってやったことが記事になるみたいな。その作品として生まれ変わるっていうのが俺は好きなところというか
―どこにきっかけが落ちてるのかわからないっていう感じですね。
太田 そうそう。わからないから、何でもとりあえずやってみる、それで面白かったら記事にするし。
秋吉 記事にするかはわかんないですけど、この前日光まで140キロ歩きました。東照宮まで目指して歩いたけど東照宮は結局行ってない、っていう笑。それで僕たちが勝手にこれやってたんですけど、まったく関係ない幹事長達が迎えに来てくれたんですよ。帰りスピード違反で捕まったんですけど笑。
―バイタリティありますね笑。


早稲田を切望したあの時期があるからこそ

―目指す今年の早稲田魂の方向性とかってもう決まってたりしますか?
秋吉 もちろん受験生応援を謳ってる以上は受験生を応援するのは間違いないのよ、これは絶対。だけど、個人的には早稲田生この雑誌を全然知らないから、早稲田生が分かる小ネタをたくさん仕込んでいるので、そっちにも売っていきたいなって。
太田 たしかに受験生が見て面白いのはもちろんあるけど、現役早大生が読んでもそう。実際に通っているからこそ分かる面白さとかもあるから。
秋吉 だから今年は早大生にも売っていきたいですね。あとは去年の受験相談(ガーディアンが早稲田祭で行っている受験生に対する相談会)で、早稲田魂22を売ったんですけど、結構苦戦して。面白いけど真面目な情報が少なくて買わない、みたいな受験生も結構いたんで。いつもは8対2くらいでふざけと真面目だったんですけど、今年は7対3くらいに真面目要素をちょっとだけ増やして受験生の役に立つ情報を発信したいなっていう風に思っていますかね。あとは毎年どの編集長も言っているんですけど、歴代で一番売りたいです
―前編集長が「やさしい早稲田魂」って言ってたんですけど、秋吉さんも路線としては受験生に寄り添う感じですか?
秋吉 ああでも、どうだろうな。22は丸かったよね。今年は背中を押す感じで、厳しめじゃないけど。
太田 だから前回が受験生と一緒に歩く、としたら今年は後ろから押してあげるみたいな。
秋吉 厳しい時こそがんばれば絶対光が見えるから!っていう、背中を叩きたい。
―代毎に色があるんですね。
太田 めっっちゃある。魅力だよね。毎年結構早稲田魂のオタクみたいな、毎年必ず買うやつとかいて。
秋吉 歴代の合格体験記全部読みました、みたいな。でも受験生にはちゃんとその号を読んで受かってほしいというか。これ見たら一発で受かってほしい。
太田 え秋吉は二浪してるけどさ、合計…?
秋吉 俺は3冊通りました。19、20、21かな。最悪なんだけど笑。こういう事にならない様にしてほしいです笑。
―目標はどれくらいですか?
秋吉 俺はこれにめっちゃ救われたから、クオリティ高いものをちゃんと作ってたくさんの人に届けたいなって思ってるんだけど、販売部はどう考えてるのかな。
太田 とりあえず、これを読みたいって思ってる受験生には全員に届けたい。届けたい人に確実に届けたい。
秋吉 俺たちがガーディアンにいるうちには何とか10000部売りたいですね。


年齢のるつぼ・ガーディアン

―入ってから良かったこと、身に着けたこととかありますか?
太田 編集部に入ったら編集技術は身につくのもあるし、ほかの部員であったら記事を書いたりするから、文章力というのはある程度身につく部分があったりして。個人的にはあまり編集に関わったことはなくて、それというよりは色々な人間が入ってくるから、人間関係の調整であったりとか、くせ者とくせ者をどうマッチさせるか、折り合いのつけ方、それこそメンタルの弱いやつもいるし、強いやつもいるし、そこで思想がぶつかってみたいなトラブルが起きないように調整したりみたいなところが、自分は。その辺の部分はすごい上達というか鍛えられたなと。だからうちのサークルに入ったらそれぞれ仕事がある訳だけど、どんな役職についても色々身につけられる部分はあるんじゃないかな。例えば広告部だったら、協賛金を企業にとりに行かないといけないから営業力であったりとかが身につく。
秋吉 広報だったらどういう風に広報したら一番バズるのかとか売れるのかとかマーケティング力、PR力も。
太田 このサークルに入ったら全員がこの能力が上がるという単純な話じゃなくて、所属する部署、担当する仕事によって、強くなる部分は違うのかなとは。
秋吉 でも確実に色々なことを得ることは出来たりはしますね。
太田 色々出来るからね、だから所属部署を決める時に「この部署に入ったらこういうことをします」とか言って、応募を募って、自分たちの興味がある部署に配属して、みたいな感じでやってますね。

