見出し画像

下駄っぱーず:インタビューサークル、サークルインタビュー vol.8

人物研究会のサークル横断インタビュー。今回の特集はダンスパフォーマンスサークル「早稲田の踊る下駄集団」下駄っぱーずさんです!これまで全く接点が無かったのですが何故か快く引き受けてくれました。

談○下駄っぱーず
  代表  緑川さん
  副代表 澤田さん
取材○人物研究会(富山、篠崎)
構成○人物研究会(富山)

意外と少人数なんですよ

──まずは下駄っぱーずさんのアピールポイントから教えてください。
緑川 会員同士の壁がなく仲が良いところです。他のパフォーマンスサークルさんに比べても人数が少ないのが仲の良さの鍵だと思います。毎週の月、水、金に集まって練習しています。
──現在は何名いらっしゃるのですか?
緑川 現時点で62人です。
──62人って少ないですか……?
緑川 そうですね(笑)。毎年、新入生が入ってくると100人弱にはなりますよ。
──今年は新歓をはじめとして新型ウイルスの影響で変更になった予定もあったと思います。今後はどのような活動を予定されていますか?
緑川 8月1日まで基本的に新歓活動はありませんが、それまではZoomなどを使ってオンライン練習を行なっており、直接会えない分積極的にコミュニケーションを取っています。世の中の状況次第ですが、8月1日以降は、まずは新歓をして、参加できるお祭りに参加できるだけ参加したい。秋の早稲田祭にも出たいなと思っています。世の中の状況が良くなり次第すぐにでも活動を開始したいですね。
──早稲田祭などで下駄っぱーずさんのパフォーマンスを観ていて、すでに入会を希望している新入生もいると思います。いまは新入生にはどういった形で活動に参加してもらいますか?
緑川 Instagramを使ってダンス講座をしようかと考えています。振付の一部を取り入れたレッスンみたいになります。
──それを観れば人物研でも踊れるようになれますか?
緑川 なるかもしれないですね。みなさんでぜひ(笑)。
──やった!頑張ります。では新会員に求めることは何でしょうか?
緑川 団体として成長していくために高い志をもった新入生が来てくれると嬉しいです。例えば技術は初心者であっても熱意にあふれる人に来てほしいですね。

