読書メモ:『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』
うーん、まぁこういう本もありかな、と思ってしまうのは、「哲学はなんの役に立つか?」という使い古された問いに対して、世間一般の人々への満額回答が今もって与えられていないからだろう。
本書は、人生において直面するさまざまな問題や悩みについて、過去の偉大な哲学者たちが考えてきた思索のエッセンスを抽出しながら、解決のサポートをすることを目論んだ本である。「人前で緊張してしまう」人にはブッダの瞑想を、「毎日が楽しくない」人へは道元の身心脱落を、ポンポンと手渡していく。本書で登場する哲