―人間関係で大変だった具体的なエピソードとかあれば聞かせてください。
太田 具体的なエピソードか、たくさんあるなぁ、どれ話そうかな。例えば、やっぱりこのサークルって現役で入る部員もいれば、多浪して入る人間もいるんですよ。そこで学年は一緒になっても年齢が違ったり、とかがよく生じて、全然手のかからない秋吉みたいな浪人してる奴だと良いですけど、年が上だから斜に構えちゃったりとか、同い年だけど年が上だからみたいな、口にはしないけど。
そういう風な奴に対しては、「年上だからってあんまり気取るなよ」みたいに言うんじゃなくて、一緒に酒でも飲みながら、柔らかに「仲良くやってこうや」みたいな。このサークルって直接言っちゃうと「なんだよ」ってなっちゃう人間が多かったから、すごくマイルドにオブラートに包んで耳に触らないように思ってることを伝えるみたいなことかな。
あとすごくうちのサークルで多いのは、思ったことを直接言うんじゃなくて、裏で「あいつああだよな」みたいなことを言う奴が多くて、それってなかなか気が付きにくい部分ではあるけれど、そこは察して「あれ、こことここ怪しいな」って気が付いたらなるべく早くお互いに話してお互いの意見聞いて、「いったん二人で話そうぜ、おれも入るから」みたいな感じで仲介にまわって話をさせる。裏で言い合ってると全然話は解決しなくてどんどん悪くなっていくから、解決不可能になる前にちゃんと話をさせてみたいな感じかな。
秋吉 気を使ってますねぇ。
太田 難しいやつ多いよな。トラブルがおきちゃうからねぇ。 
秋吉 やっぱり年の差によるギャップというか、結構現役の子っていかんせん、自分が二浪してるっていうのもあるんですけど、けっこう子供だなっていう部分があったりして。逆に副幹事長も二浪してるんですけど大人すぎて、寄り添おうとしないというか。
太田 そいつからしたら出来て当たり前と思ってることも他の部員にとってはそうじゃないっていうケースとか。
―年の差故の、自分の中での当たり前が通用しないのが多いということですか。
秋吉 そうです、そうです、多浪が多いガーディアンならではの。難しいところはありますけど、まあ何とかなってます今のところ。
太田 まあそうねぇ、でもその辺自分の二つ上の代とか瀧澤さんの代とか顕著で、現役で入った部員と二浪で入った人間がそれぞれ半々ぐらいで、一浪がいなくて、現役派と二浪派みたいな感じで対立がおきちゃって。もちろん直接ぶつかったわけではなくて、裏で固まってみたいになっちゃった。それであの代は調整役があまりいなくて本当に二つに分裂しちゃってギスギスしちゃってて、後輩とかそれを見ててすごくやりづらかった。だからその辺の調整役とかも誰かがやってかないとサークル全体として悪影響になっちゃう、そこだけで仲が悪いのは最悪しょうがないけど下とかが見てるし、そうなっちゃうとサークルとしてやりづらくなっちゃうから、そこら辺の調整はすごくちゃんとね。


