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【書評】「文化」の表象を読み解く

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世界各国の文化論や文化史について書かれた本の紹介マガジンです。
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#エッセイ

前-記号的、舞う身体~イリナ・グリゴレ『優しい地獄』

精霊のような本である。著者が、というよりもこの本自体が、現し世のものとは思えないような浮…

『聖書』初めて読んだらトゲトゲしさが思いの外すごかった

さいきん、やっぱり聖書読まなきゃダメだよなぁと思うことが増えてきてたので、手始めにAudibl…

人情の碗、悟りの微笑~『茶の本』に日本人の内なる調和を覗く

「岡倉天心」という名前を、誰しも一度ぐらいは聞いたことがあるだろう。 本名を岡倉覚三(186…

心を無に、血湧き肉躍る大アマゾンの冒険へ~開高健『オーパ!』

むせ返るような熱気、香りたつ種々雑多なスパイス。目を閉じればハチの羽音と、足元の河にピラ…

"日本人"のルーツへの問い-『文字とことば』(シリーズ 古代史をひらく)

「ひらがなや漢字はいつ、どのようにして日本で使われるに至ったのか?」 そういえば、よく知…

日本人の豊かな信仰世界を覗き見る~柳田国男『禁忌習俗事典』

忌みとは、不吉の象徴である。避けるべきものである。 古代日本には、清浄の思想があった。清…