見出し画像

海外ミステリー本感想2「すべての罪は沼地に眠る」


ハヤカワミステリ文庫にはずれなし!

ステイシー・ウィリンガム著
   すべての罪は沼地に眠る
      ハヤカワ文庫

いつも行く書店で何か探していたことに偶然手にして購入した本。少しの間積読状態になっていたが数日前手にして読むことに。

クロエにとって夏の湿地は最高の遊び場だった。しかし、12歳の夏に一変する。湿地で少女6人を殺したとして父が逮捕されたのだ。
遺体は見つからなかったものの、父は有罪判決を受けた。それから20年、連続殺人犯の娘として生きるクロエは、様々な心の傷に苦しみながらも臨床心理士として成功し、結婚を控えていた。そんな折、またしても彼女の周りで少女を狙った連続殺人事件が起こる。父と同じ手口を使った犯人の目的は?

あらすじより

全部で48章、569頁のボリュームながらまったく長さは苦にならなかった。
現在と過去が交互に書かれクロエの境遇がつぶさに描かれる。
多くの伏線が少しずつ回収されていく筆致は見事というほかない。
作者のプロフィールによると本作がデビュー作だとのこと!
2022年1月に出版され23年1月にハヤカワ文庫から刊行されており、作者のその後についての記載はない。
読み終わったばかりだが次の作品がすぐにでも読みたいと感じた。
シリーズ物の作品を読むのが好きなのは、次がすぐ読めるから。作者についてネットで調べてみようと思う。

それにしてもハヤカワミステリ文庫にはずれはないということ、あらためて感じた。
もちろん創元文庫にもはずれはないが。
所持している本をきちんと書き出して買い忘れた本がないようにすることによって、いい作品との出会いを逃さないようにすることが大事なことだと再確認した。

終盤に向かってのまさかの展開に驚き!ジェフリー・ディーヴァーが推薦するはずだ。
まだまだ素敵なミステリーがあるはず。
書店に通って更なる出会いを求めなければいけないな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?