ネタ8割の雑誌の根底にある真面目なアツい想い

ーありがとうございます、あと聞きたいのが受験生に伝えたいことで。
秋吉 受験生に伝えたいこと、そうですね。さっきの話で日光に歩いて行ったというのがあるんですけど、あの時に少し思ったのは、歩いていれば絶対ゴールはあるなということ。どんなに辺鄙なあぜ道でもどんなに暗いトンネルでも、足を前に出すことを繰り返していれば、まあたどり着くわけで、だから大切なことは止まらないことかなって、時には止まることも大事なんだけど、止まりすぎちゃうと良くないよねっていう。
―止まるというか休むですよね。
秋吉 そう、休む、それが一番大切なんだと思います。だからしんどいとは思うけど、足を前に出し続けてもらってゴールにたどり着いてほしい、だから今年はそのお手伝いをさせてもらえばなって。
―ゴールは見えなくても、後ろを見たら歩いてきた道がありますもんね。
秋吉 ホントにそう思います、ちりも積もれば山となるので。
太田 俺だと、早稲田入ってから思うのが、早稲田大学といっても入ってからしょうもないやつとかいっぱいいて、おれも含めてだけど、どうしようもないやつがたくさんいる。けど、最低限こいつ早稲田受かってるんだなっていう保証ではないけど、バイトとか社会に出たときにプラスで見られたりするので、すごい得だと思っていて。ただ勉強して入っただけなのに、評価されることはやっぱり得、でもそれができるのは受験ぐらい。受験ってすごい平等だし、全員同じ問題が出てそれに対して答えがあって、それをやるだけである種社会的なステータスがあがるってこれ得だなって思うので、これを読んでる受験生がいたらここで頑張るのはすごいコスパ良いぞって感じてほしいですね。
秋吉 逆転できる最後のチャンスですもんね
太田 ホントにそうなんだよ。
―このnote、ネット上で公開されるので、早稲田を目指している受験生も読むと思いますし、自分もこの人研のnoteを見て。
太田 そうねぇ、受験生に伝えたいことは、今頑張ることはすごいコスパいいから、あと半年ぐらいかな、しんどいけどそこを頑張っちゃえば、少なくともあと4年は遊べるからね。
―どういう新入生にサークル入ってほしいですか?
太田 一番思うのは、まずやっぱり早稲田魂読んでほしいかな。それで読んでこういうことをやってる先輩面白そうだな、とかすごい好きだなとか話してみたいなとか思う人がいたらぜひ遊びに来てほしいな、心配はいらないから。
秋吉 任せてくださいという感じだから、読者が来てくれるとホントにうれしいですね。○○さんの合格体験記読みましたみたいな、ほんとに嬉しい。
太田 俺なんかも秋吉がすごい合格体験記読みましたって来てくれて、だからすごく面白いよね。実際に読んでサークルに入って記事書いて、一年後後輩がそれを読んで入ってきてくれて「○○さん読んでました」っていうのはなかなかない経験だと思うから、だからそれはこのサークルならではの面白さかな。
―やりがいですね。
―ガーをどんな人にお勧めしたいとかありますか?例えば他のサークルではぐれた人とか、どんな人でも受け入れる土壌がガーにはあると思うんですが。
太田 そりゃ、人格破綻者とかは嫌だけど、大学って社会人からとか色々なルートで来れる訳で、なかなか社会人を経験して再入学っていう人にはサークル選びって実際難しいと思っていて。皆18、19歳とかで入ってくるなかで、組織活動するのって難しい部分もあると思うけど、うちだとそれがむしろネタになる、記事になるっていうことが起こる。だから、「自分、ちょっとこういう経歴で入ってきて大学やサークル不安だな」って思う人はぜひ一回来てほしい。そういう人をウェルカムっていうサークルはけっこう少ないと思うから、そういう人達にね。もちろん現役とかで来た人にも。
―早稲田の伝統や文化が好きな方とかもおすすめですか?
太田 俺は体育会系のノリは好きで。今すごい頑張っているのは、ノリとかは体育会系でいいと思うけど、先輩とか後輩の関係とか、だけどそういうのに対応するのが難しい子ももちろん出版という文化系サークルだからたくさんいるわけで、その辺の塩梅をうまくやりたいなと。
秋吉 どんな子でも全然大丈夫、最低限の常識と礼儀だけは持ってきてくださいね笑。でも早稲田の文化が好きな人とかがいいかな、それこそ普通に考えて日光まで140キロ歩くからお前も来いよって言ってくるやつなんていないから、そういう馬鹿なこととか他の大学では出来ない事を求めてきましたっていう人にはぜひガーディアンに来てほしいなって。
松本 自分が日光まで歩いていくって言ったらユーチューバーみたいだなって言われたんですけど、それに通じる根柢のモノがあると思ってて。
太田 そういうよくわからない行動がモノになるんだよね、それが記事っていう。
秋吉 これからも色々なね馬鹿なことを皆でたくさんやっていけたらいいなって思います。こういう馬鹿な奴に来年はたくさん入ってきてほしいですね。