すべて自分たちで作りあげます

──サークルに伝わる鉄板エピソードはありますか?
緑川 自慢できることなら下駄っぱーずは武道館で踊ったことがありますね。数年前に先輩たちが依頼を受けて武道館でのイベントに出演しました。
──す、すごいですね!下駄っぱーずさんのOBには国会議員の音喜多駿さんがいらっしゃいますよね。
緑川 下駄っぱーずはもともとは運スタの企画の一つだったんです。音喜多さんも加わっていらっしゃいました。後日その時のメンバーが改めて集まり、下駄っぱーずとして早稲田祭で踊って。それが現体制の下駄っぱーずの始まりです。下駄っぱーず誕生から、代を重ねる毎に進化し続け今の下駄っぱーずがあります!
──現在、下駄っぱーずさんのパフォーマンスはすごく人気で有名ですよね。会員にはダンス経験者の方が多いのですか?
緑川 むしろ逆です。経験者の方が少ないですね。約70%がダンス未経験者なんですよ。
──意外です!みなさんは早稲田祭でカラフルな髪色にしてパフォーマンスしてますね。あれは相談して染めているのですか?
緑川 あれはもう文化です(笑)。早稲田祭は一年間の区切りの舞台になるので、みんなが目立ちたい一心で髪を派手に染めるんです。今年はどうなるかわからないですけど、三年生は早稲田祭が終わると引退しますので。
──公演で海外遠征にも行かれるそうですが、ぶっちゃけ活動費はどれくらいかかるのですか?
緑川 結構かかります(笑)。一年間通して使用する衣装代はおよそ4万円かかります。また毎年参加している2つの国内遠征は1回につきおよそ3万円ほどかかります。海外遠征は隔年で参加しているのですが、およそ15万円ほどかかります。額だけ見るとたしかに高額です。ですが全員マストで支払うのは衣装代のみで遠征は自由参加になっているので、お金の心配はそこまで心配しなくても大丈夫だと思います!遠征は自由参加ではありますが、お金に換えられない、今しかできない経験ができます。国内遠征は7割以上の会員が両方の遠征に参加、海外遠征も6割ほどの会員が参加しています。
──下駄っぱーずさんの衣装はすごく素敵ですよね!衣装を生かした振付もかっこいいです。黒い生地を使った後ろ姿から一気に振り返って正面の赤色を見せるパフォーマンスがめちゃくちゃ大好きです!
緑川 ありがとうございます(笑)。衣装はすべてオーダーメイドなんです。下駄っぱーずには「演舞制作陣」がありまして。そのなかの「衣装制」が衣装デザインをして業者さんに発注しています。ほかにも「演舞制作陣」には「曲制」と「振り制」があるんです。一年を通してパフォーマンスに使う曲を業者さんと協力して作曲するのが「曲制」。ゼロから新しい振付を考えるのが「振り制」です。
──外部からではどうしても華やかなパフォーマンスに目が行きがちですが、それらの制作も全てみなさんでなさっているのですね。
緑川 実はそうなんです。TwitterなどSNSを担う「広報部」、企業さんと連絡しているのは「渉外部」、練習を管理する「練習部」もあります。下駄っぱーずはみんなで協力して1つのパフォーマンスを創り上げています。私が務めている代表の役割は監督みたいなものです。
──下駄っぱーずさんはどのように代表を決めていますか?
緑川 代表は選挙で決めています。「選挙管理委員会」があって管理委員が立候補者を募り、立候補者はスピーチをして、最後にみんなで投票します。

スクリーンショット (50)

ここからの

スクリーンショット (51)

こう!
『[4K]【新歓パフォ2019】HINOTORI【下駄っぱーず】』より)

「自分らしさ」と「誇り」

──下駄っぱーずさんが掲げている今年度のテーマは「紡げ」ですね。
緑川 テーマの決め方はその年の三役によって変わります。今年は三役の提案の中からみんなに投票してもらいました。
──このテーマに合わせて曲や振付を考えるのでしょうか?
緑川 ちょっと違います。「活動テーマ」と「演舞テーマ」があって、「紡げ」は「活動テーマ」なんです。「演舞」のほうは縁起物をモチーフにしていて「笑門来福」という新曲を作りました。
──おめでたい!最後にお二人の座右の銘を聞かせてください。
澤田 私は「自分らしさ」をとても大切にしています。下駄っぱーずにはダンス経験者と未経験者、それにサークル以外のことを頑張っている人と多才な人が多いです。サークルの中で一色に染まらずそれぞれが自分の色を大事にして活動できることが下駄っぱーずの魅力だと思っています。私は副代表という立場なのでみんなの色を引き出せるよう常に「自分らしさ」を意識して行動しています。
緑川 私が大切にしているのは「Proud of myself」という言葉です。「自分に誇りを」です。たとえ自分の行動を後悔しても、それも全部自分だと認めて進んでいくということですね。下駄っぱーずでも私の自信ある姿を見せることができればみんなの刺激になると思うので、常に自分に自信と誇りを持つようにしています。
──本日はありがとうございました。

取材日:2020年4月20日
Zoom使用

人研編集後記

下駄っぱーずさんをまだ見たことがない人。この後すぐに動画を見ましょう。そして再度この記事を読むと人物研がハイテンションな理由がわかります。

☆下駄っぱーず☆

公式SNS

公式YouTubeチャンネル

公式ウェブサイト


★人物研究会★

「会いたい人に会いに行こう」をモットーとする1965年創立のインタビューサークル。早稲田祭などでは講演会の企画運営も行う。ある意味パフォサー。新会員募集中。


追記修正(2020年6月14日)
新しい演舞名が初出では「笑門福来」となっておりましたが、正しくは「笑門来福」でしたので訂正致しました。