フッサール『論理学研究』1巻の重要箇所をざっくり読解する(中編)
前回の続き。
⑥まで読んだので、⑦へ。
長い一文だが、ダッシュ「ーー」で前半と後半に分けられる。前半が「明証的に判断されたもの」について、後半が前半の「現在する」という語の補足説明をしていそう。
まず前半。「明証的に判断されたもの」は、「ただ単に判断されている…のではな」い。「されたもの」という所から、明証的な判断のはたらきと、明証的と判断された判断の内容を分けて考える必要がありそうだ。2+2=4は自明であるという確信/心証と、そう判断された2+2=4の区別。
ここで