(ありがたい事に22をいただいた)



実はリスペクト☆指定校

太田 あと他のサークルから日常的に指定校叩いてる会話してると思われてるけど、そんなことないから。ネタでやってるだけで普段から指定校嫌ってるやつとかいないから。
秋吉 あいつらめっちゃ賢いしね。
太田 だいたい留年とかするやつ一般だから。なんなら指定校をちょっと尊敬しているまである。
―本当はそうなんですね。
太田 おれは卒業何年後かわからないけど。
松本 多分、自分と一緒ですもんね。
太田 やめてくれよ、多分二留決まるけど笑。
―歴代幹事長ってなんか留年する、みたいなのあるんですか?
太田 幹事長の留年率はえげつない。
―忙しいからですか?
太田 関係ない、ぜんぜん怠惰なだけ笑。
秋吉 言ってましたよ、中野さん(前前幹事長)が、留年した理由、「空が青かったから」みたいな。「こんな空が青い日に授業行くん、お前」みたいに笑。
太田 行くべきなんよ。絶対に行くべきなんよ。
秋吉 「空が青かったから留年しました」って言ってみたいですよ。
太田 通用しないんだって、社会で笑!


「お前、一般?」

―最後の質問として、座右の銘を聞かせてください。
太田 座右の銘か、かっこいいこといったろ、サークルとしての?個人の?
―どちらでも大丈夫です。
秋吉 サークルとしての座右の銘、なんですかね。「お前、一般?」しか出てこない笑。
太田 「お前、一般?」座右の銘、それで行こう、「お前、一般?」。
秋吉 最低すぎるんよな、始めたのはあれだよ、入学式で段ボールにあれ書いて練り歩くっていう文化を始めるっていう。もう狂ってる、でもなんだかんだで今年もやりましたもんね。
太田 それを指定校で入ったみたいなやりづらい子にやらせる。
太田 指定校悪いことじゃないのよ、むしろ頭がいいからさ。
―ジョークですよね笑。
太田 そう、ジョーク。
秋吉 個人的な座右の銘は、ありふれたやつだけど、”Where there is a will, there is a way.”をもじって、”Where there is a will, there is the Waseda.”っていうのを、やかましいけど、伝えたい。意志って一番大事だから、一旦早稲田行くって決めたなら、最後まで貫いてほしいし。
―「意志あるところに早稲田あり」。
秋吉 そうそうそう、意志を大切にしてほしい、一旦決めたことを曲げずに頑張ってくれればなって。
太田 座右の銘かぁ、あるなぁ、「てか、麻雀打たん?」
秋吉 やだやだやだ。後悔しますよ、これ上がりますよ、絶対後悔します。
太田 後悔するかぁ。
秋吉 もっとかっこいいやつにしましょう。
太田 確かになぁ、”Shall we hit mahjong?”。英語にすればかっこいいんじゃないの、麻雀打つってhitで合ってる?playかなぁ。
秋吉 だめだ、やっぱ英語できないおれたち、英字新聞会なのに笑。
太田 あと「てか、麻雀打たん」も。後悔する?
秋吉 もう一回、考えましょ。
太田 いったんじゃあ、”Shall we play mahjong?”で。
―ありがとうございました!

取材:2022年6月24日
対面取材

追記
後日、幹事長の太田さんから改めて座右の銘をお聞きした。

だそうです、ありがとうございます。


人研編集後記

私も早稲田にどうしても入りたくて浪人した身ですが、思わず受験時代を思い出して胸がアツくなってしまいました。現役生の時に早稲田魂に出会っていたらストレートで合格していたかも笑?いやいや、受験はそんなに甘くないですね。その厳しさを経験しているから早稲田を好きでいる軸は強固なものなのであり、ちょっとしたじゃれ合いの会話の節々にも感じられるほどでした。またここには書ききれず泣く泣く消したエピソードもありましたが、どの瞬間を切り取ってもメンバー愛を感じ純粋に羨ましくも。とりあえずガーディアンと兼サーをしているうちのメンバーにはどうにかどちらでも生き残ってほしいものです。(小泉)



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