フッサール『論理学研究』1巻の重要箇所をざっくり読解する(前編)
『論理学研究』1巻の最重要箇所だと考える部分を読解してみる。特にノート取ったりせずササッと素読したのもあり、読みの精度は低いので悪しからず。
さて、フッサールは本書で、真理の概念をめぐって心理学主義の立場を徹底的に排撃しようとしている。
大まかに言えば心理学主義とは、「知識」「真理」などを含むわれわれの認識の対象となる事柄の一切を「心理的な現象」に属するものと捉え、人間の心の機能として説明しようとする立場である。
その立場によると、例えば「2×2=4」という数学の命題に